表面上に 浮き上がるものなどない
全ては 湖水の 氷よりも
薄く
肥満で
蝿の ヴァレリーナが 
水の 上に 卵を 羽化させ
面からは
雷雨が 落ち
うう 私達の 澱んだ大気は
十代 ....
黄昏時には不意をついて
冬が何処からか現れ
桜の枝で褐色になった枯れ葉と
わたしのこころを繋いでしまう

ポケットに入れた手が
ほんのりと寂しさに温まる頃
去年届いた便りの
名前が消え ....
僕には
愛の密度が足りていない
あの日
深海に落とした欠片が
隙間風を招き
iは
破れた質量を繕いながら
失った体積を埋めるため
きぃきぃと泣いている
錆びた窓が
風に揺らいで開い ....
狂おしいまでに

自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が
自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は

と言い続ければいつか

じぶんはいくつにも名づけられ瓶 ....
      1

ホームの後ろに錆びた茶色の線路があります。
線路の枕木は腐りかけ、
雑草が点々と生えています。
線路は使われなくなってどれくらいがたつのでしょう。
わたしは線路に耳を当て ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
今だってこんなふうに並列される風景だから
昔はもっと、単純だったように思う
思い出したいことは泡に溶けていくように


雨よりも深いところで打たれてみたり
風に引かれていく後ろ髪だったり
 ....
さっき通った時は、

もっと綺麗だったんだよ。

一曲聴いてる間に、

なくなっちゃった。

けど、

良いよね。これも。
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども

すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
今あなたが見ている空は
どんなにがんばっても
裏側までは見ることができません
けれども
その裏側を想うことは
できるはずです

今あなたが見ている人は
どんなにがんばっても
心までは ....
古く狭いアパートメントの2階に
インディアンの砦がある


そこは彼らの最後の砦で
敏腕の保安官に制圧され
ほとんど壊滅の状態に陥っていた

四畳半のあちこちに生えたサボテンの陰や
 ....
毎年この時期になると
瞼が退化するので
夜は
眼をあいたままねむる
口をあいていると
小さい生物の死骸が入るから
歯はくいしばるようにしている

深更
瞳孔がうっとりとひらき
 ....
薄暗い中
あかがねに染まる朝焼けを見た

時計がさざなみ
町外れの橋が影になる
息を吐く声
電車の踊る音

タタン トタン トトン
パタン ポタン コトン
読みかけの本を閉 ....
なあ今日は
おまえが好きな
政治的なバーはよそうよ
そっちのほうがビール安いし
人々もいいけど
外国の刑務所に拉致されてもどってこれない
バスクの革命家たちの写真を見る ....
i. 光化学スモッグ

色盲ではない
真っ白な高層ビル 真黒な人たち 白黒の横断歩道
灰色の空…いくら時間が過ぎてもモノトーンのオブラート
真っ白な月だけが顔を出して 星はここから見えない
 ....
ふらふら
するの
こっちは川
ふらふら
蛇行する

急なカーブは
大きく膨らんで
対向車線に
はみ出るのね
自転車の時はね

フラフラしながら



今日の  ....
みどりいろの切符を買って錆びた電車に乗りましょう
髪にすみ家を作っている鳥は「火ぃや、火ぃや」と鳴きますので
火が欲しいのでしょうね
さむいのでしょうね昨日しとしとと降る
           ....
湯船に
アヒルが浮かんでいて
わたしは
とっても不安
テーブルに
知らない人が
座っていて
やっぱり
とっても不安
冷蔵庫を開けたら
包丁の先が
こっちを向いていて
とにかく不 ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ
わたしは宇宙船です
分厚いドアです

小さな窓です
銀の屋根です

(空になったタンクを捨てて
(身軽になるんでしょ?

(生きるために


わたしは宇宙船です
緋色の闇です ....
息子(小3)が「学校行きたくない」と言ったのが今年の7月始め。話を聞くと、「死ね」「この世からいなくなって」「うざい」等の言葉の暴力、身体の方はあざなどないけど、しょっちゅう蹴られたりこずかれたりする .... わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたしは

何も良いことなどありません
だんだん寒くなってくると
わたしは何かを思い出せそうで
 ....
夢の中の街は
思っていたよりもずっと
重化学工業だった

建物はすべて
高度経済成長だった
メインストリートでは
地元の人々が
それぞれに近所話をしながら
いろいろな店へと入っていた ....
屋根裏から、
聴こえてくるあの音は、
きみが還ってくる、
その足音なのか。

紅茶を淹れて、
待っている。

きっときみは、
冷え切っているだろうから ....
子持ちパンクは二十歳になるところで
子持ちパンクはマリアって言うありふれた名前で
子持ちパンクはもう刺青がきらいで
子持ちパンクはお菓子の刺青シールが好きで
子持ちパンクは ....
かみ合わない歯車に、また少しだけ時がずれる

秒針のきしみは それでも
壊れたメトロノームのように 私を、
追うから
逃げ込んだいつかの雪原で 私は、
細雪がわずかに切れる夢を見た

 ....
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

全ページと項目のリストは
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/md/li ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること

振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること

多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛な ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幼い- 奥津 強自由詩2*06-11-17
霜月- 銀猫自由詩25*06-11-17
海月の密度- 士狼(銀)自由詩5*06-11-17
狂おしいまでに- ふるる未詩・独白12*06-11-16
忘却の深層より—東京- 前田ふむ ...自由詩22*06-11-16
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
with- 霜天自由詩906-11-16
後悔と発見。- 狠志携帯写真+ ...506-11-15
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
汚れたパレットのソネット- 佐々宝砂自由詩1206-11-15
今あなたが見ているものは- ぽえむ君自由詩20+*06-11-14
押入れインディアン砦- 銀猫自由詩17*06-11-14
変貌する女- 吉田ぐん ...自由詩1406-11-14
あの日僕らはキスしたんだ- プル式携帯写真+ ...7*06-11-14
移民- 水在らあ ...自由詩20*06-11-14
光化学スモッグ/スクリーントーン- ピッピ自由詩1006-11-14
だから歩いていくんだね、でも今日は帰ろうか- 初代ドリ ...未詩・独白4*06-11-13
錆びた電車で- ふるる自由詩16*06-11-13
居場所- チアーヌ自由詩1006-11-13
桃いろのつぼみ- 佐野権太携帯写真+ ...22*06-11-13
宇宙船わたし号- umineko未詩・独白7*06-11-13
わからないことだらけ- ふるる未詩・独白18*06-11-13
眠ることにしています- チアーヌ自由詩606-11-13
夢の中の街は- ぽえむ君自由詩14*06-11-12
「_音還。_」- PULL.自由詩10*06-11-12
子持ちパンク- 水在らあ ...自由詩28*06-11-11
ささめゆき- Rin K自由詩45*06-11-10
「『水からの伝言』を信じないでください」のページへ- 小池房枝おすすめリ ...2006-11-9
黒猫の星- 水在らあ ...自由詩38*06-11-9
- たもつ自由詩1206-11-8

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