戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう

ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている

「次 ....
ストーブのうえで
かたかたと音をたててお湯が沸く
カルキ臭は抜けたけど元をたどれば水道水
だったそのお湯で
インスタントコーヒーを入れる
(特価980円のエクセラ)
明日の朝は8時から仕事 ....
あたしはただの女だけど

二つの腕があるので
あの人を守ろう思う


あたしはただの女だけど

撃ち込める弾丸はないので
あの人に言葉を込めようと思う


あたしはただの女だけ ....
私が知らない、あなたの息遣いがある
私が知らない人の前でその息遣いを
あなたは、する
固く組んだ指を解いて
代わりに軽く瞼を閉じて

あなたの裸体を描くことができる
その正確さにやるせな ....
柿を喰おうと蔕を取ると
そこに芋虫が居りました

体をCの字にfitさせ

くにゃん くねくね
ぱたん くにゃくにゃ

愛嬌振りまく
素敵な身のこなし

でしたが
ゴミ箱へさよ ....
鳥を姪に返そうと思う。
昨日から預かっているのだが、どうにも相性が悪いので、鳥を姪に返そうと思う。
今日は休日だから、兄の家には誰かしらいるはずだった。

今朝の曇り方は酷い有様で、空全体が何 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの

あまりにも似通っている、べつもの


うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう

ことばの背中に、
 ....
だるまさんがころんだので
うしろを振り返ると
大切な人たちはもういない

草原のように広いものがただ延々と続き
中くらいの動物が
美味しくなさそうに草を食んでる

わたしは組成 ....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている

霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
 ....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
いつくしむ
いつくしむということを
忘れ去ってしまったならば
それは つながりのもつ距離が
不鮮明にとまどっているの
けれど立ち止るな
そこは業火の唸る 底無しの淵だ

それでも振りか ....
一杯。



背負い酒は、
ふたり酒。
だから今宵も、
ひとりふたりの酒を飲む。






二杯。



「他人の酒まで飲むほどに、
  ....
空へ空と旅をして。

いつか、夢の城に。

歩みよろう。
「さわさわ(ノ・・)ノ」

「はい!( ̄△ ̄)ノいまのセクハラだと思いまーす」

「(・∀・)でも実は嬉しいんじゃないんですかー?」

「そうでーす(ー_ー)」

「勝訴!!\( ̄ ....
 、

         とおん


                    とおん



                              
   とおん



 ....
僕らの虹が逝った
二人で棺に入れると
弓型に過不足なく納まった
最後まで色たちは
混じることも濁ることもなかった
一緒に入れた物がはみ出ていたので
係の人が少し押し込み
蓋は閉め ....
 誘われるがままに満ちて
 そこから浴槽は
 沈んでいった



ずぶ濡れている猫の目に
だれかが今夜も
つきを呼ぶ


いっそ炎を浴びてしまえたら

それは
手遅れかも知 ....
ひとつ
勝負をしませんか

少年少女にやさしいあそび

せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう


  これまでのこと
  これからのこと
  ひみつのま ....
休耕田に群生する
セイタカアワダチソウをかきわけるように
一両の気動車が港の方へと走っていく

スズメガの幼虫にかじられた痕のある
サトイモの大きな葉が
その風に揺れている

排水 ....
自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない

アルルカン
存在するだけで
笑ってくれるそんな場所なら
私は
いつまでそこに立つ

いまや
私そのものが
風前の ....
あおむけになって寝て
しゃべって笑って
ふっと黙って

あおむけになっているところだけ舟

ひとりぶんの

ちいさな


{引用=
私は目をつむり、水のゆらめきに合わせた動きの ....
私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
紙面に刻み付けるほどの価値もないのかもしれない
あなたの書く文字が美しくて
それがあなたの愛の ....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう

めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多すぎる



古びてゆく壁に耳を寄せたら
わからない音だけが
あふれて

古びていたの ....
病院の古い長椅子は
もうすっかりガタがきて
座るとギシギシと
独り言でも言ってるみたいだ

そこにはいつも
お爺さんやお婆さんが座るから
僕はめったに座らないのだけど
ちょっと興味があ ....
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点

朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み

直進の列に いつものように 並び
 ....
献血に行ったら
貴方の血は夕焼けなので
輸血用には使えません

断られたことがある

16歳の頃の話だ


『血液奇談』


今は何の因果か
私は血液職員として献血車に乗り ....
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能 .... あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
  やさしさと、            
  いつも呼んでいた
  傷つきやすいその心を
  やさしさだと、
  呼んでいたあなたの
  傷つきやすい心


  秋の終わりの
  ....
ほつれた糸はよるをゆく

いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう


うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
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