すべてのおすすめ
 それは神様でも
  たぶん知らなかった
       ── hound dog
何か言ひ残すかのやう春の雪
やがて散る花もたしかな今を咲く
鶯や健やかに .... 
アザラシや昆布が絡む傷のあと 
 
きみの前で私は馬鹿になってしまう
冬の寒さか なぜか泣いてしまった
ていねい少しずつ朝食トル
コンビニ前で陽にあたっている
本日診察日 医師に手紙書く
生活第一 .... 
本日のお品書き~鰯の刺身~
  鰯漁三千世界へ鱗飛ぶ
 生来の魚好きで、なんでも自分で三枚に五枚におろして食ってしまうが、なかでも何の刺身が旨いかというと旬の丸々と太った鰯じゃない .... 
無機質なビルの一室雪の窓 
深雪晴見上げた頃は恋でした 
2回目の迷子の知らせ牡丹雪 
クリスマス酸素ボンベが足りません 
クリスマス心の傷に塗る薬 
差し障りある表現か秋の雲 
覗く子が目高の空を暗くする 
立秋や猫の肉球ぷーにぷに 
夕暮れを追い越すように燕飛ぶ 
置き去りにされた公園冬の風 
太陽に一礼したる冬芽かな 
冬至粥湯気で曇った伊達眼鏡 
冬至粥白優勢のオセロかな 
恋の札狙いたる眼や歌留多会 
猫の日や竹島の日やニャニャニャーニャ 
紅梅の下フルートを吹く少女 
パドックに寒き影ありオッズ板 
竹馬やしっぺデコピン馬場チョップ 
竹馬が意志に逆らい一歩二歩 
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い 
ストリップを初神楽だと言いはった 
ジョン・ケージのあの曲ばかりクリスマス 
風邪薬もう飲んだっけまだだっけ 
自転車の冬至の坂をくだりけり 
母に似た夜食の味やソクラテス