風を
くぐりぬけると
また新しく
風がある


ときにあばれて
ときに乱して

かろやかだったり
微かであったり


あらゆる表情を持ちつつも
ひとつにまぜた
名 ....
どこか遠くへおもむけば
わたしの近く、が増してゆく

いつも近くの
わたしのつねを
だれかは、異国と
語るだろう



冷静に燃えながら
情熱的にこごえ
停止する
四 ....
坂の向こうの景色が見たい。
違う何かが、そこにあったらあったで、
なかったらなかったで・・それでいいんだ。

だから君は全力でペダルを漕ぐ。
吐息がハッキリと見えるくらいに、前を見てる。
 ....
すすまない
空の向こうに
つながない
星の瞬きがおりました
わたしは、
柔らかい草に寝ころんで
それを眺めつつ

星色の鈴の首輪を着けないで
どこかへ去った猫については
悔やむこと ....
乾いた靴がまた濡れ始める頃
少女はもう一度溜め息をついた
外では雨が降り続いている

柔らかな毛布が本当に好きで
夕方が来る前には眠っていた幼少の頃

いつの間に踏んだのだろうか
 ....
湿っぽい白に街全体が覆われる
寂しげな鐘の音がして誰かが振り返る
彼女はヘッドホンに耳を押し当てて
向こう側の金色に飲み込まれていく
ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。

たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えない ....
 
英会話学校のパーティで知り合ったバーナードは
JICAの研修生として来日していた獣医のエリートで
扉という扉を開けてくれ
食事のときは女性の椅子を引く
印象的な紳士だった

街のカフ ....
青い鳥は疾走する
ひとたび潜水しても その翼は 微塵も濡れず
ふたたび空に現れたとき その飛沫に 虹ができる
その飛翔は光のように速い

わたしはいつも
わたしの心の一番たかいと ....
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
車の免許を取るときに
人間が優先です、と習う

それが頭に刻まれて
信号のない道を走る車や
歩行者の青信号で
右折したくて突っ込んで来る車を
よけずに堂々と歩く

車はビックリして
 ....
人がいた
音を立てていた
枯れて崩れる葉を踏み
枝を折って歩いていた
いらつく声を
口から発していた

連中は音を隠さない
俺を呼んでもいいのだろう
喰われても構わないのだろう
 ....
近くの。通勤の途中にラブホテルが3軒、軒を並べてるんだけど。

まわりがふつうの住宅街なのでおかしな感じだけど、もとはといえばこのあたり、細い路地の入り組んだ下町だったからね。もともとからあるんだ ....
長い間待ち望んでいた瞬間が訪れる
受付の看護士さんに案内され
病院らしい匂いのする待合室の長椅子に
わたしはひとりで腰掛けていた

手術自体はあっと言う間ですから

こころにメスを入れる ....
傷口をいじれば 
いつまでたっても治らない 
そう知りながら 
この手は気づくと触れている 

もう忘れていたあの日の傷跡を 
いじり過ぎた浅黒い影が  
遠い過去の空白に 
うっすら ....
凍りつく寸前の
ずしり

それは
深い深いみずうみの

4℃
絶対温度で横たわる

好きです、って
告げたら最後

深みで眠れ
ことばよ

声よ
 
 
 
東京のさかなは
全然ダメです
死後
七日目ですかって
そんなことを思ってしまう

電車から眺めると
無数の家だ

孤独
の意味を私は思う

ヘッド・フォンで武装して
右側をガ ....
春のおとずれは
やわらかい

ことばの身軽さと
陽気がとても
近くなる


鳥たちの鳴く声と
色とりどりに
咲く花と

寒さをかき消してゆく
波のかさなり
しろい音 ....
山の背中にあるものは
いたずらからすの
帰る家

山の背中にあるものは
遊びつかれたきつねの寝ぐら


山の背中にないものは
枯れ葉やつぼみを
こばむもの

折れた枝に ....
夕陽が綺麗

明日も きっと 良い天気だから

明日も きっと 夕陽が綺麗

 いっしょに 夕陽を見ませんか

 それとも 朝陽を見ましょうか

 やっぱり 夕陽にしませんか

朝陽も 夕陽も見ません ....
昨日きみとすれ違ったので
掌サイズのレモンをしぼった
種がとび出して地面を弾いた

今日うっかりきみに
話しかけてしまったので
直径一メートルのレモンに乗った
種がごろんと落ちて地面に寝 ....
にせものの葡萄のにおいがする
光のすきまを
さらに小さな光がとおる
貨物列車 埃の花
すぎる震え すぎる震え


高く遠く
直ぐに昇る鳥
真昼の星
青を青に打ちつけ ....
いつも優しそうに

見つめてくれる瞳

いつも

愛しそうに

水をくれる彼女

庭に咲く黄色いタンポポ

いつも一緒だった人はどうしたの

そうか

また旅に出たんだ ....
あの、ね

  君の語りの中にはいつも海があって
  壊れた砂時計が海岸線を塗りつぶしている
  波はいつの間にか言葉になって
  こだまする、喉の奥

赤いうさぎを抱いた少 ....
雨の降る夜は
無口になって
過ぎるときと
訪れるときを
見つめるばかり
触れるのは
雨の音と
薫る灯り
窓辺においた影を
揺らした

あなたの夜も独り
何を見つめているの
た ....
湿った夜の破片が
蝙蝠となって折れ線を描く
低く、低く

やがて来る、雨と
灰色の朝は
かなしい、という色に似ている


里山の懐に
ちいさく佇むそこ、は
永遠の黄昏に向かい旅立 ....
静かなサーカスから 流星を追い越して
痛みの隙間を 夜明けが埋める

眠れぬワインで嘴濡らす
ジェラシーに踊る海燕

群青の恋を抜け
空の終わりへ 羽ばたく
傷だらけの翼をいたわりなが ....
星空を覆う月光の下
短命を謳いそよぐ枝先
姫りんごに似たその花は
果実のような香りを水面に滑らせ
波となり
風となり
記憶を繋ぐ橋となる


優美を掲げた桜は陽の下に

魅惑を秘めた桜は月下に

優雅 ....
{引用=
(光を常に浴びて変われ 
  きみという緑の輝きの)

(そのうすい葉脈のすみずみまで満たせ 
  それがたとえ何かを)


おぼろなる
季節は過ぎて

五月
つつ ....
コンクリートの塀の上に
鳥みたいにとまって
下を見たら崖で
気づいたらもう
落ちている夢を
いや
妄想をよく見て
神経は
そんな私の頭の中に不安という
ゴミが散らかっていると警告する ....
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