死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように

かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
幸せな私はなぜ続いてくれないのだろう
真剣に人を愛する事はなぜ
流れてゆく星のようなのだろう
愛する事が私にも出来ると
自信をくれた貴方と
いつも笑っていくはずだったのよ
慣れない私の手を ....
白いノートに
木を三つ書いたら
それが森になりました

空を支えるように
枝の真似をして手を広げれば
わたしもまるで木のようでしたが
何かが足りない気がして
淋しくなりました


 ....
目を閉じる
瞼を、それは落ちていくのかもしれない
いつもより低い世界で目を覚ます
見上げることしか出来ない
そこから始まる一日が
そこにある


青空に
誰かが口笛を吹く
開いた本 ....
まるで邪魔だというように
飴細工のこの脚を
らんぼうに折り曲げて

けがれのない白肌に
小さな毒ひとつ
残していった
あのかた

消そうとこすったその跡を
今になって
人差し指で ....
枯れ落ちる
葉の上に声を震わせて
蒸散することのない深さ

やがて機能しなくなるであろう涙の透けた色に眩暈して

ああ雨の夜の崩れゆく{ルビ慟哭=どうこく}
スローモーションの叫ぶ先に
 ....
時計の秒針を追いかけて跳躍する
目の中で止まる動き
さらには滑り落ちて
  沈み
耳の中で方向を見失う
犬のようにではなく
あくまでも人の成れの果てとして
この(檻)の中で暖まる
外は ....
芝生を背にして仰向けになれば
溜息をこぼしても落ちることのない

空がある

青を吸い込んだ瞳を閉じると
そこには海が広がっていた


青空の公園で
僕は一羽のカモメだった

 ....
幾重もの等圧線の下で
雪虫たちは急いて冬を配り
息を白くするあしたは
ドアの外で待っている

羽根のように
踊り
うたう
白のひとひらは冬の鱗

北のまちでは
夏の半分と
秋は ....


鏡に沈む
愁いは波紋となって
私を揺らす

深さの計り知れない底から
ひきあげて
ひきあげて起し
唇に秘密を添えて
黒髪を噛み薄ら笑う
見苦しくはないかと

歪なのは私 ....
人になった人魚は毎夜
海を見て泣くという

そうだろうか

脱ぎ捨てた過去には
もう2度と
袖を通すことはない

どんなに
やさしくあろうとも

もしも
私が人魚な ....
しらじらと明るい午後二時の浜辺
空はうんざりするほど晴れ渡り
こんちくしょー嘘だろと思うくらい雲ひとつなく
砂は一粒一粒がそれ自身の光を放ち
そのくせどれもが真っ白で
海の彼方ににじむのは伊 ....
甘い水なら
枯れるまで美しく咲けるはず
僕の目や耳や口は
君のために存在して居る
沢山の嘘や誤解や疑惑が世界を蝕んだとしても
躊躇わずにまっすぐ歩いて居て


変わらぬ空が無い ....
中学のころ
数学の先生が大嫌いだった
教科書の中の一番大嫌いなページをエンピツの先で突いて
そこから世界がどんなにみっともないか見てやろうと思った
穴から見えた緑の黒板はずっと遠いところにあっ ....
幼い頃
僕の左手は よく包帯に抱かれていた

今よりもっと 周りよりずっと
何にも関心が無かった ±ゼロの絶対零度
凍った心に響くのは 痛みだけ

立ち入り禁止の野原の前で
有刺鉄線に ....
やり残したことはありませんか と
問われたらなんて答えよう
みんな
どこに帰るのだろう

ふるさとはもう
名前も奪われて
体育館ばかりがきれいになる

過去は
ただのおとぎ話で
 ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....



                                。
 。

         。
                                       。 ....
用意された仕事をこなしてゆく
そんなのが
今は楽

嘘臭くてうわべ臭くさくて
おままごとのような
他人の在り様は
ざわざわするから
人恋しくなるくらい
引篭もりたい

わたしはね ....
「もったいぶった言い回し!」で
学者達は、実に様々な靴を用意する。
お前に合う靴はないか、と―
結局、手に入れたのは片方の靴だけ。
もう片方は路地にぶん投げられている。
探しに行かなくちゃな ....
ひけらかすような寂しさを
風が夜更けに運んできた

分かり易過ぎて僕は
冷たくしらけてみたりする


寂しさなら山ほど
ウチの廊下にも溜まってるし

そんなに暇じゃない ....
さて、ここからが
あなたたちの本当のスタート
なのです。

いままでのことは
お互いのあたまの中で想像された
ヴァーチャルの暮らしだったと
父は思うのです。

さて、今日からが
本 ....
国道沿いのマクドナルドで
あなたのシルエットを買った
伝えたかった言葉で
支払いを済ませる
足りなかった文字が、あったような気がする



4時限目の鐘が
モノレールをつたって、とど ....
今よりも夜が濃くて

あれは雨のにおい

ところどころ綻んだ焼き煉瓦の

ちいさな坑道に二人でうずくまっていた

ゆがんだ廃線のレールに

しじまを乗せた汽車を見送っていた

 ....
窓には柵が無いので 宵月の真ん中
を見ようとすると バランスが取れなくて
危うい

落ちるまで手を伸ばそうが 届かないから安心
幾夜に渡って一途に見つめても
月は降りてくれないから 代わり ....

か 雨が生え ・・ ・・・・・・・落つ
雲 雨が生え・・・・・・・・ ・落つ
い 雨が生え・・・・・ ・・落つ
暗 雨が生え ・・・・   ・・・・ ・・落つ
の 雨が生え・・・・・・・ ....
雨戸を開けたら
夜の一過性の麻酔が
今は静かに窓に張り付き
単なる水気となっていた
その硝子面を、つつ、と指で擦り取り
そこを覗けば、山茶花の
一塊の色彩の首だ

 ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
ちょっと興味があってポイエーシスということばを調べてみた。ただ漠然と「詩情」みたいなものかな、と思ってたんですけど、ちょっと違うみたい。「作り出すことすべて」がこのことばのもとにくくられ、なかでも音楽 ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕たちはいつも独りで- いとう未詩・独白3205-11-9
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
涙の外側で- 月山一天自由詩305-11-9
あなたへとつながる道を- ベンジャ ...自由詩10*05-11-9
日和- 霜天自由詩1005-11-9
無題- かや未詩・独白4*05-11-7
未完の涙- こしごえ自由詩15*05-11-7
薄暗い(檻)の中で- 岡部淳太 ...自由詩6*05-11-6
青空の公園で、僕は一羽のカモメだった- ベンジャ ...自由詩11*05-11-6
冬のひとひら- 銀猫自由詩11*05-11-6
鏡目録- こしごえ自由詩12*05-11-6
もしも私が人魚なら- umineko自由詩9+*05-11-6
願望充足2- 佐々宝砂自由詩7*05-11-6
天然- 有邑空玖自由詩605-11-6
夢のころ- あきたよ ...自由詩305-11-5
有刺鉄線の鴉- 士狼(銀)自由詩9*05-11-5
海鳴り- umineko自由詩12*05-11-5
メタモルフォーゼ- 落合朱美自由詩15*05-11-5
魚_は_朝- ふるる自由詩2*05-11-5
見えなくなりたい- 蒼木りん未詩・独白405-11-5
- プテラノ ...自由詩3*05-11-5
- 松本 涼自由詩8*05-11-4
さて、ここからが- 草野大悟自由詩4*05-11-4
白日、みる夢- 望月 ゆ ...自由詩22*05-11-4
樹海- 相馬四弦自由詩7*05-11-4
雀の子- 士狼(銀)自由詩7*05-11-4
椅子- ふるる未詩・独白8+*05-11-4
覗き穴、にて- A道化自由詩1405-11-4
紅葉狩り- 千波 一 ...自由詩13*05-11-3
ただ1滴のポイエーシスを- umineko散文(批評 ...5*05-11-3

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