あれからちょうど十年ということで、メディアなどで阪神大震災を振りかえる多くの特集が
組まれたりしています。思い出されるためにはいちど忘れられなければならない、なんて寺
山修司は書いていたけれど、こ ....
銀河の片隅で
宇宙は小さな膨張から始った
化学は破裂することなく
世界を束ねては爆発させて
ひとつの塵を生み還す

綺麗な流星を眺む人も
擦り切れながら火花を散らす隕石の光子
美しい変 ....
どうしたんだろう
今夜はひとりがさびしい
よくわからないけど
鍋焼きうどんでも作ってみようかな
彼とは別れちゃったし
次の合コンは新年明けてから
友達は彼と一緒みたい
やっぱりうらやまし ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです




近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
雨が嫌いだ

校門でしか会えない

君の顔

今日は

半分だけ
月 太陽 侵食 やがて三日月
  雲が形を変えて流れるスピード いつもより速く
  そんな日は風が冷たい もうすぐ冬に浸る体温
  温もりが恋しい と 手足が騒ぎ出しそうだ



夜11 ....
 
  ヒマラヤを眺めたことはない
  インドもいったことがない
  もちろんネパールにもいったことがない
  エベレストを眺めたい
  ネパールをトレッキングしてみたい
  山頂に立ちた ....
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
長縄跳びの長い紐で 電車の窓から誘う
あれは狐つき

ビルの屋上に上り 糸電話をどこまでも伸ばそうとする
あれも狐つき

順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こ ....
雑踏
踏み固められてゆく私の周辺
千日の光束に支えられ 見えない頭上
羽ばたけ フラミンゴ

雑踏の鳴き声を 書き留めるとしたら。。?

フラミンゴ 泣き声の彼方
一年はあっという間に ....
桜は冬に似るものだ
全ての赤血球が重たくて だるいのです
路上で 赤血球を磨いていた 彼女は 路上にそれをぶちまけた
死んだ魚の目をしたそれは 坂を転げていきました
それでもまだ 欲情している ....
「もう一年早ければ、受験できたんですがねぇ。」
そういった試験管はかなり嬉しそうに笑った。
新卒の22歳より、
数年分賢くなったわたしはいらないのだそうだ。

バス停であなたを待つ間、
 ....
落とし穴に落ちている人たちはいつも助けてという

手をさしだすと隠し持っていたナイフで傷つけられる

ロープを降ろして「これをつかんで上って来い」というと

落とし穴のなかでみつけた五円玉 ....
あの人は悲しい人だった

公園のベンチで

名も無い詩人の詩集を読んでいた

落葉を栞代わりに挟んでいた


あの人は悲しい人だった

誤字脱字だらけの

名も無い詩人の詩集 ....
月がとても重たかった時、

君はそれがボーリングボールみたいに

どすんと落ちてしまわないか心配した。


月が痩せ細ってしまった時、

君はそれが空腹で

死んでしまわない ....
空の真下に
わたしが横たわっていて
それを軸として
せかいは逆転する


からだは
しょうじきに
毎晩 順に
剥がれていくのに
すきまは
どこまでも積み重なっていく
輪郭ばかり ....
雨粒が窓に絵を描いてる
知らない名の花
知らない名の鳥
遠くからやってきた雨粒が
空に溜まった夢を運ぶ
熟しては落ちて 

眠って 

芽吹いて育つ

女は

ちいさな死と再生を繰り返す

熟しても奪われない

非日常を望む

片方のこころの疼く日に
疲れた体たたき起こして電車に飛び乗る

行き先はどこ

夢の続きという駅があるなら降りてみたい

この線路の先に

未来があるのか

それとも・・・・



答えはこれか ....
背中に入り込んだ紐が
誰かに引かれて灯る羽
骨のあたりでちらちらとする



虫のあつまり
綿のあつまりのような光が
鉄の柱とともにつづいてゆく
追う音の少なく
見 ....
番号で
管理されても
輝くものは
輝いている
 


  うっそうとした森の中では
  樹齢何百年という倒木が横たわっている
  かすかなひかりの帯を浴びて
  そこにはみどりの新芽が生えている
  根をしっかりと下ろして
  樹 ....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時からはじまったからだ
ふつうと数時間ずれているのだと考えてほしい
ああそうだ
確かに
先月の私 ....
湯船につかり湯気と遊ぶ
壊れて消えるシャボン玉
ウルトラマンの頭にして
元気のない妹を笑わせた
笑顔が嬉しい
他の何よりも
妹の笑顔が私の宝
あの頃から今もその気持ちは変わらない
幸せ ....
近くに駅なんて無いのに、
列車の汽笛が暗やみに広がる。

銀河鉄道スリーナインが、
僕の思いを知って
迎えに来てくれたのだろうか?

そうやって、僕は縮こまった夜空を
見上げるのだ ....
こんにちは、僕はサボテン2号。

僕は待っています。

こんにちは、僕はサボテン2号。
アタシのしっぽを握る手
を辿って一歩また一歩近づいていく
ごとに強弱のリズムが狂う
から肩のラインがみっともなく震えて
しまうし見抜かれているアタシ
の幼いところを知り尽くしている
くせに ....
キミは近くで笑った

抱きしめあう時が一番幸福なんだ
私の全てを包んでくれる

キミは余裕の表情

震える心
キミを離さない
あたしがベッドで寝ている

写真



あなたは一枚持っていた


白いショーツ



隙間から

こぼれてほしい

という

欲望



よだれ
 ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
されど、死ぬのはいつも他人- 藤原 実散文(批評 ...705-1-17
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襲ってサンタさん- チアーヌ自由詩1004-12-24
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雨が嫌いだ- 月山一天自由詩11*04-12-10
わがままな侵食- 千月 話 ...自由詩3*04-12-4
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東京_2004- 英水自由詩5*04-11-16
クシャクシャの一万円- 月山一天自由詩504-11-11
たすけて- 馬野ミキ自由詩16*04-11-11
★113_ボクノ、シシュウ- 貴水 水 ...自由詩9*04-11-10
君の記憶- 月山一天自由詩4*04-11-9
ソレイユ- 自由詩7*04-11-8
あまつぶ- 暗闇れも ...自由詩6*04-11-7
心身- 蒼木りん自由詩2*04-11-5
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夜言花- 木立 悟自由詩504-11-4
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- 暗闇れも ...未詩・独白3*04-11-1
銀河鉄道スリーナイン- 月山一天自由詩104-11-1
2号- 半知半能携帯写真+ ...11*04-10-31
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ココロ- Kana ...自由詩204-10-31
現代詩- ピッピ自由詩904-10-31

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