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五月に入ると
死んだ詩人のことを思いだす
いつもへんに悪ぶっていたな
「ユリシーズはどこにもいないね」
そう言って
はなやかに降りだした雨の街路に
出て行ったきり
忘れたのか 置いていっ ....
全然違ってしまったときには
炭酸のような音楽を



太陽が間近の窓で
メッセージを少しだけ受信する先の
光って白くなってしまって
見えないのは
ただの 気のせいさ




 ....
寒さが染みてきて
壁から伝ってくる


暖房を酷使しても
革のソファは冷たくて
ふたり絡まりあっていても
耳に吹きかける息が白くにごる


かつて
部屋の中で燃えていた
暖 ....
溶けた青色を見つけられないまま
虹は消えてしまった
ビルに反射された心音がふるえて
空も消えていく
取り残されたうろこ雲が溺れそうで
それだけはおんなじ、ね

身体を作り直そうと
くち ....
雨季のタレーがなみだつ。かなしみをたたえて、
すぎさってゆく時間をつらぬいて、
浮世のゆれつづける、虚実のいろがみえる。
とおい、タレーのかなたの国へ、ぼくはかえる。

すぐそこにきてい ....
みえこ                                 
きみはぼくの肉体の                           
ひいていく最後の熱量をはかる者          ....
その意見については                           
おおむね賛成なのだ                              
ぼくらは一緒に腐れていく関係だから     ....
たとえばそれは
黄色と黒の表紙がついた
どこにでもあるスケッチブックで
軟らかい鉛筆を握って
記憶の底の君の笑顔を
なぞってみる
のだけれど

たとえばそれは
終電を逃しちゃった
 ....
もう何年もおまえをまっている。
とてつもないながい時間がすぎて、   
過熱した脳がすうっと凍結する。
雨のはげしくふる朝、ぬれねずみのおまえがやってきて、

にっこりわらう。ラオスとの ....
ぼくは最近おなかが出てきた                                 
だってみえこが言うんだもんなあ                                      ....
風にのって                                                             
ぼくのつぶやきが                         ....
雑音らしい特徴を失ってとめどもなく流れていく
居心地の悪さだけを蹴飛ばしたら
あの風船は中身が抜けていくまで空に降り続ける
そんな雨の中で ボールだけ見えなくなる

てんでばらばらの行き先を ....
震えるような歌声が
体の中を巡る
両手で耳を抑えて
細く細く研ぎ澄まし
正確なリズムを
その歌の意味を
聞き取る鼓動

きっと
泣かなくてはいけないのだろう
泣きながら生きなく ....
コウテイペンギンは考え中
どうしようかと考え中
キングとクイーンよりどこがすごいのか
ただ体が大きいだけなんて人に言えないから
何か言い訳しなきゃと考え中

コウテイペンギンは考え中
ど ....
常夏の夜の底でぼくはアジアを抱いた。
こがね色にきらめくまばゆいタレーの中で
すぎさったはずの貧困がものがたられた。
あくことのない想像力の肉の中で、

一〇〇〇人の男とまじわった女はも ....
 厳格そうな大人達の話が終わり、気がつくとその部屋はベッドだけ。転校を余儀なくされたが、忌々しい両親はもういない。代わりに私に与えられたのは空白。両親からの残り物は、ランドセルに文房具と教科書。それか .... 空は飛ばない
翼を広げ
駆けまわる
青い空の下
一面の白に
みんなみんなで
足跡つけて
よたよたと
足先のようにつめたい
するどさの くるおしさの 家路につきます
耳たぶは 暖かそうにも 通りぬけて赤いし
温度の分からない小石に躓いて

ストーブで焼けた服が
怠けた洒落心に 鞭打つので
 ....
生臭い肉体を焼きすて                                          
骨と ....
いま言おうとした言葉を                                 
忘れてしまった                                     
なにかが胸骨のす ....
ひとは背中の遠い国の
風のおだまき ほどいてくらす
だから誰も変わる自分を
知ることがないのは
腐りやすい肉体をもったぼくらの幸福
よあけの、ふかいしずかなタレーの中にも、    
やりきれない嫉妬がまっていて、
ほんのわずかなぼくの不在をうらんでいて、
おそいかかってきたのだ、手にも脚にも。

ひさしぶりの海水の感 ....
いくつもの傷
いくつもの雲
風をのぼり
空の終わりで出会い
いくつもの海を越えてゆく


光は雨に溶けてゆく
過ぎた日の光も
明くる日の光も
溶けあいながら分かれはば ....
天国の緯度経度は
ラファティのじいさんが教えてくれた
地獄がもうないってこと
神も悪魔も死んだってこと
でも天国はこの世にあるのだってこと
ラファティのじいさんが教えてくれた

ラファテ ....
記憶の中の森で
一羽の鳥が巣立ちする
遙かな大陸に向かって
記憶の中の街で
柔らかい雨が舗道を濡らす
恋人たちを祝福して

あの火曜日の朝
私たちの街は一瞬で崩れ去った
あの日か ....
 {引用=十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司}
十五歳の海から とんでくる一羽のかもめ
十五歳の海から きこえてくる潮騒
十五歳の海から およいでくるひとりの少女

わたしの十五歳はあま ....
悲劇的な物語にしてしまったら
たやすく感情移入してもらえるだろうか

たとえば私の恋人は
そのむかし精神を病み錯乱したあげく入院して
退院したとたん自殺してしまったと

でももうそれはむ ....
竜道から少し外れた、石の多い場所で
あなたは待っていると言った
すうん。
空には旋回する群れ
あそこにも石が散らばっている、よう

十、は
たくさん。
九九もたくさん。
千、は
手 ....
ある時あなたが産まれた
あなたを抱いた看護婦さんは
「わあ〜やわらか〜い」
と、とても暖かな気持ちになった

ある時あなたは小さな子供で
あなたのまるいほっぺたを見たおじさんは
「ああ、 ....
窓枠の向こう側に海溝が寝転がっている
紺碧が逆立ちした午後
ぼくは物語と煙草を携えて
ゆらり生える象鼻の先に
時をぶらさげた





路地裏の化石にチャイを注ぎ
 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五月に入ると- よねたみ ...自由詩404-1-15
炭酸のような音楽を- nm6自由詩604-1-15
暖炉- 岡村明子自由詩704-1-15
泳げないひと- からふ自由詩904-1-14
タレー_6- 狸亭自由詩404-1-14
みえこ- よねたみ ...自由詩804-1-14
その意見については- よねたみ ...自由詩504-1-14
輪郭だけが残っている- 山田せば ...自由詩904-1-14
タレー_5- 狸亭自由詩204-1-13
ぼくは最近おなかが出てきた- よねたみ ...自由詩604-1-13
風にのって- よねたみ ...自由詩504-1-13
雨の日_−窓際にて−- あやさめ自由詩204-1-12
「理由」- kay自由詩204-1-12
コウテイペンギンの憂鬱- ポロリ自由詩104-1-12
タレー_4__- 狸亭自由詩104-1-12
Give_me- Terry自由詩1*04-1-12
- 半分自由詩204-1-12
冬をよろしく- nm6自由詩204-1-12
生臭い肉体を焼きすて- よねたみ ...自由詩704-1-12
いま言おうとした言葉を- よねたみ ...自由詩404-1-11
ひとは背中の遠い国の- よねたみ ...自由詩504-1-11
タレー_3- 狸亭自由詩304-1-11
雨の子- 木立 悟自由詩304-1-10
天国への道順- 佐々宝砂自由詩2*04-1-10
街(神戸より)- 藤原 実自由詩504-1-10
自転車に乗ってさようならといいながら書いた詩- 藤原 実自由詩404-1-10
水音の向こう側- 佐々宝砂自由詩204-1-10
あかつき、それから- キキ自由詩804-1-10
ある時あなたは- ふるる自由詩11*04-1-9
バラナシ- ワタナb ...自由詩804-1-9

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