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ゼブラフィッシュとの相似について考えていた

それは一種のひらめきにも似た苦悩
わずかな鼓動に
すばやい痛みを感じ取る
魚の遺伝子

その夜は
やわらかく着床する情念に囲まれて

 ....
インターホンが壊れてしまって
不在票ばかり、溜まってゆく
ドアをノックする手を
誰も持たない


再配達を
今日は頼んだから、
夕暮れにつづく時刻に
言い訳を抱えて
ドアの内側に寄 ....
黒いドレスの少女の目差は
夢を射貫いて遠く羽撃く

永遠に透けた墓場へと
涙のあとが堕ちてゆく

約束のための雨垂れが
含んだ土へと帰る

私は時を経て
最果てに芽吹く

お早 ....
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
帰ってきた さらに うすく かるく
まずしくなって これが ほんとうの
わたしだ まだ少量の毒をもつが
いつでも風にふかれて とんでゆける
きみのもとへ そして きみの彼方へ
雨がふっている。窓に滴が垂れる。
昨日までずっと眠っていた男が、長屋から降りてくる。
おしゃぶりをくわえて。それは二人目の母親が
くれたものだが 彼女はもう生きていない。
男はまだ眠ったままの ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。


王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。


日々の生活のアクセ ....
猫に追われたネズミが、
Oの形をした穴の中へと逃げ隠れた。
はみ出していた尻尾のせいで
Qに見えなくもななかったのだが、
はたしてそれは問題となるのだろうか。
答えは猫の胃の中だというのに? ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
平和を退屈とよび
退屈だから死にたくなり
死ぬかわりにとりあえず眠って
眠っていたら夢をみたので
夢のつづきを現実にみたくて
現実のなかで夢という言葉をひらがなでつぶやいた

ゆめ

 ....
あなたの方で風が吹いている
わたしはわたしで知らないことばかり捜している
秋がそこらじゅうで溶けはじめるとき
空き瓶には夕くれが満たされるとき

幾つもの詩を繋げるようにして
わたしはあな ....
銀のスプーンから
舌の上に
滑るように
ダイブ
一瞬で
体温と同じになって
溶ける
その瞬間
犬の濡れた鼻が
ふくらはぎに触れて
目が覚めた
今夜は
遠くまで飛べる
そんな予 ....
 



 萎れてゆく花ではなく




1.「ゆびぬき」


でんとうの 咲いてゆく中で

ちくりと刺さるところを
そっとつつんで
もう無い 
てのひらの形を
朝 ....
光沢感のあるベロアトップスの列車が、
ボーダ柄の線路の上を走るシルエット。
三分も経たない内に、次の
大きな国旗形のバックルの形をした駅に止まった。
「ブーツイン」「ブーツイン」
小麦色し ....
荒野は祝福されている
たおれるな ふりかえるな
魔がさせば
魂をぬかれるから せめて
くるしんで詩をかくな
シーン1


男の子が「つみき」という名札をつけていた
私が
つみきっていうの?
ときくと
そうだよ、かっこいいだろ、建築って意味
というのだ
へーんな名前
というと
男の子はむ ....
毎年几帳面に
庭で鳴く虫たちも
ただ手をつくねているのではなく
住みよいほうへ
住みよいほうへ
移動しながら
運を天にまかせて
鳴いているのだろう
こんな十五夜の晩には
月のおもてを みがいたのは
ウサギではありません
神さまに供える詩を たべてしまい
途方にくれているのも
ウサギではありません
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
おびえるなよ
という声が
おびえていた
私の体の 外で
外では
仕方がないから
精液の白さに免じて
ゆるした
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
静かなところに
土手か あぜ道か
そこらに
とりたてて めでたくもないが
ハーモニカの記念碑を建てよう

風が 風が吹いたなら
地球にたくわえられた音が
プァ プァ
聞こえるような
 ....
かまどの火を あおったのが由来
火男とかいて ひょっとこ きみの恋心も
とか いいながら 耳に
息 ふきかけようとしたら
だいじなところ 蹴りあげられた
手を離せば、
自然に落ちてゆく。

それは抵抗もなく、
するり簡単。

しがみつく、
醜い姿。

向こうに鏡。

お前を落とす、
引力に惹かれてる。
 ....
微かな水滴が
雨の存在を地上に示す

磁力線に沿わず自由な思想で
舞い落ちる雨粒は
落下する意思そのもの

季節の移りを告げてまわる風が
鈍色の雲を次の季節に追いやり

残り火がわ ....
そしてまた世界は
からっぽに明るくなる
このいたずらな明るさの中では
何かを見分けることなど出来やしない

事象たちが書き割りのように
意識に貼り付く
歩きたい道を見いだすことも困難なの ....
わが友 きみも 
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
京都へは

西大寺から各停で行くのがいい




KYOTOステーションは

洛中と洛外を隔てる

無意識で巨大な土壁



だからこそなおさら

裏口からこ ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
なにもないところから
無造作に とりだされる
刺されたひとは
いかなる傷もなく
こともなげに死ぬ
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゼブラフィッシュの遺伝子- たかぼ自由詩3+05-10-18
過去の届く午後- 望月 ゆ ...自由詩40*05-10-17
上陸- こしごえ自由詩7*05-10-9
そろもん(緑の話)- みつべえ自由詩505-10-8
そろもん(新章スタートの話)- みつべえ自由詩605-10-6
夢から覚めた男- プテラノ ...自由詩1*05-10-5
仕事- Monk自由詩15+05-10-4
Question- プテラノ ...自由詩2*05-10-3
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
- 簑田伶子自由詩10*05-9-29
約束- tonpekep自由詩27*05-9-27
シャーベット- 大覚アキ ...自由詩105-9-25
列車のような連作- はな 自由詩16*05-9-22
着まわし力抜群!この秋大活躍するトレンディアイテム続々登場! ...- プテラノ ...自由詩6*05-9-21
そろもん(荒野の話)- みつべえ自由詩505-9-19
雨について- 簑田伶子自由詩10*05-9-19
棲家- チアーヌ自由詩1605-9-18
そろもん(十五夜の話)- みつべえ自由詩805-9-18
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
洗濯- 簑田伶子自由詩13*05-9-16
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
ハーモニカの記念碑- プテラノ ...自由詩5*05-9-15
そろもん(蘊蓄の話)- みつべえ自由詩305-9-14
「_引力に惹かれてる。_」- PULL.自由詩7*05-9-14
夜空の幻灯機- たりぽん ...自由詩10*05-9-13
九月の黙示- 塔野夏子自由詩17*05-9-13
そろもん(友の話)- みつべえ自由詩705-9-11
駅:京都- たりぽん ...自由詩5*05-9-10
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
そろもん(凶器の話)- みつべえ自由詩305-9-9

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