紅い雲を眺めながら
飛ばした自転車の
速度とか

漕いだペダルの
重さとか
まだ鮮明におぼえてる

あの日の風は
ことさらに透明で
沈んでゆく太陽の  ....
君はどんどん奪っていく
やすらぐ
はずの思い出を

蒸発するだけの
存在と

信じられたらよかったのに

どれだけ
季節を繰り返し
君が過去へと沈んでも

君はどんどん奪って ....
朝起きたら晴れていた
Nack5を8時まで聞いた
たまっていた洗濯物を洗った
掃除はやっぱりさぼってしまった
朝飯を10時ごろ食べた
笑っていいともを見た
パチンコで4000円負けた
昼 ....
最近ずっと夕焼けを見てない
柔らかな雨が頭に響いて痛い
稲光を何だか遠くの星の出来事のように聞いていた

知識の詰まった紙の束は
三枚の銀貨と交換された

片手におさまる一個の世 ....
言葉でなにを伝えられるのだろう?。
言葉でなにを伝えたらいいのだろう?。
言葉でなにを伝えればいいのだろう?。

言葉でなにを言えばいいのだろう?。
言葉でなにを言えるの ....
こんなにも晴れた6月の空に
真冬の海岸を思い描くおれは
きっと悪い生き物なのさ

見ろよ
薄汚れた灰色の鳩たちが
真っ白い鳩を追い回す

ねえ ママ あそこ見て
ほら
鳩さんたちが ....
梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
時は過去へと流れゆく
時流と名付く川をゆく

やがて海へと辿り着き
穏やかな流れに変わる

その時に初めて 想い出と呼べば良い
銀色の星屑を集めたスプーンを空から切り離し
宇宙を知ったかぶりする
星をとろうと手を伸ばす
あと少し
子供心があれば取れたかもしれない
大人になりきれず
空想も減り
夢にも限りがあり
 ....
主旋律はもう
ピアノを離れた

(羽をインクにつけたとき
諦念が私に絡みつく)

幼き日々よ
最終楽章に向かうのか
草原を駆ける二人の影は
五線譜の上を踊る

アマデウスの傍
 ....
はっぱをめくればなめくじ

みんなにきらわれて
しおをまかれたりする

おまえなめくじ

うまれてからずっと
からだじゅうでないている

おれだっておなじ

みんなにきらわれて ....
幸せそうなカップル
愛が
その笑顔からこぼれそうになってる

私は彼らを見る度
少し
失恋するような気がする
愛を
少し
奪われるような気がする


ひどく必死なので ....
郵便受けに溜まった新聞が日焼けしていた
古い日付は、風に晒されて
更に風化した遠いあなたの
背中に張り付いて 
帰ってこない のに


201号室の、窓から入る西日を受けながら
忘れて ....
ほんとうと向き合うと
ここがどこだかわかるので
適当に
あいづちを打って

商店街
もう開くことのないシャッター
枠組みに入りきれない
と 
いうこと

(うれしいことは 倍にな ....
動物園は
いつも雨降りの気がする

透明ビニール傘とカッパ着て

雨の動物園で
大きな鳥を見よう

都会に放したら
死んでしまうかな

あんなのが
ビルの谷間にいたら
素敵だ ....
数える
夜を
その存在を
その版図を
人生の裏側から君は数える
吊るされたものが笑う夜
浮き上がるものが泣く夜
どんな夜が
君に魂の改変をせまっていたのか
わからない
わからないか ....
君が眠っているうちに
パンが焼きあがったみたいです
お母さんはお父さんを呼び
小さな女の子はテーブルを手早く片付けて
髪を撫でてもらいました

君が眠っているうちに ....
スーパーでも。
デパートでも。
コンビ二でも。

君が好きだったあの曲が
ゆうせんの他の曲に紛れて
普通に聞こえるようになるまで

僕は生きてやるんだ。

そう思って
玉葱を買う ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
以下。
自己宣伝余情プロフィール過剰追記エッセイ未満以下です。




問い。

わたしの名前に、
どうしてピリオドが付いているのか?。

それに対する回答は3つあり ....
いつだって、
手の届かないものを欲しがる、悪い癖。

あの光に過去を思い出そうとしても、
それは凡て幻です。


夏になれば、
夏になれば、
夏になれば、

夏に、ねえ、
 ....
はっと、
目を覚ますと
ベッドの足元に
等身大のアンパンマンがいた
といっても
実物を見るのは初めてだったから
それが等身大なのかどうか
本当のところはわからない
つやつやのほっぺ
 ....
空気中を諸分子が漂うとき
光と一緒に駆けていく何かがいます。

冷たいかぎりの空のむこうに
銀色の紙がヒラヒラ見えるでしょう。

あれはその何かが 早朝の霧雨の中で
願いを燃やしたので  ....
   {引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ

拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
春になれば
全てがやさしく物音をたてる
物音は
ところどころにできた透き間を埋める

わたしは幾度となく
春の傾斜に耳を傾けてきた
わたしの骨は
せせらぎで作られている

ころがり ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
あなたの気持ちは
ぼくには
永久に分からない

ぼくの気持ちも
だれにも
永久に分からない

あなたのイタミは
あなただけのもの

ぼくがどんなに
理解しようとして
自分を傷 ....
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら

「心を返せ」

冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で

喉の奥にあるはずの
 ....
嗚呼..

みそカツが食べたいかもしれない


そのとなりに 

細く細く切られたキャベツの千切り

マヨネーズ 

豆腐に「す」が入っていない味噌汁

キャベツとニンジンの ....
死ぬに死ねない冬の蜂が巣からはい出す
ふかふかと暖かな布団が空を舞う朝
木々は消えかけた希望を吸い上げ
鳥たちが絶滅の歌を歌い
落ちてきたものを受け止めかねて彼女は俯いた
遠い泥  ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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「_月曜日の言葉。_」- PULL.自由詩3*05-6-6
テロル- 大覚アキ ...自由詩3*05-6-6
雨の色- 快晴自由詩12*05-6-5
辞書_−思い出−- あぶりだ ...自由詩2*05-6-5
天体望遠鏡- 暗闇れも ...自由詩4*05-6-4
天使の羽が折れるまで- 木葉 揺自由詩13*05-6-4
めくるめくなめくじ- ベンジャ ...自由詩37*05-6-2
I_am_desperate- 月山一天自由詩405-5-31
メゾン_『ノワール』- 千月 話 ...自由詩34*05-5-30
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百の夜- 岡部淳太 ...自由詩4*05-5-18
裸で君の隣りにいると- ふたば自由詩1505-5-15
買い物- とうどう ...自由詩14*05-5-6
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
「_なんでピリオドついとるねん。おれは。_」- PULL.散文(批評 ...1*05-4-26
夏のひかり- 有邑空玖自由詩9*05-4-16
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セレスティアル- 朝倉キン ...未詩・独白505-4-12
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滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
ORIGIN- 043BLUE自由詩305-2-23
そして、私は鏡に向かって笑う- 初代ドリ ...自由詩6*05-2-17
ドライブイン- 蒼木りん自由詩2*05-2-15
彼は屋上にいた- 佐々宝砂自由詩3*05-2-8

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