裏通りのささやきがツンと耳に触る夜、
 僕は一篇の詩を描いた。
 ネガティブが開いてゆくような感覚をもって。
 けっしてポジティブにはならないような。
 
 量ることの出来ない悲しみは ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
ふぉとにっくじぇにっくまっはなこーんのすーぷ
だけの食卓を囲むカッコムのすぷーんでカキコム
のすまーとな割レふぉーん中指で操作スルスルと
エンドなロールきみの名をスクロール見つけるの
たのしみ ....
 孔雀が羽根をふるように着飾る女あるいは男。よなよな磨いたことばが立ち上がった拍子に手からこぼれて、そのまま坂道を転がりおちていくのを見ていた。ちょっとおもしろいふうな気持で。それはまるくとがって .... 立ったまま
枯れている
あれは
孤高の命

もうおひさまをおいかける元気もないし
だれかをふりむかせるような輝きもない

けれど
おまえがひまわりで
凍えながら
戦い続けているこ ....
ブーゲンビリアのちいさくて可愛い花が、柔らかくお話してる

ふるっふるって、風あと

揺れて

むこうの小さなあめつぶを降らせたいお天道様は、
きっと、不機嫌なの

やわらかな温みの ....
終わる今日─

退屈な日でした
蒸れた空ばかりがずっとつづいていて
胸もとをぱたぱたさせながら
ヨーヨーを垂らし
駄菓子屋のアイスボックスの底から
メロン味をたぐり寄せ
南極の怪獣を想 ....
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
この道は
母におぶわれて
とおった道

この道は
友と遊びながら
登下校した道

この道は
親父に怒られて
泣いて歩いた道

この道は
遠くの大学に入学する時に
祖父母が見 ....
切り刻まれた欲望をあとに
街のしたたる灯りの下で
男はコートの汚れをはらう
生まれ育ったこの街で
いま夜の表面に佇みながらも
男は限りない遠さの奥に囚われている
通り過ぎる日々に受 ....
今はもう、溢れて
零れるだけのボトルは、意味を見失い
積み重ねられた日記帳は
終焉の時まで
ただ、埃をかぶるだけ

西の窓にさす夕焼けが淡く滲みだし
新月の海を羅針盤無しで航海する、無謀 ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
記憶外れの季節に 人生を四季で表すのならば
今 物覚えの幼さに悪さに切なさに 晩秋とでも
とどめを刺すかのように老いて置こう
それでも時々 灼熱の向日葵でありたいとも願う

どうであれ流 ....
空にポツリと佇んでいる
逆さまの煙突は今日も煙は落ち着かない

ドーナツをおでこにあてて
選ばれるのを待っているのだけど
聞こえてくるのは誰かのくしゃみばかり

僕は長い長い道を見ながら ....
宿ったのは冬
泣くばかりの少女
なぜと問う大人もなく
並木道 交差点 路地裏 あてもなく
公園で妖精の赤子を睨む ちいさな背中
融けた かつての白い結晶 雪うさぎ 南天の実
その くれない ....
夏の裏には
ドーナツ色の神様が転がっている
つきだす痛みは粒になってこぼれ、
いくつも束ねられた足音が、校舎の隅で鬼火になる
モルタル製の壁の隙間で、
待ち合わせが継続され、
薄青き者と薄 ....
ウサギが大人になって
ウサ耳美少女になったとして
そのソープランドの名前は
"生足ホイホイ”
俺は己の罪を赦すために
更に大きな罪を犯すだろう
要するに
俺は地図にその楽園を
 ....
 ■水滸伝
氵を裂ける
水が二つの
許伝
それをあなたに、
語って聴かそう、スマホで書いて

 ■■薦
輪針

   毒毒毒毒
  毒毒毒毒
 毒毒毒毒
毒毒毒毒【書

 ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる

わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く

わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
濃くなる空
廃道には沖からの風
タイヤのない廃車
不可能な旅
消え去った日々
揺れるブイ
昔みた黄色いアドバルーン
多分、二足歩行するまえの記憶
今朝の愛についての討議
鮫と鯨みたい ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
河川がわらう
私のしたのだれそれに、私に、ふまれてきた、歴史ある石畳がわらう

なにをそんなに、しみったれた顔しとるのじゃ

と、かれらは、わらう

私は、私たちは、人工で加工され補強さ ....
誰も知らない そんな夜、


少女のぽっちり開いたくちから一羽の蝶が
それはすみれいろの 夢見るひとのうすい涙のような
蝶が飛んでいった 音もなく


(恍惚めいた ひみつの儀式)
 ....
黄色い海があってもいいでしょう
膠を火にかける、独特の匂い、かき混ぜながら換気扇を回し
くつくつと沸く鍋底を見つめる
足りない色を数えて
描けない絵のことを考えていても仕方がないね

のめ ....


折り鶴が一つ 夢の痕に置いてある
明日は飛んでいくに違いない
ほど羽根を広げて

まるで指先のように
僕を見つめた儘

記憶の皮膚をつついてる

ビルの虹彩にはアスピリンが打たれている
遠く銀の向こうで揺らめく
日差しの強い午後
近影は霞まずそこにある
街は熱を持ち伸縮を続ける

群れた家々の隙間で
赤い血液は想いを爆せる
道路 ....
私の背後には、いつも
不思議な秒針の{ルビ音=ね}が響く  
――いつしか鼓動は高鳴り
――だんだん歩調も早まり
時間は背後に燃えてゆく

この旅路に
{ルビ数珠=じゅず}の足跡は…刻印 ....
ゆめで会いにくるくまたちがほんとに好き
ないものをもっていて
あるものは置いてくるから

蝶蝶りるりる鳴いて、
ここはまだゆめなのだとおもったとき
わたしの足はまだらでした
嘘とほん ....
君が空のテープ持ってきて
ぼろぼろのラジカセに差し込んで
無音を永遠に再生してるから
私もしばらくここで聴いている

つくりごとの放課後
妄想してもいい部屋のなか

青空の飛行機雲眺め ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時の風景- ヒヤシン ...自由詩5*17-2-11
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
フォトニックマッハコーンの食卓/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩1*17-2-10
部屋、または砂の花_あるいは孔雀じゃなかった鶏- はるな自由詩217-2-10
冬のひまわり- そらの珊 ...自由詩24*17-2-10
風あと- 水菜自由詩617-2-9
Fw:- 末下りょ ...自由詩10*17-2-9
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
この道- zenyama太 ...自由詩217-2-7
街の灯り- 葉leaf自由詩417-2-6
逆再生- 小林螢太自由詩14*17-2-4
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
記憶外れの季節- 朝焼彩茜 ...自由詩9*17-2-2
食べかけの月- カマキリ自由詩517-2-1
あかい靴- もっぷ自由詩317-2-1
- うみこ自由詩2*17-1-30
海が焼ける- 竹森自由詩2*17-1-29
ラ・カンパネラの奏多(彼方へ- kaz.自由詩117-1-29
わたしが眠れないとき- オイタル自由詩1317-1-28
仮装して岸辺に- 末下りょ ...自由詩4*17-1-28
早春の詩集- 小林螢太自由詩15*17-1-26
風をうたう- 水菜自由詩3*17-1-26
夜毎の蝶- 石瀬琳々自由詩15*17-1-25
藍に似た色- 青の群れ自由詩917-1-25
祈リ鶴- ハァモニ ...自由詩4*17-1-25
心拍- うみこ自由詩8*17-1-25
空の呼び声- 服部 剛自由詩1117-1-24
りるりる- はるな自由詩717-1-23
無音カセットテープ- wakaba自由詩217-1-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87