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川底で足を滑らせ 深みに沈んで
水面を見上げていた 外は明るそうだった
記憶は二秒くらいで途切れ 後は母からの昔話
父が飛び込んで 助けてくれたのだって
そうなんだ そんな人 ....
東京の空は狭いというけれど 私には丁度いい
見渡す限りの 見渡す限りの大空は
大きすぎる 私の思いが馳せるには
上下をビルに区切られた 限りある空は
ほっとして 丁度いい
37℃を超えたあたりから ちょっと虚な意識の中で
なんとなく ようやく
スマホの写真を消し始めた
一緒に行った旅行 あなたの写真だけ消していくと
あの時間から あなただけが消え ....
生きているだけでつらいなら
針の筵の日々ならば
人生自体が無駄ならば
それでも世界は回るから
悲しいだけの日々だから
苦しいだけの日々だから
痛いだけの日々だか ....
1人 部屋で泣きながら
ベランダの蛹に話しかけた
つらいね 寒空だね
春が待ち遠しいね 君は何色かな
雪が降る 雪が降る
黄昏時 ベランダに出て
世界の境目を覗き ....
人生がプログラムだったらいいのに
可読性の高い 整然としたコードだったらいいのに
低い解像度の実質的同等性で
森羅万象 我が意のままに
それならば どうぞお先に
私はもう ....
夢から覚めた 夢を見てた
貴方の夢だよ
寂しくて
腫れた心の 窓を開いて
冷たい朝 吸い込んだ
同じものを見ているのに
なぜこうも違うのだろう
誰もが気づくことを並べたてたて
尚も新鮮な目線に驚かされ
尊き子ら 高き空を飛んで行く
止まり木もいいななんて人生観に酔っ ....
今日は寒いね 温かいものでも作ろう
手作りだからきっと美味しいよ
暑かった昨日のかき氷みたいに
あなたのためだけに使うこの時間が
どこかの偽物にはない価値を生む
過去 ....
母は とっても母である
家に虫がでれば 騒ぎながらも冷静で
しかしスプレーが見つからないと慌てていた
ある時
アシダカグモが 卵を抱えて現れた
「ぎゃ」といいつつ 母 ....
幸せはいつだって
いつだって 朝霧の向こう側
いつだって いつだって いつだっけ
遠くのほうにぼやけて見える ポプラが
ポプラが大風に揺れて 綿毛が飛び立つ
土が歌 ....
子供の頃 何にでも興味津々な
そんな人間を演じていた
そうすれば
博士枠に入れると思っていた
友達ができるのじゃないかと 期待していた
真似ることは学ぶこと 格言に勇気を ....
そうか君が 楽しさか
市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に
例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ
そうか君が やすらぎか
人も師走もなんのその 猫はまるまり興を ....
来年も 再来年も
30年後だって
あなたは素敵でいて
私を夢中にさせて
ずっと ずっと
遥かな空を超えて
やさしさと 愛おしさと
かっこよさと 愛らしさと
....
おなかいっぱいにカレーを食べて 強烈に暖房を利かせて
得も言われぬ 幸せを感じました
失ったものがあったとて
失うまでの過程でそれが本当に大切だったかには疑問符がつき
リセ ....
ごめんなさい
何度も 抱いてくれたけど
あなたのように 私は私を愛せない
あなたのようには 私は私を許せない
優しいあなた 笑い合える愛、見つけてね
自分のことを一番嫌っているのは、実は自分だ
自分と同じ弱さを持つものを、愛してあげることができれば、許すことができるだろうか
ならば愛するというのは、なんて単純なんだろう
そんなやさ ....
嫌なことだらけ
だけど
いいねと思える表現以外は許されず
まるで
社会の足を引っ張るなと
溜めさせられ続け
生きることなどナンセンスと歌えば
母に叱責を受け
....