春に、ついていく、少女に、
ひとひら、ひとひら、
名を、羽織らせる、
少女に、ついていく、
少女も、また、
春に、ついていく、のなら、



「くだらない」



嘔吐で隠ぺ ....
推されて出た選挙が0票 満ちる月は腹み
欠ける月には衰えの
母は産み育て
月にさらわれ
ふたたびの生まれかわりが
あるのです

乙女のあなた
母のあなたは
女神となって月にいるのね

妻をなくした
 ....
低い雲がたなびく
雨空のなかで生まれたばかりの冬猫が
ふんわりと尻尾をまるめながら
きっとこの春のどこかで
ゆったりと昼寝をしているように
彼女はまだ目覚めない

もう夢のなかでは
序 ....
―瑞雪―


季(とき)それて花道に白々と瑞雪
菜の花を潰さぬように撫で落ちて
花風の隙間から敷き桜になるはなびら
ひらりはらりと

散り急いだのは
心根白く多くの支え万物良縁頂けま ....
だんぼーるのなかで
ないていた
しろいこねこ
かわいいって
だきしめてもらいたくて
ひっしにさけんで
このあたりはだんちだから
どこもかえないなんて
しらずに
よびつづけていた
 ....
背中合わせで月を見ている てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
弦におちゆく
悲しみは
ソリストからの
揺れ甦り
浜通りを
吹きぬけるのです


フォルテの
余響に
羽ばたく
哀しみ
オルガンに
重なるように
二胡がなく

哀しみよ ....
僕らは何度も長いトンネルを通るたび
耳がキーンとして 生欠伸をしたり 鼻をつまんだり
想い出すよ トンネルのたび 耳がキーンとするたび

元気でいますか
僕は元気とはいえないけれど
な ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
嫌いなものを捨てていったら
自分が嫌いな自分だけが残った
やわらかな月の宵に
ものうげなアルルカンがあらわれる
ここに来てくれてありがとう
匂菫の花束をあげましょう

少し遠くの霞んだ墓地では
姿のないコロスたちが歌ってる
アルルカン その歌に ....
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
          誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
再会という
残酷な喜びを
与えられた大人は
菜の花に囲まれた
少女になりたいと願う


胸の絡まりと
夢しかなかった
沈丁花の薫り漂う
あの頃からの染みを
どうして
抜き清める ....
しんをちょうせつして
つつをもちあげて
すこしだけすきまをあけて
まっちでひをつけて
しめるとどうじに
まっちをふってひをけす
ごっごっ と
おとをたてて
かなあみまでひがのびて
あ ....
自分の作った檻なんて
両手を広げれば簡単に外せる
一歩前に進めばほら
檻なんて何もない
風邪をひいて
二日ほど会社を休んだ

なんて言えば伝わるのかなって
君は言う

ベッドの中で
夢をみていられるうちに
雨は上がっている

泣いてみたって、って
君は言う

隣 ....
…いっしょに泣いて差し上げましょう…

からまる蔦をふりほどきながら
女は石段の脇で踞る若い僧侶の傍に偲びよって行く
立ち込めていた靄の薄い生地を開いた

かわりに一枚ほど借りてい ....
アッサム、ローラ
理想を平仮名に変換して
折れた

キスする

Kissの通り雨

当たらないってさ
一滴も


不安には説明の要求
説明には対話の要望
対話には沈黙の ....
いちばんだいじなものは
とっておきなさい
といって
せんせいは
おおきなみぎめをぎょろぎょろさせて
きょうしつをあるきまわる
みんなしくしくなきながら
にばんめをつくえにおいて
い ....
倒れた聖母像の下敷きになった 繋いでくれた優しい手に
愛してると伝えたいから
灯りをひろげ願う笑顔に
ありがとうと伝えたいから
lalala〜と一緒に踊るように謳いたいから
二十億光年の輝きに
希望がほしいな


 ....
  

おとうさん
あとどのくらい
私は生きるのでしょうか
あなたの
居ない世界に

あなたのことなど
ほとんど忘れて
生きてきた年月

これ以上なにが
見えてくるのか
知 ....
眠気に包まれた祈りが煙の海を泳いでいる
硝子越しに並んだ雑誌の女たち

未だ馴れない携帯メール
     たどたどしい指先

男性誌と女性誌では
同じ美人でも漂う匂いが違っている
雄と ....
太平洋戦争のあと
海底に眠り続ける
たくさんの機雷と
ともに朽ち果てた
駆逐艦は大海のひとかけらとなって
ゆったりと深く沈んでいる
真夜中の月は
もはや永遠に
届かない光となっている
 ....
加湿器も咳をしている 命日には 花が咲き始める
あの時のまま 時間は止まっている
部屋は汚れ果てた 誰も来なくなったから
すべてが汚らしく見えて 手ばかり洗っている


不安の海は時化て 人魚は深い水底へ
押 ....
はだしで消灯時間のルミナリエ 車の運転が苦手な私でも
紙の上なら滑らかに生きられる
比喩を追い、比喩に追われ
比喩が笑い、比喩が泣き
比喩のためなら死ねる
一体誰が幸せになる?
無意味という意味へ
言葉狩りをかわし
 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2612)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春について(ホットケーキ)- 竹森自由詩3*15-4-12
推されて出た選挙が0票- 北大路京 ...自由詩3*15-4-11
月の女神- 黒木アン自由詩5*15-4-11
彼女の午睡- りゅうの ...自由詩5*15-4-10
瑞雪- 黒木アン自由詩6*15-4-10
ぎゅうにゅう- アンテ自由詩215-4-10
背中合わせで月を見ている- 北大路京 ...自由詩415-4-9
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9
ニ胡の調べに- 黒木アン自由詩9*15-4-8
元気でいますか- 北大路京 ...自由詩1015-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
嫌いなもの- リィ自由詩2*15-4-7
早春のアルルカン- 塔野夏子自由詩6*15-4-7
放送所の子供達は今- 岸かの子 ...自由詩10*15-4-7
別れの曲- 黒木アン自由詩915-4-7
すとーぶ- アンテ自由詩615-4-6
解放- リィ自由詩2*15-4-6
風邪をひいた日- またたび ...自由詩1*15-4-6
ザッツ;泣き女- アラガイ ...自由詩4*15-4-6
キス_KISS_きす- マリー自由詩115-4-6
ぐちゃぐちゃ- アンテ自由詩615-4-5
倒れた聖母像の下敷きになった- 北大路京 ...自由詩615-4-5
祈り- 黒木アン自由詩515-4-5
満月- Lucy自由詩12*15-4-5
晴れの日にブルース- ただのみ ...自由詩17*15-4-4
海とSINK- りゅうの ...自由詩7*15-4-4
加湿器も咳をしている- 北大路京 ...自由詩315-4-4
花の色は- 藤原絵理 ...自由詩715-4-3
はだしで消灯時間のルミナリエ- 北大路京 ...自由詩415-4-3
ペーパードライバー- やまうち ...自由詩7*15-4-2

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