教室
からのばされた
輪郭線にそって
歩いてきた僕らは
消失点にたどりついて
そのまま消えてしまえれば
よかったのにね
世界は
美術館ではないので
美しい絵画は
美しいだけ
途方 ....
愛の迸る行為の後、裸のお前に女を見る時、
俺はいつも大きな母性を感じる。
自分が男でいる事の頼り無さを感じる。
これは悪しき習慣だ。

ベッドの中で体を摺り寄せる女のお前に
俺は対等な ....
少女の耳は
たくさんのこころをきこうとして
とっても
おおきく
あたまから
ひらきました。

中心部は
とっても
あつかったです。

あついあつい熱をじゅうじゅう持って
みんな ....
お揃いの指輪が揃って入らなくなった 蛙の鳴き声を聴くのが好きさ
ぼくの家の緑に囲まれた
窓からも
そいつらの逞しい声が
よく聴こえる

近所の公民館の植栽を
しっとりと彩る
ツツジの花や葉っぱも
田んぼについた ....
隣のおばさんたちがコーヒーを飲みながら
仕事の愚痴を言っている
私はそれを聞きながら携帯電話でゲームをしている
隣のお姉さんはじっと下ばかり見つめていた
私はそれを見ながらじっと煙草を吸ってい ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった

富士子ちゃん?

えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜

コップのフチ ....
真夜中のファミレス
遠慮がちに
丸まって寝る老人
テーブルには
ドリンクバーのカップ

人もまばらな
真夜中のファミレス
ひとり・ひとりが
さみしく何かを
抱えて飲むコーヒー

 ....
とつぜん目をふせた

タクシーに乗りたくなった

マツコデラックスな気持ち

価値観

気持ち

正義感

一次予選すら通過しなくて

もう違うことを考えている

じぶ ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる





「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
ジャンケン ポン
鬼だー! 隠れろ!
春の鬼ごっこ
小さな女の子たちが隠れる場所を探している
木の陰へ
路地の奥へ
鬼が来る早く隠れないと……

慌てて
建築資材倉庫へ
独りで逃げ ....
誕生日
私の多面体の面が
またひとつ増えた

生まれた瞬間は
まんまるだったはずなのに
歳を重ねるごとに
ひとつずつ面が増えて

今では寄せ木細工にも似た
得体の知れない多面体 ....
君が眩しすぎて闇の世界 歩く

歩くとは

あがき続けること

理想を手放さず

それでも

いらいらしていよう

完成したくない

完成したいままでいたい

コントロールしよう

感情で ....
座禅

靴下を裏返すように
自分の端をつまみ
引っ張ってひっくり返すと
私は
闇に包まれ
遮音され
触覚も
痛覚も
温点と冷点もなく
声を出すことも
食べることも
匂いを嗅ぐ ....
「え」を「ゑ」と書く女といて鏡の中 いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
空がこんなに青いのに
死にたいと嘆く 冷蔵庫101号室に住んでいるレモンなんてジュースにして
空のそらぞらしさなんて
御構い無しに たわわに実った 金柑の実を小鳥のようについばんで
よもぎのパ ....
僕の通っていたひかり幼稚園は
お寺の中にあって
墓地は恰好の遊び場だった

4月8日は花祭り
お坊さんの園長先生は
あまりおいしくない甘茶をみんなに飲ませて
毎年自己紹介させる
め ....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
SNSでつながろう。
オンラインゲームで仲間と一緒に。
ほんのつぶやきをリアルタイムで受け止めて、意味のある言葉を返そうよ。
江流のような言葉はとめどなく流れ、これが本当のライン川(寒)。
だ ....
フェンスよじのぼって夏つかまえた 地球はどうだい

悲しみにみちているかい

浮上しかけのヘリコプターに飛び乗った

髪や衣服がはためく

だれかの期待に応えたくて

緑の景色を滑ってゆく

こちら管制塔よりト ....
それは中毒性がありますといわれればきりがないし
さいしょから栓を抜いてしまえばいいだけの
それだけのことだったけど
すうねん前から君もわたしも
もの哀しい空気で肺をいっぱいにするのが
習 ....
<クレームと改善>

・おはようございます(今は夜)

・こんばんは(今は朝)

・こんにちは(人類は汎用性の高い単語を開発した)


<メモ>

『真夜中と早朝の中間地点に ....
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
レールは、強い日差しに過熱している

煤けた少年が、レールの上を歩いて
線路脇には、赤いカンナが咲いている
熱いレールに耳を当てると、ことんことんと
走り去った列車の鼓動が遠ざかる

列 ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2611)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
教室- めー自由詩3*14-4-13
男の小さな見栄- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-13
あったかい耳- がぱ自由詩8*14-4-11
お揃いの指輪が揃って入らなくなった- 北大路京 ...自由詩614-4-11
心はいえない- オダ カ ...自由詩2*14-4-11
漂白- ソリッド ...自由詩614-4-10
コップのフチ子をもらった- ichirou自由詩17*14-4-9
五行歌連詩/コブシの花- 岸かの子自由詩4*14-4-9
かくれんぼ- 吉岡ペペ ...自由詩414-4-9
頼りないショパン_不器用なベートーベン- 夏美かを ...自由詩30*14-4-9
【_春の鬼_】- 泡沫恋歌自由詩13*14-4-9
多面体- nonya自由詩27*14-4-7
君が眩しすぎて闇の世界- 北大路京 ...自由詩114-4-6
あがき続けること- 吉岡ペペ ...自由詩614-4-6
不立文字- ichirou自由詩9*14-4-5
「え」を「ゑ」と書く女といて鏡の中- 北大路京 ...自由詩814-4-4
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4
ちいさなコントラバス- るるりら自由詩21*14-4-3
花祭り- ichirou自由詩9*14-4-1
音の和_春の和- ichirou自由詩1114-3-29
山羊を見る羊- クナリ自由詩5*14-3-29
フェンスよじのぼって夏つかまえた- 北大路京 ...自由詩314-3-29
LIFE!- 吉岡ペペ ...自由詩3+14-3-28
なんてつまらないんだろう- ざらざら ...自由詩1014-3-28
汎用性の高い単語- マチネ自由詩314-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
1960- 山部 佳自由詩314-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26

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