クローンのほうがおもしろい 鏡がないと狭い部屋 渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を

窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
散歩の時は
富士山が見える路地を探す

なんとなく
富士山にいつでも見られたい
気分で

今日は
いつもの しらす街道

生しらすは とてもおいしい

富士山はしらすを見ている

しらす達はすでに絶命 ....
妻じゃない多額の金をつぎ込んだ長期契約レンタル彼女 青空が全てを飲み込んで
見渡す限り空っぽになったような そんな日々が続いて
生まれた街を離れられずに
過ぎ去った人達の事ばかり考えている
未だそばにいる誰かの声を
自らの歌声でかき消しな ....
たとえばきみが何もかもを
小文字から始めてしまうひとだとしても、
両方の足を水の中に沈めて
砂の肌触りがずっと流れていく日のこと
生き物たちは、朝になれば。

とてもよく乾いたシャツの中に ....
別れてもっと好きになる 僕がいるということは
何かが無いということ

つまり
僕の肌の色は三原色から
何かが欠けて表せる ようなこと

子供の時から
パレットで色を混ぜて描いていたじゃないか

三原色 ....
【 人生映画館 】

白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?

始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
 ....
わたし、どうしてこんなに生まれたいんだろう?
死にたいのかな?
それとも、間違えて生まれてきちゃったのかな?

そんな事考えながら、じゃがいもを切っていたらさ
娘の ふくふくしたほっぺと 細 ....
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした

裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう

やがて来る
春のために
もやもやする毎日に
彩りを与えたところで
白いもやは消えることはない

あきらめは何に向けられ
何を残す
投げたボールを返される日を待ち
いつからか追えなくなって
時が過ぎた

今 ....
穴のあいていない人間はいません 点子にも ほんとうの名前があるらしいです。
しかし
点子と点呼されたときから、わたくし 点子となったのでございます。

汽車ほど、人間の個性を軽蔑したものなどありません。
この明治の世で ....
笑い声に聞こえるように泣いた もうもくどもよ、

ベッドのあさいところで
指をかぞえる
放射状にならべたままで
つかみあうことができないままで

どの地点にも等しく降る雨のようになれないものごと
すなわち、わた ....
逆さまに 微笑む兎が 見えたかい
月明かりの下で 朝露を待つ夜は 程遠く

太陽の訪れを 待ち侘びる事も 忘れたみたい
海岸で咲く 緑の花びらを 見付けたかい

違うよ 其れは 蛇紋岩だ
 ....
いま四ツ谷だよ

いま水道橋歩いてます

いま終わりましたありがとお

いまを留守電でいま聞く


叶わないから

言う訳じゃないけれど

ずっと一緒にいたかった

から ....
人間につけられた名前を知らない 別れ際
もう一度
君の
爪先を愛撫した


 君は
 恥じらいながら
 美しく変形した爪先で
 二人の接線を示す
 弧を描く


曲が

 月の光から
 パスピエにかわ ....
星が眠る頃僕たちは起きる。
グラタン朝よ。起きなさい。
そんな母の声で目が覚めた
グラタンとは私の名である。

あのグラタンかとの質問に
真っ正面から答えてみたい。
そうだあのグラタンで ....
何か自分に
とても
くだらなく、
そして
やさしいことを
してあげたくて
3歳児が寝静まってから
缶ビールとスナック菓子を用意した
酒は苦手で飲めない
けれど
時給ベースの仕事で
 ....
すみれの咲く秋がある
すみれが好きな少女のために

春の庭に生まれた夢が孵る時がいまなんだ
と秋の実りにそよぐすみれ
常冬に住む老婆の許の菫色の裁縫箱には
針と糸と針刺しと並んでセピア色の ....
古い人よ
あなたの残してきた足跡が
時間の湖に一つずつ落ちる音がして
僕はそこに誰にも使われなかった時計の針を見る
新しい村に深く棲み付きながら
あなたの姿は目に見える姿とは別の姿だ ....
知らない国へ治療にいった

ぼくはムリョクだった

行動もことばも信頼もミライも

どうしてあなたに与えられなかった


コップは満杯なんだろう

おおきなコップが必要だった
 ....
あなたはそれから日記を書かなくなって、たぶん唇はかわいている。
テレビは消音のまま点けっぱなしになっているから、部屋のなかの光と音のバランスは悪い。視覚的な喧噪と、それを拒否する沈黙。でもカーテ ....
線路が繰り返し
ひとの声をつれ
あしもとにのびる
夏の繁茂が
覆いかぶさったまま

ことばが違う
ようだった
毎日同じ場所に立つ
建物にはただしく
光が射す

帰る道すがら
 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる

人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも

保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クローンのほうがおもしろい- 北大路京 ...自由詩513-12-19
鏡がないと狭い部屋- 北大路京 ...自由詩913-12-19
- Lucy自由詩21*13-12-17
しらす目線で富士山を見る- ichirou携帯写真+ ...5*13-12-17
妻じゃない多額の金をつぎ込んだ長期契約レンタル彼女- 北大路京 ...短歌513-12-17
朝起きると嘘が生まれていた- 自由詩6*13-12-16
easy- Debby自由詩513-12-16
別れてもっと好きになる- 北大路京 ...自由詩413-12-16
僕がいるということは何かが無いということ- ichirou自由詩4*13-12-14
【_人生映画館_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-12-14
淡々譚- オオカミ自由詩213-12-14
かっこいい散文- 左屋百色自由詩26*13-12-12
裸木- イナエ自由詩15*13-12-12
- 加藤自由詩2*13-12-11
穴のあいていない人間はいません- 北大路京 ...自由詩913-12-11
点子が、行く。- るるりら自由詩17*13-12-11
笑い声に聞こえるように泣いた- 北大路京 ...自由詩813-12-10
_- 平井容子自由詩813-12-10
彼女の土産- 藤鈴呼自由詩4*13-12-10
叶わないから- 吉岡ペペ ...自由詩513-12-9
人間につけられた名前を知らない- 北大路京 ...自由詩513-12-9
トゥシューズ- ichirou自由詩5*13-12-9
グラタンと呼ばれて- ブルース ...自由詩5*13-12-9
くだらなく、やさしいこと- うめバア自由詩2513-12-9
秋のすみれの走馬灯- もっぷ自由詩813-12-8
古い人- 葉leaf自由詩613-12-6
おおきなコップ- 吉岡ペペ ...自由詩513-12-6
百年の鳥- はるな自由詩1113-12-6
ルーティーン- 軽谷佑子自由詩1113-12-3
ブックエンド〜オールドフレンズ- 梅昆布茶自由詩30*13-12-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87