卒壽となったおひとりさまは
なかば めざめの大脳をさそって
朝食後
ウインドーズをたずね
蒼白なワード面をひろげてみました

すると 第一行には
    詠嘆の麗句が
そして 最終連に ....
化石を敷き詰めた絨毯のうえで胡坐をかいているような心境でおれは真夜中にこの部屋に打ち込まれた用途不明の一本の杭だった、外ではここ数週間の決まりごとのように雨が降り始めていて、濡れながら冷え .... フられるのは嫌い
片足で
もう何日も立っている
だから嫌い

答え合わせできない
不合格通知のよう
ぐずぐずと振り返る
やけになって騒ぐ
だから嫌い

私は
歯を食いしばる
 ....
存在の不安を癒すはずの
名も知れず 闇から生まれ闇に去る運命の
生者よりも はるかに数多い死者を看取った
神が それを許したのか?


大好きな町が 罪のない血に染まった  
夜が真 ....
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ....
会社は個人の意思で動くものではない。下の者から上の者まで、多様な人間の意思が合わさって初めて意思決定して行動できるのである。下の者が文章を起案すると、上の者が次から次へとチェックしていき、同意を示すハ .... そう
せめて、こういうことでありたい
ノートと鉛筆 2本の脚と
このへちまの頭

歩く  歩く
歩く へちま

このへちまは
最近、物を語ることが
すっかり苦手になって
嘘を ....
誰にも逆らうことは許されぬと
仁王立ちで立ち竦む姿が見えて
心が震えた

冬でも無いのに見える雪の塊は
一体全体どういう事だろうと考えて
頭を振る

振り子ならば
あっちへ行 ....
真夏の鳥取砂丘には
ただ一本の樹さえなく
にぎわう人と数頭のらくだの黒い影を
その茶色の肌にゆらしていた

運動靴を履いてきたけれど
砂に足をとられて歩きにくい
切れる息
額から滴る汗 ....
   晩秋の頃
   血を吐くように
   楓は赫く染まる
   握り拳ほどの肉塊
   女は躯に楓を孕んだ
   命の蘇生
   輪廻転生する魂
   春になれば
    ....
なぎさでさわぐ波濤のように
名前まけする 小公園の
こだちがざわめく 晩秋 に
卒寿となった おひとりさまは
もっぱら せまりくる
おのが身の陰影(かげ)に追われる
甲高い鳥のさえずりと
 ....
鬱でも病気でも何でもなく、
光に黒い陰が差すように
平静のうちにそれを抱え、
にこにこと笑ううちにそれを抱え、
その図体に溜め息を吐き、
手綱を握り、
時に小路を諦め、
時に重さに泣きな ....
差し障りある表現か秋の雲 嫁見ると嘘発見器の針揺れるあした天気になりますように 上水の川のほとりの桜水食堂
銀だらの照焼の匂いがする厨房から出てきた
おかっぱ頭の彼女は紅い鼻緒の下駄を鳴らし
橋のたもとのオレンヂ色の街灯を灯す

近くの洋館に咲くタイサンボクが薫る街の角 ....
最近 気になる 乙女を見かけた
木に成っている 訳ではないが
白い肌は 美しい
芳しさが 届く程 近寄れなかった日々

棘のような 細かな葉先
切っ先 鋭い 捨て台詞で
笑い飛ば ....
 
静かの海は
氷砂糖のようで
わたしの身体
ひいやりと
あの影の部分
ホルマリン漬けの子宮
眠ってる
おおぜいのひとが
わたしを可哀想と泣いてしまうので
わたしはなんだか可笑しく ....
継ぎ目もなくすきとおる
うしろすがたのような青
とおくからきた風がとおくへとぬけていき
休日のざわめきや
かすかにひびく水音や
何重奏もの葉擦れを
はこんでいく

ふと見る枝に
リボ ....
聴いたことない言葉でも流行語 両端が見えないほど長い橋の上
ひとつの影が立っている
呼びかけても応えない
近づいても近づいても近づかない


夜の左脚のしびれから
次々に飛び立つ火の鴉
水たまりの波 ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
朝、駐車場の前に
犬の糞が落ちていた
私は舌打ちをして
それをテッシュに包んで
ゴミ箱へ捨てた

二日後、駐車場の前に
また犬の糞が落ちていた
私は憤慨し殺虫剤を撒き散らし
水を入れ ....
                ――D.K.へ

君は静かに「消えていった」。君は「消えていった」という言葉を望むだろう。だが私はこう思うのだ――君は「殺された」と。そして君を殺したものに、僕 ....
いつだったか私の境目に幸せの文字が消えていた
探しもしないまま周りだけ時間が経ち 取り残されている私
孤独なのは破滅だけではないけどなぜか
空を見上げてさみしさを紛らわして遊んだのは 満月の夜
 ....
 私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
 あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
 恋しくてたまらない。
 我が半身は今どこを旅しているのだろう。

 想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
 夜明け前、小高い丘に登りあなたを待つ。
 眼下に広がる平野に家々の喧騒はまだない。
 はるか彼方を南アルプスの山々が連なっている。
 あなたは今日誰の詩集を持ってくるのだろうか。

 あな ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
              o         °
学生時代からスタイル変わってない
             °        °   ° ....
指を折って数えて間違えている 『夕暮れ』

寂しいと呟けば
誰かが
肩を抱いてくれそうな
そんな
秋の夕暮れに


『曼珠沙華』

野辺の道に咲く
真っ赤な曼珠沙華が
やけに扇情的で
まるで娼婦のようだ ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の舌(四)- 信天翁自由詩415-11-23
リフレクション(鏡像に風穴)- ホロウ・ ...自由詩2*15-11-23
フられました- 倉橋ゆい自由詩315-11-22
虚構の大義- 藤原絵理 ...自由詩5*15-11-21
扉の隙間から- ただのみ ...自由詩21*15-11-21
会社- 葉leaf自由詩215-11-21
へちまは歩く- Miumi深海自由詩415-11-20
鬼百合の呟き- 藤鈴呼自由詩3*15-11-20
すなやま- そらの珊 ...自由詩16*15-11-19
【_楓_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-11-18
芥子色の北風(四)- 信天翁自由詩515-11-18
虚無- あなろぐ ...自由詩215-11-18
差し障りある表現か秋の雲- 北大路京 ...俳句215-11-18
嫁見ると嘘発見器の針揺れるあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌515-11-18
- レタス自由詩7*15-11-17
高砂百合(たかさごゆり)- 藤鈴呼自由詩4*15-11-17
- レモン自由詩12*15-11-17
「むすぶ」- 小夜自由詩515-11-17
聴いたことない言葉でも流行語- 北大路京 ...川柳415-11-16
夜の真昼- 木立 悟自由詩715-11-16
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
【_犬の糞_】- 泡沫恋歌自由詩12*15-11-14
未来- 葉leaf自由詩415-11-12
水たまりの夜- 岸かの子 ...自由詩6*15-11-9
ため息ひとつ- ヒヤシン ...自由詩13*15-11-7
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩29*15-10-21
先生へ- ヒヤシン ...自由詩6*15-10-17
潜る- 北大路京 ...自由詩2115-10-15
指を折って数えて間違えている- 北大路京 ...自由詩1815-10-13
【_秋_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-10-13

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