オルゴオルのような声で歌いたくて
声がかすれるまで喉をつぶし
氷のように静かな目を持ちたくて
人と接する事を拒んだ
そうしていつの間にか
何も見えず
何もしゃべる事が出来なくなった
ただ ....
ぼくはきみと 
ささやかな丸石をつみあげたい 

忙しさに追われながら 
過ぎ去ってゆく日々のなかで 


( それは夜毎の厨房で 
( まな板の上でたまねぎの音を刻む 
( 妻の後 ....
いつからか
巨大な目/まばたきをしない目が
わたしをじっと見る

青い/緑の目をしたきれいな雌鹿
自分を巡って戦う牡鹿を
じっと見る
興味深そうに/興味がなさそうに

丘の上にある一 ....
寂しがり屋がどうしも
すきになれなくて
プイッとしてしまうから
気が付くと
わたしが寒い

満月と
見つめあう冬の夜は
ばかだった恋を思い出して
ため息をつく

そんな
無駄そ ....
りさちゃんに
2組に転校してきたけんちゃんって
かっこいいよねって言ったら
次の日の黒板に相合い傘で並んでた

この前、算数のテスト0点だった事も
オカアちゃんにバレちゃって
夕べは ....
テキストファイルには何を書いてもいい
だがワードパットドキュメントには真実以外書いてはならない


                        ゲーテ



IDカードを首からぶら ....
影が長くなった
昨日よりも 今日

罪を引きずっている午後
奇妙に明るい空
雲が
凄い速さで流れていく
地上には少しの
風しかないのに
手の届かないところで
ぐんぐん形を変えて
 ....
死んだ鯔が漂っている
ゆらゆら ひれをふりながら

近づいてくる 油の浮いた港の水を分けて
俺の思い出を裂いて

一漕ぎで 鯔はあきらめる
記憶の追跡を 死というやわらかな退廃を
この ....
うにゃーとか
ごろにゃんとかで生きてみたい
そう云うあなたはナマケモノ



ハイエナが
悪者だなんて酷すぎます
一生懸命生きてるんです



ラブレター食べさせられても困りま ....
泥になって歩く
海の方から風が吹くと
私じしんである 泥
がかわいてしまいそうになる
おまけに潮のにおいまで
はりついてしまいそうになる
この湾岸沿いの道は 淋しさ
そのものが細長く伸び ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
どんな夜にも月は鎮座して

 炎と水とがこぼれ合うから
 欠けても
 ゆるし
 て、

けものは静かに
帰属する



荒涼の異国を踏むようにして
夢見の鮮度に奪われて
 ....
キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする

幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった

疲 ....
花の咲いた間だけ
とげに触れぬように

見張るように透明なコップに
移し変えたのは

空の下で枯れるすべての事から
逃げるためですか
守るためですか

とげよりもおそろしい指で
 ....
青い月の下で
唇が切れると
錆びた味は生温く
舌先に現実とゆめとの
境目をおしえて
わたしが誰であったか
あなたが誰であったかを
思い出させる


青い月の下で
繰り返されるくち ....
 今、発車前の夜行列車のなかで
この手紙を書いています。上野駅
は昔から無数の人々が様々な想い
を抱いて上京する駅なので、昔と
変わらぬ空気が今も残っている気
がします。 

 先程、少 ....
{引用=





くぼんで不可解な高みから
海の影が降りてくる
闇と光の間の道を
さざ波のように辿りながら

 真実は無限の中から
 選び取るもの
 それは賭けの連続

 ....
目には見えないものばかりを求め彷徨う
日々の中で何か違うものを探す
その度に何も変わってない事に気づいてしまう

太陽と月の繰り返しの中で生きている
至福から絶望へと変貌する時は短く ....
降りしきる
こなゆきだった、と
私は思う

ただ
あなたを追いかけて
苦しく舞った

それは
視界をさえぎるばかり
あなたは
低く目を閉じた

小さく
積もる場所があり
 ....
?.

ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ

桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
 ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
目覚めのとき、夢の表象が、広がり続け硬さを増す内部へと吸収されるとき、あらゆる色を超えた色をした薄片に、「犬」がそっと重ね合わされる。押し寄せてくる覚醒の光や事物、そして世界に対抗して、私は「犬」の重 .... 名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
 今日もロボットは、パソコンの前に座り、スパムメールを送り続ける。
休みなく、こつこつと、プログラムされた通りに、適当な言葉をくっつけて、色々な国や人にメールを送る。

「主人が出張がちでとても ....
わたしの水は干からびる
あなたが逃げた
ささいな
謝辞に

わたしの水は追いかける
あなたがこぼした
祈りの岸から

わたしの水は溢れない
あなたがなくした
なみだの代わり
 ....
雷が泣き叫ぶ夜の

雨が頭めがけて雲から飛び降りてくる夜の

頭の中に煙が立ち込める朝の


僕が見ていた 朝と夜との地平線

  
 「寒いかい?」

 「あついかい?」
 ....
頁をめくる指に
降る水がある
温度とそうでないものとが混在し
それは仄かな懐かしさで
やがて積もっていく
一月の末日
漢方の匂いが漂う診療所の待合室
あなたはまだ誰にも知られていない
 ....
雲の隙間
欠けた月
真円になり得ない
輝きを見る

駅のホームに過ぎる風
またしても面影を見つけて

一筋の雫が伝う
いつまで覚えているのか
どれだけ抱えていくのか
片隅に震えて ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
夜になりきれない
うすむらさきの空

段々模様の
やさしい音色

坂道を
駆け足でころがる夕日

向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく

町外れの工場から沸 ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今、月が咲いているから- プル式自由詩4*07-2-8
石塔_- 服部 剛自由詩9*07-2-8
- ふるる自由詩17+*07-2-8
忘れて忘れないで- 蒼木りん未詩・独白3+07-2-8
*にんげんスピーカー*- かおる自由詩13*07-2-8
行進- 馬野ミキ自由詩1207-2-7
壊れていく風景- 北野つづ ...自由詩4*07-2-7
- 水在らあ ...自由詩20+*07-2-7
たまには炬燵で寝たいんです- 士狼(銀)短歌21*07-2-6
湾岸経由蜜柑畑行き- 岡部淳太 ...自由詩24*07-2-6
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
動脈- 千波 一 ...自由詩15*07-2-5
- 水在らあ ...自由詩34*07-2-5
きっと_いつまでも- 砂木自由詩20*07-2-4
青い貝殻- 銀猫自由詩26*07-2-4
手紙_〜四つ葉のクローバー〜_- 服部 剛自由詩12*07-2-4
海からの影- まどろむ ...自由詩4*07-2-3
灯り- 海月自由詩4*07-2-3
こなゆき- umineko自由詩13*07-2-3
十字架- 水在らあ ...自由詩31*07-2-3
座標- LEO自由詩42*07-2-2
犬をめぐる文学的断章- 葉leaf自由詩9*07-2-2
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
メールロボの幸福- ふるる散文(批評 ...12*07-2-2
わたしの水は- 千波 一 ...自由詩14*07-2-2
ある夜の叙説- ひとし自由詩107-2-2
指、記憶、形- たもつ自由詩1307-2-1
面影- 松本 卓 ...自由詩407-2-1
チャイナタウン- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-1-31
飽和する夜- 夕凪ここ ...自由詩9*07-1-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143