ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
夜空にはウシが瞬いていた
草原では干しが干からびていた

もう一つ出まかせを言おう
この袋には伝えきれないほどの
星が詰まっている

飛行船のように女は笑った
さみしいだけ。 白い月が 
秋夜に はためく

この道は いつか
きた道

稲穂の
先に光りは
灯り

実る
真白き
宝石
かんで

川下り

柳の木

彼方がつくった
伽 ....
    雨ふらす空が
    大きな水に映り
    空ふらす雨が
    大きな水にふる


    おちるのは雨
    おちるのは空
    おちるのは午後

 ....
It's Friday and I wanna cry
Why do people hate? Isn't there enough hatred around?
Love and kindn ....
派手な服を着るのも

派手な化粧をするのも

あなたの目に留まりたい

ただそれだけのため

でも明るい彩にしても

あなたの目には映らない

明彩のつもりなの ....
この風邪薬で
少し楽になった気がするから
この風邪薬にあう
風邪をひいたんだろう
という考えもある

どうせなら
高熱に浮かされて
溺れた人のように
夢と現の境に
漂っていたい気が ....
「ぶち猫も欲しがってら。」
ばあちゃんの言うとおり、窓の外で三毛猫が
僕らが食べる蜜柑の行方をじっと見ている。
けれど本当に三毛猫が
蜜柑を欲しがっているかは知らない。
一体全体、僕は(きっ ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
炊飯する
ごはんはきっと海苔で巻かれたい

秋刀魚焼いてみる
秋はその辺りでちりじり色つきはじめる

お米は海を知らない
秋刀魚は畝を知らない
けれどもぼくは知っている

そこでぼ ....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう


夏と秋のさかいめは
きっ ....
林檎の皮を剥きながら
表と裏について考えてみる
するすると螺旋を描いて落ちていく皮の
虚ろな赤と乳白色のコントラスト
刃を当てて表を削り取る
その先にはまた裏と表が出来上がる
ぐるぐる ぐ ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
たぷたぷ揺れて


君は遊ぶ


シャンプーは手の届くところで
夢と現実を隔てる


掌で掬う仕草に夢はゆらゆら
バスタブの愛は緩やかに萌えて


外は季節外れの木枯らし
 ....
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね

ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
 
 
 
こんにちは と
差し出された名刺には
箱庭とだけ書いてあった


鞄の中から取り出した
石に草木に川に橋、
さらには水車小屋までも
あれやこれや説明しながら
砂を敷き詰めた顔面に
 ....
さぼてん さぼてん こうやのさぼてん

いっぽんきりのこうやのさぼてん

とげはじゆうをまもるため。

とげはそんげんをたもつため。

こどくやせつなさをここうとよみかえて

きみ ....
今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール

けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ

こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
「警部補、人骨が出ました!」
「これか。死後かなり経ってるな」
「それと、密室です」
「なんだとー、トリックか?」
「分かりません。あっ、遺留品が…」
「こ、これは!」
「弥生式土器!」
 ....
秋の匂いのする風は
夏毛にふわり優しくて


愛なんてものを
かたちにして
誰かに見せたい気分になる

さっき
薔薇の棘みたいに
剥がれ落ちた爪は
カナシミってやつと戦ったから


ゆらゆら尻尾が休憩 ....
流れこむ
悲しみ
ほころび
流れこむ
幸せの素粒子レベルの胎動

風に乗った翼が
青く脈を{ルビ搏=う}ち
わたしの過去を
虚空に届ける

混沌の光子
すなわち意識の次元的産声 ....
「あなたの声が聞きたくなる」

初めて言われた言葉

声しか交わしたことのない
愛しいあなた

労わりと
感謝と
祈りを教えてくれた大切な人

いつしか同じ思いを共 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた

そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう

「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。


与えあう愛の軋み。
軋 ....
膨らんでゆく不安を感じていた
知らない人とすれ違うたびに
増してゆく孤独があった

遠のいてゆく誰かの背中に
思いつく限りの名前を呼んで
立ち止まらせたいと思ったのは

それが優しさだ ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり

九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠

おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
いっこのへいぼんなたまねぎが

うそいつわりのないほんとうの

じぶんのすがたをそのめでたしかめようと

おそるおそる、いちまいかわをめくります。

そうして、すこしみがるになってみて ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
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ノート(37Y・12.6)- 木立 悟未詩・独白805-9-17
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修飾されない朝- たもつ自由詩4105-9-15
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たまねぎのふじょうり- ブルース ...自由詩5*05-9-15
「_電池が切れたら、さようなら。_」- PULL.自由詩20*05-9-15

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