腕には花の痕
ぬるくなった前頭葉から真昼が滴り
効き目のないエアコンの風が
指先を 揺らしている
デコルテの青白い呼吸が 唇から漏れる
白熱灯の陰り 閉ざした瞼から
上手に笑う あなたが潜 ....
陽光も届かない湖底には
二十世紀を抱えたまま山里が沈み
とある一軒家には歳経た鯉が住み 
いろりを囲んで小魚たちに昔話を聞かせる

山峡の淵に潜んでいた竜は
湖底に散らばっている屋敷を見て ....
都会にまだこんなとこがあったんだなぁ
という感じで、
私の中にも甘えたな声を出してじゃれ合う本性が残ってた。

人を楽しませるために生きる、
というのはいい考えかもしれない。

夜、 ....
デジタルの文字の数だけ姿見せラインのように近くて遠い

退屈な私たちに夜を置くスマートホンの便利な夜明け

東雲を鎌で研いだ三日月は昨日噛んだ爪の歪さ

山間を染め逝く夕陽の亡骸が蝉 ....
オバケ同士で驚きあっている かわいい人が好きだけど
話しかける事は無理
だから顔なんて関係ないことにして
お前をぎゅっと抱き寄せる

決して美人に入る部類じゃないし
どちらかといえば個性的
んーでもなんかじ ....
フリーダイヤルじゃない早口で喋る 1515イチゴ苺に圧倒されてワタクシ5ジに目が覚めましたメザマシより早く目覚めましたともソンナ朝に79円だなんてワタクシ目を円くしてしまいますひらたく円くしてしまいますのよ皿のようにして15イチゴ苺を .... 金木犀
私好きなんです
少し香るぐらいが

香りすぎると
体を蝕んでいくようで
クラクラします

あの日
道で立っていたときも
こんな匂いが
あなたの首筋から香って
火照っ ....
たまごの殻が壊れたのはおまえのせいだから
よわむしを捻り潰してしまえ
思い通りに手足が動かない/セアカゴケノクモ
!来るな/寄るな/喋るな/やかましいわ!
※引用・・啼かぬなら殺してしまえ ....
雨の降る日に一人坂道を上る
先の見えない坂道をひたすら一人で今も上っている
君に会うために

痛みを乗り越えてきたことを思い出す
乗り越えた喜びに浸っても また痛みがやってきて
そ ....
一軒家のブロック塀と道路の間に

はみ出したサボテンたちが

楽しそうにからりと佇む

プラスチックのプランターも割れて

土もほとんどなくなり

とっくの昔に忘れ去られているのに ....
たとえ
風化した夢の流砂に足を捕られ
概念の骸に
躓いても
滴る汗や粘る唾液
ではなく
目尻に薄く滲む涙に
遠く虹を映し
地の底に匿された
泉を探し
彷徨う一頭の駱駝が
貴方であ ....
もうすでに決断したことを

髪をすいては決断するように

女はその長い髪をなんどもなんどもすいていた

宇宙の青白い光を見つめながら

宇宙の青白い光に見つめられながら

長まわし ....
真夜中に珈琲がきれる
煙草なら予測できるのに
インスタントの残りをよく忘れてしまう
一袋くらいパックがあるだろうと彼方此方を探しまわる
引き出しや鞄の中を探す
語れないひとときが ....
一日の終わりに感謝が募る
愚痴の可愛さは勝手に元の圏外に戻る
感謝は勝る 何よりも勝る

意図にせよ能動の自然にせよ
一日の終わりに感謝は募る
感謝はべきではなく完璧の地球色の空

  ....
終わりの始まりって何時だったんだろうと、かなり苦めの珈琲を入れながら考える。
そういえば、いつから秋になったのか思い出そうとするような。

そこに有ったことに気づかない。
あまりにも自然で、穏 ....
手を振り返さなければ乗れた終電 憎しみを忘れるな
献身的に仕えれば仕えるほど
鬼はわたしを罵り唾を吐きかけた
黙々と庭で草むしりをする人間どもは何故か笑顔で楽しそうだ
※尤も人間たちは舌を抜かれていた
不思議な光景に映 ....
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
裏声のまま面接を終えた 七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
Happy Endの予感がして
ここで命が終わればいいのにと思った

だけど口では
このままときがとまればいいのにね、と
遠慮がちに言った
ひとつの約束と
約束が、
重なりあって
運命を生む。
人はただ、
その儚い糸を信じて
結ばれる。  ....
若いってたぶん弁当をふたつ食べれることだと思う

いろんないやなことを無視できることだと思う

酔い方に遠い孤独がにじまないことだと思う

背中に秋の陽を受ける

地獄も天国もない街道 ....
ただ 遠い出口の丸い光が見えていたから


「それでは また」

ポツリ一言 質量を伴わない声では背の側に当たったことに気づかない

ひたすら光の穴に向かって空回りの歩みをす ....
押しつぶしに来た 現実と

押しつぶされるために有る 自分との

バランス
真昼の空気越しに見る空は青くて
目には見えない風がひんやりして気持ちいい

空気が透明でよかった

なんてね

でも

さっき君の声が僕を呼んでいるとき
君の声は透明で何も見えなか ....
朝に
咲く紫
奪われた
僅かな心を
惜しむように
歩をゆるめよう
華が喋り出しそうで
まだ聴き慣れていない 違和感と魔訶過不思議

曼珠沙華が現れる 斜め左上の目先に
そんな時期を迎える 耳に凛とぶら下がる涼しげな季

岸に立ち臨み映える意気込みもほどほ ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日蝕- 為平 澪自由詩6*14-9-28
湖底幻想- イナエ自由詩11*14-9-28
蹴ったからいい- nemaru自由詩1*14-9-28
夜を置く- 為平 澪短歌5*14-9-28
オバケ同士で驚きあっている- 北大路京 ...自由詩1814-9-27
かわいい人- まきしむ自由詩1*14-9-27
フリーダイヤルじゃない早口で喋る- 北大路京 ...自由詩314-9-26
79円/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩5*14-9-26
金木犀の夢- 瑞海自由詩7*14-9-26
ことばの虫- アラガイ ...自由詩7*14-9-26
君に会うために- 陽向自由詩5*14-9-26
野良サボテン- 灰泥軽茶自由詩1114-9-26
あかい砂漠に- Lucy自由詩13*14-9-25
宇宙の青白い光- 吉岡ペペ ...自由詩814-9-25
赤坂三丁目の珈琲- アラガイ ...自由詩9*14-9-25
地球色の- 朝焼彩茜 ...自由詩2314-9-25
秋の珈琲- 中原純乃散文(批評 ...5*14-9-25
手を振り返さなければ乗れた終電- 北大路京 ...自由詩2014-9-24
蓮池- アラガイ ...自由詩9*14-9-24
6畳に- 中原純乃自由詩7*14-9-24
裏声のまま面接を終えた- 北大路京 ...自由詩914-9-23
夏のアルバム- 夏美かを ...自由詩41*14-9-23
rivers- mizunomadoka自由詩314-9-23
約束の糸- あおい満 ...自由詩514-9-23
さようなら若い日よ- 吉岡ペペ ...自由詩1314-9-22
果て- 芦沢 恵自由詩20*14-9-22
死なずに生きる- 中原純乃自由詩4*14-9-22
君が入れてくれたコーヒー- ichirou自由詩17*14-9-21
たまには- 中原純乃自由詩4*14-9-19
妖しい華- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-9-18

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