帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
置き去りにされた公園冬の風 陽光の鼓動が
雲の隙間から聴こえる

  生きているんですね

春の一日にたずねる

ゆるく描かれるこころ模様が
あちらこちらで会釈しあっている

  善き日ですね
  ええ、ま ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
空と海の境に重ねあう嘘 打ち水をした
石畳をぬけると
居ずまいを整えた
宿の女将さんが
品よく出迎えてくれて
よくいらして下さいましたと
冷えた麦茶をさしだされ
夏陽に火照る体には
愛情注がれたような一滴まで ....
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ

音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか

口 ....
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす


 イラッシャイマセ
 パネルノ番号ニ、シタガッテ
 操作シテクダサイ

 番号 ....
君を見た?でもこれは夢
君を見た、夢で見た
夢なのに君に触れられるなんて
まるで夢みたいな…
この夢はいつまで続くのか
いつ終わるかわからない時の中
二人は話すこともなく
ただ時間だけが ....
加糖でも微糖でもなく佐藤氏はBLACK派なの武藤氏もそう たいていは
洗面所に置いてある
プラスチックの小さなコップだ
うっかり注ぎ過ぎると
すぐに溢れてしまう

もちろん
茶碗や湯飲みでもあるけれど
哀しいくらい量産品だから
いつ取り ....
{ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
ごめんなって思った

あやまるぐらいなら

なくなればいい俺だ


役に立ちたいだけだ

かかわりたいだけだ

そんなの優しさじゃ

そんなの大きさじゃ

そんなの愛じゃ ....
家の玄関を出たら 右へ
春なら 左向かいの医院は花盛り
秋なら 正面遠くにお寺の紅葉
雨さえ降らなければ 毎日の日課


石段を昇って 神社にお参りして
参道のパン屋で パンを買う
 ....
ふるさとに
おきゃんの香する
おもかげありて



おとさんが

「めんこい花だ」

といいました



きこえた声は

「いちばんを
心をこめて
うたいましたし
 ....
グアテマラ

無漂白フィルターの中に入れた
二人分の茶色い粉に
静かに熱湯を回しかける朝
柔らかくふくらむそれらから
好ましい香りが立ち上る
何秒かのち
珈琲がカップに透過していく
 ....
 ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
 それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
 希望は行為である。
 ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。

 私はその色 ....
一滴の言葉が零れて戯れる水面
幾つもの円が現れて小刻みに揺れている
小さな痛み
やがて拡がっていく苦しみ
透明な水も湖底の泥に掻き混ぜられ
無邪気に太陽を愛したあどけなかった言葉も
汚 ....
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
 ....
真っ赤な夕焼けに羽虫とぶ春のある日、母が泣いていた。父が昼前に家を出ていってから、ずっと押し入れに顔を突っ伏して声を殺して泣いていたのだ。わたしはそれを幼稚園からひとり帰り、見ていた。

そ ....
歳の差を埋めようとして背伸びした小さな靴を脱がしてあげる ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから ....
使っていない手帳を時々めくる
明日の予定はどこにも書かれていない
その余白が持ってる白は
明日になっても
やっぱり空っぽのままなんだ

約束で繋がっていた
あなたの名前と日付も
 ....
充分な準備とやる気をもってお越しください
子供たちから歓声が上がる
風船はいつの間にかウサギの形をしている
ロングタイムアゴーで始まる物語の住人になったかのように
シルクハットと燕 ....
あなたが過ごしてきたハンドリング
私の大破

支払わない私に
あなたが取得する気分

たった一人
たった姉
たった6

ささくれた2を察知する
長い電話

水は上に置かれて
 ....
底知れぬ深みに堕ちていくのでしょう官能に満ち わたし 詩になる 父旅立つ三日前
桜便りにまだ早い頃

桜みたいと
いう父に

大きな枝
届けてくれた人あり
啓翁桜…

病室と想う温度に
蕾ひらかれ

弥生そらから
香りたつのは

花 ....
アダージオ

アンダンテより
遅いのに
ラルゴより
速いという


あらわになった
濡れた首筋

板の上に
身をはべらせて

うつる鏡に
姿をみては

音の波に
 ....
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる かつて激しくなにかになりたいと
想ったことがあっただろうか

自分以外のだれかになりたいとはいくども考えたが
それはクラスの席替え程度の安易な願望にすぎなかった

ラモーンズのコピー親父バ ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩22*15-3-17
置き去りにされた公園冬の風- 北大路京 ...俳句215-3-16
春始発- もっぷ自由詩415-3-16
目が覚めると- 殿上 童自由詩17*15-3-16
空と海の境に重ねあう嘘- 北大路京 ...自由詩915-3-15
大堀相馬焼(福島県浪江町)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩3*15-3-14
ピアノの去った日に- イナエ自由詩15*15-3-13
【_無人の街で_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-12
夢で逢いましょう- リィ自由詩2*15-3-11
加糖でも微糖でもなく佐藤氏はBLACK派なの武藤氏もそう- 北大路京 ...短歌515-3-11
- nonya自由詩16*15-3-11
こぼれる- ただのみ ...自由詩17*15-3-11
ごめんなっ- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-10
散歩- 藤原絵理 ...自由詩415-3-9
大川小学校(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩8*15-3-9
世界のどこかに存在しているあなたへ- そらの珊 ...自由詩14*15-3-9
遠吠え- ヒヤシン ...自由詩10*15-3-9
アラベスク- 乱太郎自由詩12*15-3-8
- 梅昆布茶自由詩15*15-3-8
仏様が降らす雪- 月形半分 ...自由詩1*15-3-8
歳の差を埋めようとして背伸びした小さな靴を脱がしてあげる- 北大路京 ...短歌115-3-8
グロパンジュ- とよよん自由詩4*15-3-7
_停車場_- オダカズ ...自由詩1*15-3-7
バニーガールの二等辺三角形- クローバ ...自由詩2*15-3-6
夜のバス- nemaru自由詩2*15-3-6
底知れぬ深みに堕ちていくのでしょう官能に満ち_わたし_詩にな ...- 北大路京 ...短歌515-3-6
桜の友へ- 黒木アン自由詩4*15-3-6
アダージオ- 黒木アン自由詩4*15-3-6
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる- 北大路京 ...短歌215-3-5
夜が零れる- 梅昆布茶自由詩15*15-3-4

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