歯ブラシが増えて洗面所が明るくなった (虹が丘はなんで虹なんだろう?
(おじいちゃんに聞いてみなくっちゃ

今日も虹が丘に行くよ
ちいちゃんと早く遊びたい

そしてあの
キラキラ虹のように光って
なめると夢のように甘くて
 ....
空き箱を捨てようとすると
捨てないでと
声がする

ほうら
よく見て
案外魅力的な箱でしょう
中身がなくなったからって
存在価値がなくなったって
ことじゃないのよ
むしろ
そこか ....
人の企みなど知らぬ大海に
旅の憂いを語る惨月がゆく

人の営みなどしらぬ夕陽に
今日の無言をあずけて

誰かの眠りの時々
遠山にある真っ直ぐな
針葉樹のならびに
あらゆる讃歌を探 ....
春の袋とじ開けなきゃ雨に遭わなかった カタブツの先生も
優しい牧師さんも
ハンサムな先輩も
ズボンを下ろすときは少し間抜けだ
様々な波長のことばに耳を傾ける
舞い散る花びらのように光をもとめて
あるいは影に紛れてかたちを失ってゆくものたちよ

羽化して浮揚する繊細な翅を持つ蜉蝣のように
永い水底の想いををうたにして ....
ちいさな手が
誰に習ったのか
頭をなでる
背中をさする

「おかあさん、だいじょうぶ?」
いつの間に
こんなに上手に
しゃべれるように
なったのだろう

返事を忘れて
見つ ....
傷心の時
人は季節を忘れる
今がいつなのか
ここが何処なのか
茫然として
うわの空

それでも季節は巡る

新しい風が吹いて
花々が咲き
陽の光は注ぐ
あなたの肩越しに
滔々 ....
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね

日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします ....
あれはメジロやめたタバコに火 レトロ列車で鉄旅を


南リアス線
●盛駅
ゆらゆらゆらら
青海原に
水うつよい音
季節の風をたしかめて
列車のなかは
ひだのはいった
優雅なカーテン
むき出した配管が
懐か ....
怪獣の足跡でメダカ育てている 華々しく出航したはずの
船の羅針盤は
いつの間にか壊れて

勿体つけて差し出された
六つ折の海図は
ほとんどが嘘っぱちで

最初は威勢が良かった
スクリューには
得体の知れない ....
出来損ないの風船みたいな赤い丸答案用紙に不時着をして

さびれたふうの手芸屋で鮮やかすぎるフエルトの青

今そこをよぎっていったリスこそが運命だったとキミは知らない

犬たちが水平線を見て ....
その男は 
幾つも電球を並べた灯りの下で
ぼくの胸を切り開き不機嫌な心臓を取り出した
心臓の中に豚を入れ調子よく動かそうというのだ
更に男は心臓のあった空洞を覗き込み
ぼくさえ知らない潜み物 ....
色褪せた地球儀には
太陽から日射しがさしこんで
ずっと遠く
大海のなかで
夜空を越えて朝は始まる

温かい珈琲をいれて
まるで真夜中の色をした液体を
飲み干すように
漆黒のなかで
 ....
いい農村がありまして

春の訪れは
れんげ草に
すみれの花へと
少女たちをさそい
揺れる枝の下で
七重八重の花びらを
ゆるやかに
川に流したりして
一斉に芽吹いた
草木の香りの中 ....
なぜうつむくの
笑いながら
一日ぶんのいとしさは胸へ仕舞われて
綴じるばかりで待っている

幸福のさなかで
なぜうつむくの
言葉にしなければわからないのに
言葉にしたら終わってしま ....
通勤の人の流れに逆らえず職失くしても締めるネクタイ 長嶋の通算打率覚えてて実の娘の顔は忘れた   歌声はなく詩歌も聴こえない
        瀕死の裏通りで
    一日がさみしいながさに
     北風はつむじをまげて
       「不平を云うな」
      「不満を抱くな」と ....
明日も
私をきらいな人が
たくさんいてほしいと願う夜
あなたの詩には
共感なんてできないし
空行で破裂する
思わせぶりな言葉なんて
雑すぎて
丁寧すぎて
何も生まれないし何も死なない ....
敵対者には花束を送れ
上等のやつが良い
色も香りも惜しみなく
リボンもしっかり選ぶが良い
和解のため?
平和のため?
とんでもない

刃物は優美さに隠される
獣は息を潜めてじっと待つ ....
何もないはずの
ひろびろとした野原が
車窓を飛び越え
ひきとめるのです

それは
この地方に伝わります
「きりこ」



語り立つ白いボードには
切り抜いた思いが
あずけられ ....
ネジ巻きなら土曜の晩に
フィンネル ドリアン アスペラトゥス
ぜんまい仕掛けの一週間です

多面体のメンタルで直角になぞる平常
ちょうどあれにそっくりだ
おみくじ筒の歯ぎしりや
規則的で ....
「次のかたどうぞ」ぐらいは許せるが「おだいじに」さえロボットの声 「おみゃー
汽車からのお客さんに
ウニっこのしょうゆさ
だせばいかったのに」

「あんやー
そんだな
わりいことしたな
しっかし今日の海はひゃっこいな
おぼっこ(赤ん坊)の
しめ ....
明日は、お誕生日。かんなちゃんのだよ。

かんなちゃん、大好きだから、
私の大好きなチョコチップクッキー、あげたいの。
とびきりおいしいのじゃないとだめだよ。

チョコチップと小麦粉。分量 ....
女をパジャマに着替えさせてベットへ運んだ。
午後9時頃。
バルコニーの観葉植物を取り込むとき、女にパンツを穿かせるのを忘れていたことに気付く。
テレビの電源を入れる。
煙草に火をつける。

 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2611)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歯ブラシが増えて洗面所が明るくなった- 北大路京 ...自由詩1015-4-2
虹が丘のひみつ(続_チョコチップクッキーは大切なお友達に)- とよよん自由詩5*15-4-1
こうして今日もわたしは片付けられない- そらの珊 ...自由詩15*15-4-1
四月一日- 黒木アン自由詩8*15-4-1
春の袋とじ開けなきゃ雨に遭わなかった- 北大路京 ...自由詩415-4-1
人間性- 四角い丸自由詩215-3-31
消波堤- 梅昆布茶自由詩1615-3-31
ちいさな手- 小原あき自由詩7*15-3-31
【_季節_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-3-31
銀河- 黒木アン自由詩7*15-3-31
あれはメジロやめたタバコに火- 北大路京 ...自由詩215-3-30
三陸鉄道〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩4*15-3-30
怪獣の足跡でメダカ育てている- 北大路京 ...自由詩515-3-29
春の航海- nonya自由詩23*15-3-29
まだら猫の予言- そらの珊 ...短歌10*15-3-29
開胸手術- イナエ自由詩17*15-3-29
夜明けの旗を- りゅうの ...自由詩3*15-3-29
日本一小さな港*小良ケ浜漁港- 黒木アン自由詩3*15-3-29
抱擁のてまえ- はるな自由詩515-3-28
通勤の人の流れに逆らえず職失くしても締めるネクタイ- 北大路京 ...短歌515-3-28
長嶋の通算打率覚えてて実の娘の顔は忘れた- 北大路京 ...短歌115-3-28
折れた光り②- 信天翁自由詩115-3-28
あなたの詩がきらいです- 左屋百色自由詩1815-3-28
復讐の心得- ただのみ ...自由詩17*15-3-28
きりこ(南三陸)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-3-28
けせら- yuez自由詩115-3-27
「次のかたどうぞ」ぐらいは許せるが「おだいじに」さえロボット ...- 北大路京 ...短歌315-3-26
北限の海女(岩手県久慈市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-26
チョコチップクッキーは大切なお友達に- とよよん自由詩2*15-3-26
理由- オダカズ ...自由詩3*15-3-25

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