家族が起きだす音がしてまた夜が来ない 色褪せてしまうまで
崩れ落ちるまで
見届けたかった
遠くなる影を見送り
不在を確かめたなら
踵を返し
歩きだすはずだったのに
あとからついていったのだ
見失う一歩手前の距離を保ち
二 ....
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い 誰もいない海に雨が降る クフフッ
ボクは男の子

ママは云ったんだ
大人になったら男の子はパパに似るはずだから良かったねって

 惚れんなよ ママ

クフフッ
ボクは男の子

でもボクはママのDNAを好 ....
 絵ハガキ


古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
不幸を願う柏手が冴えて響いている 歌詞のない歌を
歌うあなた

あなたが歌う
その歌に
言葉を添えたいと
言葉を紡ぐ

この想いは
熟れて落ちた
柿の果肉のように
足元に飛び散って
あなたに届けることは
もは ....
まちぼうけをしている
霊園のお墓のなかで
白白と明ける白骨のわたしは
時時
霊園の枯れた草陰から歩き出して
近くの空き地にいき
忘れ去られてペンキのはがれた木製のベンチで
しずしずとひな ....
 カーテンを開ければ あたり一面銀世界

「朝食食べたら、雪だるまを作ろう」
ホストファーザーが誘う
「えっ!でも私会社に行かなくちゃ!」
「えっ!何を言ってるんだい?こんな日に会社に行くバ ....
いちにちたっても

いっかげつたっても

村上春樹も

古今亭志ん生も

生きてたって

死んでたって

あの日のあのとき

ハッピーバースデイ

木枯らしなんて

 ....
夜も光が満ちあふれている
というのに何という暗さだ

積乱雲の内に潜んでいた狂気が燃え上がり
炎となってなだれ落ちた北の空
燃え広がる炎は山を飲み込み
夜と昼 夏と冬が入り交じった都会の
 ....
あいつは何をやっているのだろう・・・・
小さな世界の自身の等身大との格闘

アタシは審判なんて頼まれていないけれど 裁く慰めもない
傍観の繋がり魂 他人さ
眺めてはいる

いい景色さ
 ....
しんどい時 

メールすら したくない 
何も したくない って時も あるだろう、

そんな中での メールに
心が ほぐれた

今回は 長い 長い 氷河期
年齢を 重ねた分だけ 悩み ....
盲の猫の爪が長い 三半規管がサンバで踊る酔っ払いが
縁石上で
綱渡り

両手を広げお尻をフリフリ
綱渡り

街灯のスポットライトを浴びて
綱渡り

電柱に出会ったら
左手かけて
ターンで かわし ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく

遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空 

若くて死ぬことも
老いて生きることも  ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
呆けた猫が毛づくろい忘れている 半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている

ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が

カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
あなたの必死さが 粉になった
ふらふらと微笑む天使が 手を広げたら
心ごと 舞い上がって 踊った

くるくる と 花びらのような 儚さで
瞳の上に 落ちたから
それ以上 涙を拭う 必要も  ....
ストリップを初神楽だと言いはった 素顔にハジメマシテ 喋らない靴を履いている オレが愛してやるホトトギス 林檎の花は雪色 蕾は朝焼け
雪に枝を折られながら
木を裂かれても 根は雪を吸う

発芽し実になる芽の成る術を
同じく過ごし 来年の芽は待つ

芽が実になるのは二年越し
熟成は枝から始ま ....
みなさんどうかよいお年を
今年一年数々のご無礼を働いたことも
どうか水に流してください

わたしとしては
それなりに
誠意を尽くしたつもりです

努力が足りない事も
わかっています ....
悲しみは

だれにも知られず

降る小雪

夜にかくれて

降る小雪

悲しみは

ひとりピエロになれるまで

降れ小雪

夜にまぎれて

降れ小雪



 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族が起きだす音がしてまた夜が来ない- 北大路京 ...自由詩214-1-15
複眼- Lucy自由詩16*14-1-14
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い- 北大路京 ...俳句314-1-14
誰もいない海に雨が降る- 北大路京 ...自由詩1014-1-14
ボクは男の子- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-1-13
北の亡者/Again_2014睦月- たま自由詩24*14-1-13
不幸を願う柏手が冴えて響いている- 北大路京 ...自由詩314-1-13
ヴォカリーズ- ichirou自由詩6*14-1-12
まちぼうけ- こしごえ自由詩5*14-1-12
スノーマンと雪だるま- 夏美かを ...自由詩33*14-1-12
ハッピーバースデイ- 吉岡ペペ ...自由詩314-1-12
クリスマスローズ- イナエ自由詩13*14-1-12
あいつは何をやっているのだろう・・・・- 朝焼彩茜 ...自由詩7*14-1-11
人生の約束- 藤鈴呼自由詩2*14-1-11
盲の猫の爪が長い- 北大路京 ...自由詩314-1-11
綱渡り芸人から飛行機になって飛んでいく- ichirou自由詩6*14-1-11
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
たからもの- そらの珊 ...自由詩2214-1-8
飛行模型___(第三稿)- るるりら自由詩26*14-1-6
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
呆けた猫が毛づくろい忘れている- 北大路京 ...自由詩814-1-5
メモ- ichirou自由詩16*14-1-4
ふらふらと微笑む天使- 藤鈴呼自由詩5*14-1-4
ストリップを初神楽だと言いはった- 北大路京 ...俳句314-1-2
素顔にハジメマシテ- 北大路京 ...自由詩213-12-31
喋らない靴を履いている- 北大路京 ...自由詩913-12-29
オレが愛してやるホトトギス- 北大路京 ...自由詩3*13-12-29
ゆ木- 砂木自由詩15*13-12-29
今年はこれでお終いです__(詩人サークル「群青」今月のお題「 ...- Lucy自由詩15*13-12-28
夜の小雪- 吉岡ペペ ...自由詩513-12-28

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