どうせなら酒色に溺れて、あげくの果てに人生を棒に振ってみたかったな
そんなすくわれようのない生き方が痺れるくらいにかっこよく思えたからさ
その方が文学を志す者の一人としていい肥やしになるんじゃない ....
収入のほぼ10割がドングリで「ドングリ払い」出来ぬと辛い きるからころから
 きるからころころ

キラキラした音が耳の夜に
温かい雨のように
降りしきってくるのを幾らでも 溢れるまで
宝石箱にしまおう

こぎん糸を 祖母とほどいて巻きなおした ....
 耳朶の下に隠れていた子鬼がふいに現れPCをシャットダウンさせてしまう。ふり向くと堆く積まれた原稿用紙がある。どこからか蝿が飛んできて、用紙のマスの中に不器用に死んでいく。促されるようにCDの記録層に .... 何一つ思い通りになりません

たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません

そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ....
二〇一五年二月一日 「樵」

 30年ほどむかし、毎週土曜の深夜に、京大関係の勉強会かな、京大の寮をカフェにしていて、関西のゲイやレズビアンの文学者や芸術家が集まって、楽しく時間を過ごしていたこと ....
{引用=愛憎喜劇}
遮二無二愛そうと
血の一滴まで搾り出し
甲斐もなく 疲れ果て
熱愛と憎悪
振子は大きく揺れ始める

愛も親切も笊で受け
悪びれることのない者
理解できずに困惑する ....
腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り

)際の際に時を遡行すれば

緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
暗い部屋の中に閉じこもる事で安らぎを覚える事も少なからずあった
眩しい光の方が痛く感じてしまう自分がいたりした

人はどう生きるべきか
人はどうあるべきか
なんて教科書いっぱいに学生鞄に詰め ....
50年初めて通る恋の道冷えたシャンパン暖かな春 二〇一五年一月一日 「初夢はどっち?」


 ようやく解放された。わかい、ふつう体型の霊が、ぼくの横にいたのだ。おもしろいから、ぼくのチンポコさわって、というと、ほんとにさわってきたので、びっく ....
とおく、とほうもなく、微笑して、口をわらない何かがあって。カーテン留めを はずす事にさえ、充分満足できる何かがあって。そういうものをずっとさがしてきた気がする。そしてずっと見つからなかった気がする。
 ....
「炎の惑星」

炎暑で痙攣する夏空の真ん中
涼風吹き込む洞窟に
途方もなくでっかい入道雲が
安置されている
SはNのプラグマティックな個室で
SF小説を嘗めたりして
可愛い旧式のロケッ ....
{引用=「はじまりの小詩」

 
洗面所の
鏡の前に立って
歯みがきをしていると
朝の光が
横顔を洗った
ふり向くと
トイレのドアが笑った

このとき
ぼくの何かは
まだ眠っ ....
{引用=prologue「サティの波紋」

橘の香りする
枕もと
地球が訪ねきて
細いゆびを
こちらに突きだす

ティーテーブルで
フランネルの布がわらっている

(ちがう
( ....
二〇一四年十三月一日 「宝塚」 


18、9のとき
ひとりで見に行ってた
目のグリーンの子供と母親
外国人だった
子供は12、3歳かな
きれいな髪の男の子だった
母親は栗色の髪の毛 ....
{引用=予想図}
わたしの人生の尺に
息子の人生の尺はまだ収まっている
わたしの息子への関心は非常に大きく
息子のわたしへの関心はそれほどでもない
{ルビ直=じき}に息子の人生はわたしの尺か ....
凍てつく明けの宵
痛い位強い風の中
揺らぎ燃える炎を見ていた
暗い空気の間で
所在なくぼんやり手をかざしていると
子供の頃に商店街で毎日見かけた
もうこの世にはいない煙草屋のじいちゃんが
 ....
二〇一四年十二月一日 「イエス・キリストの磔刑」

 イエス・キリストが磔にされるために、四条河原町の交番所のところを、自分が磔にされる十字架を背負いながら歩かせられていた。それほど多くの民衆が見 ....
美しくて感度的な景色を見て脳に伝達し認識させるのは眼
どす黒くて汚いものを見てしまうのも眼だ

呼吸を繰り返しながら喉は言葉を声に変換し
個が他へと意志や感情を伝える

口は休みなく活動し ....
やっとたどりついた水死体が
黄緑の棘のある 白薔薇のいばらのしたに
寝っ転がっていて 飛び出た澄んだ眼玉で
悪咳が流行ってから澄みゆく空を
わらうように泣くように眺めている
しずかに
夜明 ....
ね、みんなは、恐竜だったころをおぼえている?

むかし博物館に家族全員を、父がつれて行ってくれた。幸せな会話で窒息しそうな電車、はやく終わらないかな。
父はティラノサウルスが好き。わたしはトリケ ....
赤い夕暮れがくると
鴉がぶつかってくるから
フェンスで囲われているマンションの
窓にさらに
夕暮れシャッターをおろして
すき間から覗いていると
数万の鴉が空を覆う

どこからやってくる ....
針葉樹は
規則正しく並んでた。
土に触れると
乾いた音たてた。

スコップは
あっけなくささった。
根が通っていない
がらんどうの土の暗闇へ

かつて
繁茂していたものは
下か ....
祭りのない秋
冬の訪れ
静かな景色と
空模様

途切れる意識の
はざまに浮かぶ
現実のあらわれ
夢の幕
夢でこその現実模様は
頭の奥に遠ざかる

天井の
咲かない花の ....
破片が総合される月には
僕はたぶん接ぎ合わせるために

ちっちゃな経理係を呼び起こして
ちょっとだけ仕事をしてもらう

小欲知足
サブスクリプション

仮説と証明と検証
とってお ....
私だって持っている
人間の好きと嫌い

私だって
全否定出来ない
差別の意識と加えて偏見

私だって逆らえない
ケモノの欲求
ヒトでいながら
ヒトでなくなる本能

私だって苦し ....
{引用=あの銀杏の並木
沈黙のたしかさ

煙草に火を着ける
マフラーを解き
息をする

散らばる陽色の実
遠慮を知らない
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け

永遠 ....
欲望のおもむくままに自由奔放には生きられない
たえず柵にとらわれるひつじにみたいな人生にとっての
幸福とは何だよ

 知らねえよそんなの
 たった一度きりのこの世の中なんだから
 自分の思 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2595)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どうせなら酒色に溺れて- こたきひ ...自由詩721-1-23
収入のほぼ10割がドングリで「ドングリ払い」出来ぬと辛い- 北大路京 ...短歌621-1-22
星を縫うひと- 田中修子自由詩1121-1-22
残響- 道草次郎自由詩4*21-1-18
願い事は叶えられなくて- こたきひ ...自由詩321-1-18
詩の日めくり_二〇一五年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-1-17
サイレントチンドン- ただのみ ...自由詩8*21-1-16
遡行- ひだかた ...自由詩521-1-15
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
もう一つあれば- こたきひ ...自由詩321-1-15
50年初めて通る恋の道冷えたシャンパン暖かな春- 北大路京 ...短歌321-1-14
詩の日めくり_二〇一五年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-1-11
疾走する砂礫へ- 道草次郎自由詩4*21-1-11
五惑星物語- 道草次郎自由詩321-1-9
音楽へのオマージュ(補遺)- 道草次郎自由詩2*21-1-5
音楽へのオマージュ(一部改訂・付け足し)- 道草次郎自由詩3*21-1-3
詩の日めくり_二〇一四年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-1-3
哀愁の強行軍- ただのみ ...自由詩7*21-1-3
明けの宵に- Giovanni自由詩821-1-3
詩の日めくり_二〇一四年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*20-12-27
日記なんか書かない- こたきひ ...自由詩420-12-27
ちっぽけ- 田中修子自由詩9*20-12-27
卵化石- 田中修子散文(批評 ...14+*20-12-25
夕暮れシャッター- 田中修子自由詩3*20-12-25
針葉樹街- asagohan自由詩220-12-24
日のつなぎ目に- シホ.N自由詩620-12-23
サブスクリプト- 梅昆布茶自由詩1220-12-22
私だって- こたきひ ...自由詩720-12-22
distance- 津煙保存自由詩3*20-12-21
日曜詩人- こたきひ ...自由詩720-12-19

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