たまご
あとら

駅から少し外れた道端で
たまごを並べて座り込む少女に
声をかけるものは無く


産み落とされて
孵ることの難しさを
感じながら

帰路

理解されないまま
ひとつずつ
落としていく




自由詩 たまご Copyright あとら 2004-10-25 20:09:14
notebook Home 戻る