仕事を終えると外は夜

朝から降り出した雨が地面を濡らす

なんだか全てが沈黙しているような

そんな静かな街



濡れたアスファルトは光を反射し

まぶしいくらいの不思議 ....
ここのところ眠れない
理由はいろいろありすぎる
複雑に絡み合っている
整理されないHD状態

ゴミ箱を空にするように
問題が解決されればよい
そうは問屋がおろさない
糸口さえ見つからな ....
この都市の、上空100m 
本当の本当に 都市のど真ん中にて 
風に乗って舞い上がり
そこに留まっている羽毛
 が、もしあるとするならば

僕はこの都市が好きになる
本当の本当に ど真ん ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
もうずっと長い間
止まったままの時計に向かって
話しかけてきたような気がする
まぶしい午後の光のなかで
ずっとずっと独りで



引き出しが外れて飛び出して
つぎつぎと重な ....
壊れた窓枠に夏草が絡んで居る


肺の中に迄拡がって其れは


あたしの息の根を止めてしまう


「廃墟は未来だ」と云った


行く末を知って居るかの様


不変なものなんて無いのだろう


空の ....
「おまえはたらきすぎなんだよー。」
なんて、いくら忙しくても彼女に最低週3回は会うヤツに言われたくない。
「男は健康が一番!」
なんて、一日3回21種類もの薬飲んでるくせに、たばこやめら ....
I am a Japanese girl after all,
今日はおじぎを100回して、
あいまいなコトバを100回言って、
あいそ笑いを100回して、
化粧直しを10回した。
 ....
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....
私は素手で土を掘った
逆さ剥けから血がにじんだ
さらに掘り進むと爪が剥がれた
赤土は血を吸いながら悦んで湯気をあげた

肥ってはいるけれどゆがんだ芋虫が
私の掘った穴から這い出し ....
飯を炊く

明日生きていたら
チャーハンを作れるように


米を研ぐ

多分
その間は
米を研ぐことしか
考えていない


白くにごった水を
捨てる
白くにごった水 ....
なんだろうねえ
きっとねえ
たおれるねえ
わたしは

うたがっても
どこまでも群青は
消えなかった



ひにくって
躊躇もしないで
にんげんのその肌の
かんしょく

 ....
駅から少し外れた道端で
たまごを並べて座り込む少女に
声をかけるものは無く


産み落とされて
孵ることの難しさを
感じながら

帰路

理解されないまま
ひとつずつ
落とし ....
机の上の
時計の針がとんでもない時間を差していて私を驚かせるから
君はもう
信用できないね
と無意識が壁の時計を確認する

電池のせいではないから
接触が悪くなっているのだろうと
思う ....
窓からの日射しがきつくって
もうこれ以上寝てらんない
つながらない携帯
メール出したけど 返事は来ない

昨晩もあの着信音が鳴るのを
ずっと待っていた
扇風機の人工的な風
風鈴の音 テ ....
煮詰まった鍋の中で ふつふつと ぐつぐつと

音が響くたびに頭が痛くなる 冬の糸のきりきり

あたしは新しいブーツを汚したばっかりで

電器ヒーターの埃にむせかえる

だけど先生は ....
好きな女の子とデートして
「何処か行きたい?」と訊ねたら
「何処でもいい」とその子は答えた
今までの経験上、大概の女の子は
「何処でもいい」が口癖らしい

だけど突っ立っていても仕方がない ....
 僕は最近、自分の事を「岡山の白い豹」と呼ぶのに凝っている。
 と、言うのも単に白い車に乗っているからである。

 …昔から僕は物事を大げさに言うと、よく言われるが、この年になっても治らない。
 ....
足の間の掃除屋よ
食らえ
やつらの粉雪を

たとえ向かいのお肉屋に
逆さまのおまえがぶらさがり
やつらがおまえを買ったって
板の上では食われるな

足の間の殺し屋よ
おまえの野生で ....
ねえ

あなたにであってから

あたしはほかのひとにであわなくなったの

ねえ

あなたにであわなくなっても

あたしはほかのひとにはであわなかったの

でも

あなた ....
いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん

今日なんか変なルートたどってるねん
あのままじゃ、きっと
なじみのないBARで
40代の男の近くに
しらじらしく座りそうやったわ ....
まるまる と ふとった にのうでを さらして
あつこさん は山手線のホームへ降りた
恵比寿駅は人がたくさんで
彼女はすぐに そのたくさん に なった
さっき ばいばい といったかわいたやさしい ....
君の町まであと何百年かかる?
僕は宇宙服を着込んで銀色の砂漠を
君の町まであと何百年かかる
目を閉じて考えようとする愚か者
横浜に雨がふっていて
新宿に虹がかかる
そう あのデカい蜃気楼
 ....
嵐のいった後はいつも
いろんなものが電線に引っかかっていて
奇妙な陰だとか
擦り切れた音だとか
さっきまで巻かれていた自由なもの
全部
西日を受けてしなだれている

多分みんなが
風 ....
孤独が好きな人など、どこにいるのだろう。と思う。
みんなどこかで。小指ひとつの重なりで。
つながっていたいのだ。

自分は今こうやってパソコンの前に座って、ぺたぺたとキーを打っている。
誰か ....
なんでかな
夜の匂い
ひとが生きてて
家の明かりの中で
しゃべったり
だまったりしてる
感じが小さい頃
匂ってて
帰ったら僕は
ぼーっとしてた
こうもりもたくさん
飛んでたなあ
 ....
 


  桜の花びらが痛い
  速度で
  桜吹雪のなかを私は走った
  青い湖を抜け
  アスファルトの細道を
  オフロードバイク
  のアクセル吹かし
  (鱶ではないが
 ....
黄昏砂浜
半分埋もれた懐中時計は
壊れて逆回転をします
長針の影が伸びてきて
足元までは届かないまま
夜に溶けていきます

思い出と名のつくものは
一歩踏み出せば届きそうなところで
 ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_帰路にて_」- 椎名自由詩1*04-10-31
スリープ障害- 385自由詩1*04-10-30
都市の中心- 英水自由詩8*04-10-29
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
狼煙- 木立 悟未詩・独白304-10-29
廃墟遊戯- 有邑空玖携帯写真+ ...8*04-10-28
男友達- 月山一天自由詩304-10-28
I_am_a_Japanese_girl_after_all- 月山一天自由詩404-10-27
きょうが_いく- 玉兎自由詩1004-10-27
赤土の唄- 佐々宝砂自由詩1104-10-26
飯を炊く- ピッピ自由詩8*04-10-26
海にいこう- 未詩・独白6*04-10-26
たまご- あとら自由詩4*04-10-25
日曜_午後11:30- 蒼木りん未詩・独白2*04-10-25
discommunication- 385自由詩1*04-10-24
先生の鍋- あいこ自由詩304-10-24
新大久保デート- 快晴自由詩9*04-10-24
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ひとりでねむる- ャュ自由詩604-10-23
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君の町まで・使い古したアナザー- 示唆ウゲ ...自由詩604-10-22
風を待つ- サカナ自由詩1704-10-20
どこにもいかないで- umineko自由詩1304-10-20
帰り道- 石川和広自由詩7*04-10-20
疾走せよ!鱶- 天野茂典自由詩504-10-19
懐中時計- ワタナベ自由詩13*04-10-19
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18

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