ゼロックスを担いだ人が
命を狙いに来たので
タンポポで応戦しました
給紙トレーでの攻撃は
すさまじいものがありましたが
こちらの花弁も負けてはいません
雨でアスファルトが濡れている
 ....
出張先のビジネスホテル、その非常口からこっそり抜け出した。
ドアがしまらないように工夫しておくのはもちろん、さりげない変装も完璧だ。
新幹線で1時間、家に戻りこっそり中へと入る。妻はシャワーを浴び ....
風景は翠に染まり
懐かしい記憶に薄荷の味がする

今、ひんやりと誰かの影が映った

声を掛けようとしたら
今日の霧雨が人差し指の形になって
口元を制止する

濡れそぼった公園のベンチ ....
潜り込む 星の人形を
ヒソメル鱗の 綿あおい積木 

そろそろと 羽織らせた髪の陸湾
つけ足す かじり 染めた蕾

足から 運ばれる ひき潮の鞠音
消された煙 だけ 壁に ....
外の水道が壊れて
水しぶきをあげているのを見て
世界が水没するような恐怖に襲われたんだよ

まだ小学生だったからね

空に大きなヘリコプターが来て
そこから平隊服の人が降りてきて
この ....
夜に、わたしは 
はしたないほど口を開けますから 
どうぞそこから私の中に 
入っておいでなさい
 
内側から私を喰い尽くして 
やがて空洞になった私の躰は 
それでもまだぬるま湯ほ ....
もう嫌だガーターベルト殴り捨てひじょうかいだん3段目飛ぶ



ザラザラの苺飴玉もらったら舐めたらいまから忘れてやるから



イバラ姫口をつぐんだきれえな娘バスはアラシの真ん中を行く ....
春の底に吐息する
ヒナゲシの色彩の
ポッ、と尽きて灰になる予感に
逆らわず、半音ずつ春の底へ
半音ずつ春の底へ、身を委ね、静まる
少女のスカートがフレアを
静か ....
今日は
どんな空を駆けてきたの

泣いた子 笑った子
みんな輝いて 一目散

おかえりなさい
この胸に

おかえりなさい
この温かい胸の、内に
今朝卸したばかりのお洒落なパンプス
爽やかな淡い色合いのパンプス
新人さんと間違えられたくない思いで
ヒールをちょっと高めにしてみた
でもつま先はさっきからストッキング越しに
どこか逃げ道を ....
丸みを帯びた光は
瞼を下ろすたび
その裏に
微かな影を描く

碧さを含んだ風が
誘いかけても
膝を抱えたままの両腕を
微動だにしないで


 閉じたままでは
 何も見えない
 ....
 勢いこんで始めてしまった「近代詩再読」シリーズ。前回は長い詩暦を誇る草野心平をとり上げたが、今回はいきなり立原道造である。草野心平は八十過ぎまで生きていた人だが、立原道造はわずか二十四歳で亡くなって .... 湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
また 光を 飲んだ
口から 日向が 咲く
およそ 俺達が
唯一 愛せるもの
痛みであることの 現実

慰めが おどろおどろしく
俺達を 愚者へ 換金していく
光は 隙間から こぼれるこ ....
短い雨のあとの空気中で
雷になりきれなかった淋しい子供たちが
火花になってはじけて
それは綺麗な夏の花火のようだった

眠りは疲れた身体を癒して
でも悲しくも
無理やりにも 僕を明日へ連 ....
人がまた、遠くからやってきて
自由な姿勢で挨拶を続けている
寒いと言っていたのは、遠い昨日のことで
引き寄せた椅子に浅く座って
遠く、海ばかりを見ている

すすけた額縁から絵を取り外すと
 ....
噤む蕾は
朱色の予感をいよいよ過密化させ
その内圧の快感に震えついに
耐え切れなくなる黙秘破る色彩という最も濃厚な
ひとつの呼吸を開く
と、既に色彩は、さらさら
さらさらと分解し始 ....
もちろん、そこにはいくらでもあった


今を今として見てみれば、行き詰っていたのだろう
記憶にあるものを少し、震わせてみれば
確かにその街はどこに行っても
なにかしら行き止まっていて
そ ....
点滅を繰り返す信号を
いくつ、くくれば
朝を迎えられるか試す夜

踊る、踊る
ステップを踏むのは
この足じゃなく
打ちつける雨

ゆらゆら揺れる
心ごと体ごと
壊してゆくリズム
 ....
黎明の胎動に
心を打ち震わせながら
真っ暗な闇に向かい合う
やがて訪れる日の出を前に
不安も焦燥も苦悩も
かなぐり捨てた
明らかな理想は砕け散り
清らかな思想は退廃に飲み込まれて
その ....
カレーライスが食べたかった
あなたと通った高田馬場早稲田通り
夕食にはちょっと早すぎたけど
なにげにカレーライスが食べたくなった
あなたの好きな福神漬けをたっぷり乗せて
おひやをスプーンでか ....
人を愛するということに
流儀や作法があるのなら
どうか教えてほしい

風がそよぐ 
けれどそれは
私をいたずらに惑わせて 
答えなど示すはずもなく
通り過ぎるだけの風 

やが ....
発車ベルが鳴ると
髪の毛が風に笑ったね
誤算だったね
脚の長い女の子の
脚が長くてきれいだったね
「栞」を「おしり」と読んで
男の子がはしゃいでいたね
それはきっと僕だったね
 ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
千の書物に埋もれたみずたまりが閃光している。
赤ぶどう酒のかおりが溢れるほど、注がれている、
豊穣なページの眼差しは、街路樹の空虚な、
灰色の輪郭を、水色の気泡の空に浮き上がらせてゆく。
その ....
砂の上に
時をばらまいた
風が吹いて
時間が流される

帰らざる時の終わりに
横たわる
あなた

打ち寄せる波間は
遠き日の思いを映す

思いが心を焦がす前に
光よ
わた ....
おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
日本から3時間半、高度に慣れた躰は世界初の時速431キロの風景に晒される。南京ロードに花吹雪は散らない。圧倒的な人ごみが蹴散らす埃が舞う。暗躍するのはスパイではなくスリばかり。資本主義の国で引 .... 思い出なんか
数えたことがないけれど
きっと淡いパラフィンに包まれて
膨らんだり縮んだりしているのだろう

ちいさなスイッチのような音が
高い屋根から響いたら
誰もが
大きな空の上へ帰 ....
怒りを失い
怒りをさまよう
朽ちた腕 朽ちた拳
いのりのように
ねむりのように
土へ向かう



目覚めゆく音
水紋の音
高く堅く過ぎゆく音
聞こえない風の戯れに
 ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新しい武器- たもつ自由詩5*06-5-25
寓話_不可解な死_44- クリ未詩・独白406-5-25
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メロウ- 砂木自由詩4*06-5-24
りある- 蒼木りん未詩・独白306-5-23
いかまほしきは- 落合朱美自由詩42*06-5-23
モザイクラブ- ふるる短歌10*06-5-23
宵のヒナゲシ- A道化自由詩706-5-23
太陽の子どもたち- 佐野権太携帯写真+ ...11*06-5-23
Blue_Note(斜光線)- 恋月 ぴ ...自由詩27*06-5-23
落日、溶けゆくもの- LEO自由詩17*06-5-22
近代詩再読_立原道造- 岡部淳太 ...散文(批評 ...15*06-5-21
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
- 奥津 強自由詩5*06-5-21
OVERLOAD- ミキ・オ ...自由詩2*06-5-21
遠洋- 霜天自由詩806-5-21
朱色- A道化自由詩806-5-21
十字路の見取図- 霜天自由詩806-5-20
dancing_all_night- LEO自由詩9*06-5-20
新しい夜明け- ジム・プ ...自由詩1*06-5-20
カレーショップであなたに愛を告りたかった- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-5-18
立葵- 落合朱美自由詩18*06-5-17
(´・ω・`)- たもつ自由詩18*06-5-17
不感症の夜に- 望月 ゆ ...自由詩63+*06-5-17
街頭へ- 前田ふむ ...自由詩15*06-5-17
砂流歌- アマル・ ...自由詩1606-5-17
そろもん(哺乳類の話)- みつべえ自由詩1506-5-16
*豹、その速さで壊れるな*- かおる自由詩7*06-5-16
ぼくの居場所(ありか)- セイミー自由詩406-5-16
けだもの行(冬の星)- 木立 悟自由詩306-5-15

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