千切れた影は何処へ行く
灰泥軽茶

空高く晴れ模様

影は濃く

潜る深い意識の世界へ

アスファルトに映る

私の影は

生き生きとしていたので

ずうっと眺める

影は何かを話したくて伝えたそうだ

空を見上げると大きな雲が

すうっと時間の流れとともに移ろい

それに従うように

気球のように周囲の音を吸いこみながら

影は伸びては膨らみ

私から千切れたと思ったら

風にうまく乗りどこか遠くへ飛んでいった







自由詩 千切れた影は何処へ行く Copyright 灰泥軽茶 2013-06-13 22:53:31
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