世界が
果てしないほど分厚い 一冊の書物に感じ
決して読み尽くすことのできないと
絶望する 
重苦しさと 心地よさを 
同時に感じて

「美しいものが正義だ」と言って
読むべき箇所と  ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
三点倒立精神統一
一回転せよ空色マット
二言目には臍を見ろなんて
四角四面な捕らえ型です
六画で争う互角な闘い
五年一組赤組大将
八方美人な副将従え
七転八倒だるまの如し
九死に一生得 ....
千の口づけ二万の言葉それより影を重ねたい それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
田舎からダンボールで送られてきた
白菜、大根、里芋に 手紙
走り書きで 手入れが行き届かなかった、という
詫び状が 一通

私が手伝っていた畑 耕していた土地を離れて
間もない冬 ....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。

追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない

だれに ....
極楽へ連れていってもらえるんですか?(゜゜;)

トカゲは待合室で女と並んで斑毛の猫を見た
薪ストーブで温まった部屋
いずれの客もカップルだ

トカゲはレザー貼りの黒いソファー ....
冬至粥湯気で曇った伊達眼鏡 紫煙を燻らす人が美しいのは


呑み込んだ

言葉にできない想いや

ぐっとこらえた言葉を


煙まじりに

昇華させて 

弔って


その煙は

 ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
夜が降り続けている。サラサラと、粉雪のように降り続けている。人々は夜を一身に浴び、結局何も洗い落とせないことを知る。夜は何も洗い落とさない代わりに、ただ過ぎていく一日の最終行を書き続ける。 ....     ただの水じゃないかって?
    まったくちがうよ、
    いや炭酸かどうかじゃなくて
    このボトルの泡たちは宇宙の星なんだ
    だからこの泡たちを飲み干して
 ....
冬至粥白優勢のオセロかな 頭の少し上、左の方に、誰かのわらう顔が見えておりましたが、
私は幸福にも柿を持っておりました。
柿を持っておりますと、クーという犬が側にやってくるのです。
何年か前死んだ、少しみえっぱりの犬 ....
朝で、
きみの床に光が当たっている。

しずかな街は
すこしずつ意味を手ばなして

もうすぐ、見られるようになる。
わたしたちの床にも
光の当たるところを、見られるようになる。
 ....
恋の札狙いたる眼や歌留多会 半導体に埋め尽くされた街角は、
青白く発光する。

イルミネーションの木立ち。

凍てついた夜空を飾る、
あの星たちが青いのもLEDなのか。

光の速さは毎秒三〇万キロ。
一秒で地球 ....
昼間スタバで優と逢った

いや彼と友人の座る席の前を通りかかった が正しい

それまで もちろん何もなかった

中学の先輩


私は注文したサンドイッチを半分以上残していた

優 ....
双極に引き寄せられ
反発する
小さな砂鉄粒たち
私たちの紡ぐ言葉が
こんなにもありふれてしまうのは
あなたと私が
魂の目になって
互いを見つめ始めたから

最後に覚えているのは
 ....
女がひとり
長い腕をいっぱいに広げ
羊を導いている
その盗人の手付き
理を持って国を逃れ
荒涼とした冬の山へと
低い草を刈りながら行く
その黙する細い背中は
重なる別れにも揺るがず ....
こころ決して身を投げる
あなたの瞳の奥底へ
海の深みに沈んで落ちて
胸苦しさに酔いしれて


あなたの底に潜むものが
闇に蠢く魔物なら
どうかその触手で存分に
わたしを探って下さいな ....
ふくれあがるは悲しみ

こぼれるのは涙

ひとすじの涙



 
体が動きません
息が少ししか出来ません

瀕死です

妻に毒を盛られました
してやられました

瀕死です

今日の晩御飯の味噌汁に
入っていたみたいです
妻はなめこ嫌いなので
 ....
涙ふかないままフルスロットル とんとんとんとん
すり鉢で

ぐるぐるぐるぐる
潰して

がしがしがしがし
裏ごしまでする

 上手にごっくん出来るように
 私はこの愛情を楽しんでいる
 
 食事と愛情

 ....
胸に巣食った小さな影が
あなたの時を刻み続ける
砂時計のオリフィスを
いつの間にか歪めていたのかもしれないと
あなた自身が気づいてから
あなたはきっと違う風景を見ている

そう、残酷な告 ....
そうして物語の行間
壊れた時計から逃げ出せない二人は
互いの体臭を帯びた愛の上澄みのやるせなさが
ゆっくりと肺を満たし魚に変わるまでの昼と夜を
ナイフのような耳で削りながら冷たく灯していた
 ....
プライドを壊した金から税金がひかれる ずっと前から
大きな壁があって
私は背が小さいから
ジャンプしてもなかなか届かなくて

今はそれをも超えるような
大きな声が欲しくて
気持ちを伝える勇気が欲しくて
どうも上手く ....
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プライドを壊した金から税金がひかれる- 北大路京 ...自由詩214-12-16
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