目ざめのワルツ(ショパンのワルツに合わせ}

目覚めれば清き
朝は明けて
窓の外には陽がさして
急いで階段おりてゆき
妻は目覚めずうたたねて

僕がパンとコーヒーを
準備して待つ食 ....
雛人形は海を渡らない

「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」

童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる

「ふ〜ん」
それはまるで 
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
 ....
もこもこの ドレス着込んで お洗濯
くるくると 回る洗剤 いまいずこ

洗わないでね きれいな心
汚れ落として 美しく 
生まれ変われる 気がしていたの

気のせいよって ふ ....
目覚めたらマッサージチェア 閉店後のビックカメラの京都駅店 はずしたメガネも夜に包まれていった   開き箪笥の蝶番がこわれたの

そう言えば10年前にもこわれたな
  
  今度は違う蝶番

貧しかった頃に買った
安価な開き箪笥の蝶番は
僕たち家族の生活を
ささやかながら支えて ....
あの草原のうえに浮かんだ雲はいまもかわらない
風はやわらかな吐息とともに春をはこんでくる

春待ち鳥は歌声を整えてこぼれる季節にそなえる
翻弄されながらもまた花びらとなって流れてゆく
ひとの ....
寒すぎるサーバー室で眠った彼は
真冬に新月で小指を切る夢を見た
次の朝になって彼が目覚めると
世界の半分が失われていた

空腹の彼はコードで繋がったまま
駅前まで歩いて喫茶店に入った
注 ....
いのちの素描 
躍動の結晶を背景に
白い天啓の不規則性
欺くように舞って

――つめたい耳たぶに腰をかける
   そとには沈黙が降り積み
   うちには言の葉降り積む

  
   ....
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音 風の便りを聞いて私の心は再びこの村へ戻ってきた。
今日は良く風が見える。
微かな秋の名残は遥かに遠く、木々の下に集まった落葉の談話が心地良い。
こんなに風の見える日は、きっと私の村も雪化粧に ....
時空を超えてある街に出る。
星のない夜だったが、街中は人工色のネオンで煌びやかに輝いている。
立ち並ぶクラブの扉の向こう側から活気に満ちた音楽が流れてくる。
アルコール臭の漂う中、道端に散乱 ....
春がいる

駐車場の奥の
ハイブリッド車伝いに
ブロック塀の上に飛び乗った時
チイ子はそう思った

春がいる

朝の見回りで
ナワバリ荒らしのクロに
やられた三角耳がまだ痛む ....
猫の日や竹島の日やニャニャニャーニャ 入社一年に満たない
まだ未成年の君が
機械に上半身を突っ込んで
型替えを行っている姿を見ていて思う
もう一人前のオペレーターなんだ

ちょっと前までは怪我しないか
とても心配だったけ ....
溶けたカラメルが
ゆっくりと べったりと 
頬に 絡みつく

気持ち悪いから
手を払いたいのだけれど
腹が痛いと 繰り返すので
邪険にも 出来ない

ジャンケンで決めよう ....
早瀬のそばの竹やぶに
住んでおりましたので
笹舟を流しては遊んだものです
手を離すと同時に
それは勢いよく
旅立っていきました
赤い橋をくぐるまでは
なんとか目で追うことができましたが
 ....
ひかりがインフルエンザにかかったの
パパにうつるといけないから
週末は帰ってこないでね
ママは感染覚悟の臨戦態勢準備完了よ

そうか わかったよ

ひかりが好きな 
とろアジと
 ....
紅梅の下フルートを吹く少女 ちびちびやってます虚無僧ソプラノサックス あしもとの雪は泥混じり

むこうの雪は白くて綺麗


この雪の河渡るには

生きてさえいればいい

この愛さえあればいい

この雪の河渡るには


あしもとの雪は泥混じり
 ....
透明な
冷蔵庫の中で
君が冷やされている
寒くはないのだろうか
君は楽しそうに歌を歌っている
ひんやりとした歌声が
暖房の効いた部屋に広がる

このまま冷やされ続ければ
その歌声も失 ....
一日の仕事を終え
重たい瞼を閉じると
学生だった頃に
顕微鏡で見たことのある
輪切りにした脳の細胞
・・のような原野に
無数のプラナリアが蠢いていた
その隙間を油の泡が
虹色に発酵して ....
うわのそらに溺れる 目を閉じている心が
夜明けを待っている

楽園のためか戦争のためか
多分それはどちらでもなくて

脳裏に焼き付く景色を消した
裏切りなんて簡単に言わないで

傷を付 ....
父は今日
返事をしなかった
話しかけても

目だけはじっと
私をみていた

まゆみだよ
わかる?

といっても
黙っていた

聞こえる?
と聞くと
うなずいた

声は ....
金属の目録に眼を通した
あらゆる色彩がひび割れる時刻に
百万年かけて落下する思考の速度で

澱んだ大気の底に広がる地衣類のような
無数の金属の結晶が犇めく都市の上空から
走査電子顕微鏡 ....
探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない

忘れたわけではない
はじめから記憶されていないのだ

私が探した言葉は
すでに
白い霧の中に紛れ
再 ....
少女がしゃがみこんで
草むらを見ている

ふいに振り返り
その昔
あなたはわたしだったのと告げる

小さな瞳を通せば
草むらは森になり
水たまりは湖になり
その村の地下組織に住まう ....
サイドカーにまねきねこ
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
めざめのワルツ- 生田 稔自由詩314-3-4
雛人形は海を渡らない- 夏美かを ...自由詩19+*14-3-3
風の休日- 藤鈴呼自由詩1*14-3-2
目覚めたらマッサージチェア_閉店後のビックカメラの京都駅店- 北大路京 ...短歌414-3-1
はずしたメガネも夜に包まれていった- 北大路京 ...自由詩514-3-1
蝶番- ichirou自由詩10*14-2-28
流れる- 梅昆布茶自由詩1314-2-28
ある朝- 自由詩1214-2-26
二月・北国では- ただのみ ...自由詩16*14-2-25
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音- 北大路京 ...自由詩1114-2-25
故郷からの便り- ヒヤシン ...自由詩10*14-2-24
乾いた現実- ヒヤシン ...自由詩4*14-2-24
チイさい春- nonya自由詩21*14-2-24
猫の日や竹島の日やニャニャニャーニャ- 北大路京 ...俳句214-2-24
まっすぐ伸びていく- ichirou自由詩8*14-2-24
妖艶な虫かご- 藤鈴呼自由詩7*14-2-23
笹舟- そらの珊 ...自由詩17*14-2-23
きよしこのよる- ichirou自由詩7*14-2-22
紅梅の下フルートを吹く少女- 北大路京 ...俳句714-2-22
ちびちびやってます虚無僧ソプラノサックス- 北大路京 ...自由詩514-2-22
むこうの雪- 吉岡ペペ ...自由詩314-2-22
冷えた歌声- 自由詩2*14-2-21
睡魔- 和田カマ ...自由詩6*14-2-21
うわのそらに溺れる- 北大路京 ...自由詩514-2-21
再生- 沙藍自由詩314-2-21
父は今日- Lucy自由詩22+*14-2-20
金属の目録- 壮佑自由詩27*14-2-20
白霧- ichirou携帯写真+ ...6*14-2-20
小さな村のお話- そらの珊 ...自由詩12*14-2-20
サイドカーにまねきねこ- 北大路京 ...自由詩414-2-20

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