その丘は 
いつも 風が吹いているので
僕は 立つことの意味を 考える

その丘からは 
遠くの川の流れや 大きな樹が作る木陰
彼方の波立つ海が 見えるので
僕は 立ち続けることの意味を ....
さようなら
きょうという日

楽しかった
きょう1日

でも
いいところでまた

あしたへと
つづく
彼女が好きなそのカフェにはいつも
雨が降っていた

店内はびしょびしょで
暑くて
植物が生い茂り
肉厚な緑の葉の上で
色とりどりのカエルが跳ねた

極彩色の鳥達が
テーブルの下で睦 ....
営業はしているけれど
従業員のいない旅館の大広間で
卵かけご飯を食べていた
お箸と茶わんがかちゃかちゃ鳴っていた

とおい処にちかみちがあって
ちかみちはみちなりを少し折り曲げている
み ....
埋め込まれて
私と区別なく
つながっていたものを
血を流しながら
痛みに叫びながら
切り開き 切り離して
何年もかけながら
よくよく 
眺めなければ ならない

そして
瞑目 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む

昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた

なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
(真っ白な雪が見たかった)

真っ白な雪をかきわけて
地面の温もりを感じたかった

こんなにも寒いのに
雪の一つも降らないなんて

(真っ白な雪が見たかった)

すべ ....
朝の窓へ起き上がればいつも
眠りと夢の、仄明るいマーブルが
窓形の光に飲み込まれて、消える
その途端、光の中を雨のように下降する黒髪と
閉じたまま濡れてゆく傘の内側のように黙った胸 ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
うららかな 鳩のような日
もう季節は移り変るという開放感で僕は
浮き上がる
僕は (手ぶらで)
散歩に出てみる
空は (裸足で)
僕の上にのしかかる

道をゆく
この道をゆく 受胎可 ....


好きと嫌いが
ギアの上で揺れていました
わたしはちょっと迷いましたが
結局どちらとも決められないまま
右手で好きも嫌いも
すっかり覆い隠して
細心の注意を払い
 ....
さがしてみても
しっぽは見つからない

まるで
気泡のような午後だから、
いつの窓にも
ふたりは
求めて


 やわらかな、視線

 だれにも始まる
 デッサンの
 ....
地殻に居眠りする風の群れ
襟元合わせれば
擦れた羽音

すり抜けた鼓動の列の空
眠らないと 届かない宙

ひたった真昼の花の蜜 逝き
寡黙をあぶる眼に しゃがれ

かがみこんで握り ....
あなたが口を開ける
中には空が広がっている
雲が浮かんでいる
舌がある
少し乾燥している
その先に
喉ちんこがぶら下がっている
双発のプロペラ機が
飛んでいくのが見える
空の一番青い ....
白くつめたい指が摘んだ菫の花束
破綻をつづけるイノセンス
誰にもわからない時を刻む時計
虹色に震えながら遊離してゆく旋律
救いの無いシナリオ
かすかに聴こえる古いオルゴール
のようなノスタ ....
明日は
地球最後の日
あなたは
きっと忙しいから

今日
少しだけ逢いましょう
私は
すぐ戻ります
あなたもね

勇気をありがとう
少しだけ
やさしくなれた
こころの
太 ....
ねえ もう桜
見上げた空には 
花びら

去年とは違う君
去年とは違う僕
川面の色
遊覧船

舞い散る花びらも
さみしくない
こわくない

たとえどこに落ちようと

変わ ....
首筋から
次々と抜け出していく
幾筋もの熱の糸たち
あなたを前にほどけて泣いてしまう

朝が来たり夜が来たりするたびに
揺れているのだきっと
いつだって泣く準備はできていたのだ
だから ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく

さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす

それでも机と机を隔てる
背の低い ....
雨ばかり降るこの町では
カーテンはいらない

孤独に悩んだら
さっさと一人で太ってゆけ

緑のソファーは
お尻の形にくぼんでいる

テーブルクロス
は少女のペチコートだったものだ
 ....
GoogleでPO-M.COM内を検索してみました。適当な言葉を選び検索した結果の件数と比率を並べています。ウェブ全体に対しても同じように件数と比率を出しています。
ウェブ全体が標準的な日本語の使い ....
わたしはかもめ
白くてきれい

いやどうみてもあなたは
夜から生まれた
からす

夜からなら
よだか

真昼の
まひわ

朝と昼で
あひる

うっすら暮れて
うずら
 ....
両手が
マジンガーZのロケットパンチのように
ぶっ飛んで行く
結構な勇気である

力線の方向は
いつでも
明日を掴みに進行している
スカイラインと出会いながら

ひかる かる るる ....
り                              束
飾     アクテシオン                   花
羽                              の ....
例えれば
忘れられるべくして、忘れられている
約束の前の一片、踏み止まるための一線
私から出るものもの、も
忘れられるようにして、忘れられてみたい
繋げるために伸ばす手に、繋がるものを予感し ....
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる

そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
今日もたくさんの道路を見て来たので
君に道路の話をした
色や凹凸について話した
曲がりながら消えていく
その様子や
落ちていたもの
落ちそうになっていたものについて話した
飲食店の前の道 ....
{引用=
【悪魔の証明】あくまのしょうめい
「ない」ことを証明するというだけのとても簡単で難しいこと}


空白く(あれ)僕がいるはずだった夏のブラジルゆきのひこうき


ビートルズゴ ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
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とったん- 月音未詩・独白707-3-14
つづく- weed & s ...携帯写真+ ...4*07-3-13
赤道カフェ- ふるる自由詩16*07-3-13
不在- tonpekep自由詩14*07-3-13
埋める- こむ自由詩4*07-3-13
その街/知られざる- 石田 圭 ...自由詩4207-3-12
朝の名前- 銀猫自由詩37+*07-3-12
雪のない冬- ベンジャ ...自由詩7*07-3-12
マーブルが、消える- A道化自由詩1407-3-12
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
にせの春- 高宮シン ...自由詩507-3-11
仕事の話- 吉田ぐん ...自由詩2507-3-11
オクターブ- 千波 一 ...自由詩16*07-3-11
古蝶石- 砂木自由詩14*07-3-11
- たもつ自由詩1307-3-11
処方箋- 塔野夏子自由詩12*07-3-11
冬彗星- umineko自由詩11*07-3-11
さくら雲- umineko自由詩6*07-3-11
寄り添う夜- かのこ自由詩607-3-11
桜の季節としゃぼん玉- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-3-10
家具について- ふるる自由詩10*07-3-10
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かもめ- ふるる自由詩9*07-3-10
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サウストローム- ふるる自由詩14*07-3-9
片空- 霜天自由詩407-3-9
夏の切符_〜海岸列車〜- Rin K自由詩48*07-3-8
空の話- たもつ自由詩507-3-8
悪魔の証明- ピッピ短歌1207-3-8

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