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電車に駆け込む、37℃の平熱
昨日の夜食は暴力のオブラート包み揚げ、
鼻つまんだら食べられるけど、おいしくない。
電車の中はオンザステージ、ヒットパレード
ファンクにきめる少女たちを讃えろ ....
ー いとしの ―
あいしてください
もっと
愛してください
それは
愛ではありません
愛しい
こそ 揺るがない
存在
もっと もっと 愛してください
そして ....
愛と
つぶやいてみる
それから
でたらめに
石と
愛の石
ではない
石の愛でも
ない
愛のような石
石のごとき愛
なんか
ちがう
てゆうか
なにやってるんだ ....
つまるところの、現在位置を
行き交う車の雑言に聴き疲れた時に、ふと洋楽を好きになった、
ある日
晴れならスピーカーも鳴るから
せちがらしいって言ってしまえば
まぁそれまでだよね
....
アンテナが1本しか立ってない僕の頭を振り回しながら
おっかしいなぁと首をかしげ
充電してみなよ といつものタバコを差し出す
どっちかっていうと劣化していく体に鞭打って
慣れない手つきで吸うタバ ....
もういいだろう
コーヒーカップを片付けようとした
コーヒーがコーヒーではなくて
モーイーだった
モーイーなんて
くだらなすぎる
だじゃれにもならない
飲み乾してやった
....
エレヴェータ に乗っている
ねても さめても いつでも
エレヴェータ の透明なガラスは
都市の骨を映し出して
エレヴェータ は昇る
いき あっても いきたえていても
エレヴェータ は香りに ....
「メリーゴーラウンド」 9
砂
砂が全部落ちてしまっても
ひっくり返せば
また最初から始まる
のがとても魅力的だった
いくつも窓ぎわにな ....
写真をとるとき、
かならず右かた側が少しさがっており
横にならんだ左かたにふれ。
そのくせが
どうにもゆかいで。
どうやらおまえのたましいは
すこし ....
覚えていますか
と
問いかけるのは怖い
そして無意味だ
わたしはあなたにとって
最初から存在しなかったと
同じなんだと
確認したところで
一体なんになるだろう
覚えていますか
と
....
ずっとそばにいるよ
と
耳たぶをふるわす
午後のビーチでは
ねそべる
しらないオンナノコと
たのしくおしゃべりしてた
ただ
それだけの
あなたがささやく
フロリダの夕べ
....
ここんとこ
お通じがなくて
苦しかったのは
詩を書くのを忘れていたからさ
と書いたとたん
痛いほど もよおして
トイレにかけこんだ
マジックの話をしよう、と「み」はいう。
床の上に毛布を敷いただけの寝床で、腹ばいのまま、
三枚のなかから、必ずお前が選ぶコインをあててみせよう、と。
そういいながらとても愉快そうに背を波打た ....
ひとりの男の子
一段抜かしから
二段抜かしへ
テッテとのぼる
両脚の振り子をよそに
まんなかあたり
見上げてとまる
柿の実
棚引く空
コマ送りにしてきたのに
Y字に浮かぶ
校 ....
あざのない君の美人 ささくれのない惑星に
イチゴ食ってこぼしてシミつけた
その場限りハンキチガイプチ悲鳴
偶像は惜しみなく白い内臓送信した
たいしたことないカマキリ風の未来感覚で
キ ....
大通りが静かな日でした
西側に傾いた窓から空を見下ろすと
秋でした
寝転んだ姿勢のままで
耳を使って確かめてみても
国道は確かにそこにあって
とても
静かな日でした
赤とんぼが ....
教室でふいに
かかりっきり
になってしまう先生
背後で
好き勝手する
魚を食べたり
それを戻したり
さらに並べたり
する
駅や図書館には
変な音を出す人が
いっぱいいて
そ ....
くそ じじい と
おまえは また そのすこし
ぽってりとした くちびるを ゆがめて
はきすてるように いうのだろう
なんだよ と
ふたりのあいだにある へだたり ....
子供らがそらを指さして騒いでる
何事かと思いぼくもそらを見る
この角度でそらを眺めるのは
ずいぶんと久しぶりだ
見慣れたビルの屋上付近は
見慣れない広告でひしめいている
そのすき間ほどのま ....
十五年ぶりに
山辺の路を歩く
あのときは誰と歩いたっけ
いくつもの寺や神社で
いくかのお願いをしながら
あのときは誰と
箸墓の謂れを読んでいるころから
みぞお ....
回転椅子でグルグル回されて
遠心力に簡単に負けて
いろんなものが僕の中から
勢いよく辺りに散らばった
目や心臓や脳みそは
お金に困った少年が
あっという間に拾っていった
君に伝え ....
遠いかなたに
かすかに見える光
暗闇のなかを
光源をめざして歩きつづける
つぎの一歩を踏み出したとたん
大きな穴にはまってそれきりかもしれない
とつぜんぷっつりと
光が途絶えてしまう ....
と何回唱えても
僕の鼓動は少しずつ速くなって
よくあることさ
とつぶやくと
君は翼で空をひとつたたいて
すいと方角を変えて行く
見上げれば
立 ....
肌を、エア。気づくとイラつく太陽は頂上。知らずのぼくらの、ここそこあそこを均等に、均等に照らすのでした。光、光光、だから見えるってさ。記憶って、街中に溶けて流れて固まってつまり建物とか電柱とかそういう ....
姻なA!を誘う戯肢の未思議に
彼方の華一輪/gな指切りの祝辞
出血苦時には引火の「 I 」を!と
オットー旋回千度の宣紙の「あら、霊」
曰くす燐は焼ed宣紙の浮歓ショウ!
麻谷底の沿うLet ....
いいよ
ぶた肉だっておいしいし
キャベツだっておいしいさ
私はかなしみの台所で
フライがえしをあやつるアリア
しおのひとふりでとけてしまう味
がまんできない幼子の
かなしみ かなしみ か ....
ああ 雲ひとつない
騒がしい季節が終わって
空も
心を一つに決めたんだね
夕暮れの暖かい雨の後、で
軒下で忘れられている風鈴を
小石で狙い撃ちにする
ちん、ちりん
乾いた音で
ひとつ、暮れてみる
自転車のベルは
ここまでは響かない
綺麗に揃えた靴で出掛け ....
8月のはじめの
まだ水のあふれていた庭で
あたためておいた6月の
水々しい果実を口にする
風をおとしたような日陰には
小さな花が咲いて
あれは5月の始まりの
ささやかな名残なのだと思った ....
あの日
君と僕があの日拾った木の実の種は
同じように見えていたけど
そのうちに
芽が出て
葉がついて
茎がやがて幹になるころから
どちらの思いも
お ....
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