さみしげなあなたの面影が私の感性と同調する。

あなたは燦々と輝く太陽を信じてはいないのでしょう。
あなたは夜空に瞬く星星の光を吸収して、
数々の詩を編みました。
ボードレールの戦慄の泉を飲 ....
階段の上から三段目であなたを見かけた。

みんなみんな燃やして庭の隅に埋める。徒花に
たくさんの水を遣る。可哀想だからといいかけ
て口を噤んだすべてはこの花のために。

そこはあなたのため ....
雨が降っていたので そのように感じました
空と自然の営みの 湿と陰と灰の しぶみ
晴れは いつもいつも 迎えに来る 至福を吹く 生きの道

全うを急がない 備えの遺書の目次の下書きの浮き絵
 ....
新人が低い位置で乾杯している ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
十月、黄昏
やさしい人の涙を僕は知らない
誰か呼んでいる (猫の仔のようにか細く)
振り向けば街をすり抜けいつかの風が吹く
頬に触れる、あのなつかしい指先で


   がまぶしくて目を閉 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
(いきよう、いきよう、いきよう)と――  
この体中に張り巡らされた、血の管を  
絶え間なくも流れゆく  
命の声は何処へ往く? 

昨日?  
今日?  
明日?  
いや、今だ― ....
夜になると
バーバは魔法使いになる
紙の扉は
たちまち昼の成りを潜めて
世界を映し出す
銀幕になる

指でこさえた狐が
首輪を失くした犬と出会い
なんのためらいもなく
おしゃべりを ....
放り出されて着地点がない 意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
 
 「好きな娘」
漢字を造った人は
女ぎらいか ロリコンだったか
女の子と娘のほかは
 妖 妨 嫌 姑 㛏 娭…
どれもこれも うざい字だ


  「結 ....
母に似た夜食の味やソクラテス 教えてない昔話をオウムがしゃべっている 赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る

赤は
私の内側を流れる赤は

などと

恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
カナヅチの眼が泳いでいる 人格はひとつでいいから
方向性を整理して
いくつかをペルソナとしていかす
様にする

わたしはひとり
表情はたくさんあっていい
勉強はしていない
本もなかなか読めない
でも、気持ちは ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
 ....
死んだ眼でロマンポルノ見ている まだ心拍を確認できていないから

小さな豆粒

あと10日後に確認しにいくね

小さな豆粒

今日は雨が降っていたんだよ とても落ち着く音と控えめな曇り空

一日中眠気が取れず 半 ....
写真立て四角く咲いている 桜の雨は涙隠してくれない 戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 ....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
いまさらのように
いきる意味を求めて
精神の荒野をさまようきみは
世慣れした営業スマイルの中で
歯ぎしりギリリと
きしませいきてます
まわりつづける歯車は
どこへもいかず
一日またいち ....
ただただ夜が
石畳のうえで時を数えていた
ささやき声のような星が
いくつか浮かんでいた薄曇りの零時
駆け抜けて行ったモーターバイクが
どんな行先を目指しているか賭けてみ ....
崩落した記憶は
心の底に蓄積するままにしておけ
無理に掘り出そうとしても
指先を傷つけるだけ
荒れた舌のような色の夕焼けを見た日に
幾つかの欠片が取り戻せないところまで ....
初めて貰った時は戸惑いました

「何かしら言わなくては」という責任感で
僕の肌にまとわる空気が ぴしゃり と音を立てて緊張したのを覚えています。

何時も胎の底に すとん と落ちて気分をなだ ....
********
怪物くん
********
-(2013/10/05(Sat) 17:43:47)

新月の夜
竹に上下の節あるように
唇に上下の別があるように
新月の ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
闇を巣食う- ヒヤシン ...自由詩6*13-10-24
箱庭の花- 岩下こず ...自由詩313-10-24
雨が降っていたので_そのように感じました- 朝焼彩茜 ...自由詩17*13-10-23
新人が低い位置で乾杯している- 北大路京 ...自由詩113-10-23
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
十月、黄昏- 石瀬琳々自由詩7*13-10-23
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
Stage__- 服部 剛自由詩1013-10-22
幻燈- そらの珊 ...自由詩1213-10-22
放り出されて着地点がない- 北大路京 ...自由詩313-10-21
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
観字雑想・抄- イナエ自由詩15*13-10-19
母に似た夜食の味やソクラテス- 北大路京 ...俳句113-10-19
教えてない昔話をオウムがしゃべっている- 北大路京 ...自由詩1113-10-19
私の赤- nonya自由詩17*13-10-19
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
2013.10.16- はなもと ...自由詩413-10-16
ありがとうの言葉とともに- そらの珊 ...自由詩18*13-10-16
死んだ眼でロマンポルノ見ている- 北大路京 ...自由詩513-10-16
小さな豆粒- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-10-15
写真立て四角く咲いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-13
桜の雨は涙隠してくれない- 北大路京 ...自由詩113-10-11
秋霖に身籠る- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-10-11
夜市- そらの珊 ...自由詩17*13-10-11
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
おどろう- 七尾きよ ...自由詩213-10-10
「なにしにきたの」- ホロウ・ ...自由詩4*13-10-10
まるで他人事のように自分の冥福を祈る- ホロウ・ ...自由詩5*13-10-8
幼馴染- 薬堂氷太自由詩313-10-8
リアクション&リアクション- るるりら自由詩8*13-10-8

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