君に出会って
感情は高ぶる為にあるのだと知った

君と話して
初めて
人間の声を聞いた

君と見つめ合って
今まで僕は
何も見えなかったのだと知った

君に触れて
僕は一瞬
 ....
 しあわせは
 すりぬける風
 ひとときのやすらぎ
 明日のことは
 わからない
 
 しあわせは
 すくいあげた水
 たやすくこぼれるけれど
 歩けるぶんだけ
 あればいい
  ....
 


星のように
はじまりと終わりが溶けあいながら
夜の水は空を巡る
岩と岩の間から
枯野と土を錆つかせながら
夜の水は流れ出る


ゆるやかな傾斜に囲まれた道が
少しずつ雨 ....
その岩は岩でしかない。
だからただ、そこに居る。

雨が降り、風が吹き、雪が積もり、雷が落ちても、
その岩は岩でしかない。
ただそこに居続ける。ちっぽけなふやけた岩だ ....
 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
真夜中の森で月を見た
満月には程遠い
アンバランスな円
妙に自慢げに
名も知らない鳥が一羽
きれいな円を描いて飛んでいた
欠けた月を
笑っているのか
飛べもしないおれを
嘲っているの ....
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
帰り道に迷って
泣いてる子羊
あの空の羊雲は
違うよ
君の帰るところじゃない

涙を拭いてよく見てごらん
発見はいつも
ほんの足元からはじまるんだ
背伸びをしてると
ほんと ....
化粧水の小瓶とか歯ブラシとか
絆創膏三枚とか手鏡とか
そんなものが入った小さなポーチ
あなたの部屋に忘れてきたみたい

わざとだなんて思われたらどうしよう
歯ブラシ一本 髪留め一つ
あな ....
どこかで風の止む音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかった
私の花園で赤い花が咲くことはもう無いでしょう

どこかで水の零れる音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかっ ....
月の沈んでゆく夜

あいまいな風を許した明かりが
動きを止める

月の背後が透け始める頃
水を見つけた記憶が夜を知る


月の沈んでゆく夜

あいまいな返事を許した暗闇が
幕を ....
恋人よ
その安らかな寝息をまもれるのか
わたしは
同じ所に{ルビ止=とど}まっていられない

飽和した
硬質な怠惰の
夏の深奥に
ワイシャツが青く干されていて
ノイズの走るレコードが ....
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。

その理由はいくつかあるのだけど、つまりそれは虫であるはずもない僕の外見からは想像もつかない。たとえば横断歩道をわたろうとするとき、わき腹のあたりがむずむず ....
私の胸には
いくつか
ほくろがあって

それを結んで
星座にすれば

あなたは
気付いてくれるだろうか

 

ペテルギウスを過ぎました

もうすぐ


揺るぎな ....
お遅うございます。
夜ですね。
昼行性の私達は眠る時間です。
今日も一日しっかりと体を弛緩させてください。
データをバラバラにして整理してください。
自分の事をずいぶんシンプルと思っていまし ....
 日本の現代詩の中で散文詩の占める割合は、無視出来ないほどに大きい。ある程度名のある詩人たちのうちの多くが、散文詩を書いている。散文詩とはいったい何か? ここのところ、個人的に頭の中が散文的になってし .... お嬢の小唄を
宙に放れば
おてんと様が照らしてくれる

小僧の小唄を
地に撞けば
根っこの隅々しらべてくれる

手毬唄、ひとつ
この手に優しい
中身かどうか
優しくこの手に帰 ....
昼が過ぎる。真夏日が待機した窓を開いた。
半裸な都会の露出度は、夕方に足を突っ込んでいる。
ベランダから返り討ちをしてやろうと、長袖に手をかけてやめた。

―ソファーの色、体毛よりも淡い、素肌 ....
 


病めるものたちが
殺めるものたちが
羽の手に触れようとやってくる
細く赤い髪の毛が
かすかに肩を撫でている
ひろげたふたつの腕のなかには
目を閉じた笑みが咲いている
ほとば ....
ちりん、ちりりん
らん、らららん

まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする

たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
 ....
偶然に
通りがかったチャットでは
まさに
ログが消されるところ

削除
とあなたがキーを打つ

誰かが
削除とキーを打つ

あなたの
意志でキーを打つ

あなたの
意志で ....
蛍みたいな人だと
電話越しに聞こえるあなたの声が
あまりにもすとんと 心に落ちてくるので
私はもう どうしようもなくなってしまう

帰って 君の手紙を読んで
泣きそうになったよと
どうし ....
境界、人より通知の恋文に
Watashi=Zonnogaの人生のAcashiである平凡認識


....P....出かけるZeアンCt。
A…:..私のRi:.

立ち去らないでくだ ....
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て

梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む

クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが

大挙して目の前を通り過ぎていく

陽炎が眩暈を連れてくると
 ....
つくんと

ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする

好きな歌を

思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるとこ ....
緋色の風が吹く

光は虹を放つと共に 大地の色を塗る

黒い影を一つ、また一つと丁寧に塗りつぶして真っ白な霧に包まれる。

柔らかな綿毛に光を通す蔦のカーテン

暗闇にもがく私を優しく ....
緑色の蛇になった私の左手は
悪魔に魂を売り渡そうと
日々 画策している

私の目を盗んでは
悪魔の行方を捜し回っている

赤く先の割れた舌をちょろちょろと出しながら
夜な夜な
徘徊す ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
七月の窓辺

夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました

羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように

ゆらりと抱いた風をふ ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_FOREVER_WE_ARE- 月山一天自由詩7*05-7-18
しあわせ- yaka自由詩17*05-7-18
遺棄地- 木立 悟自由詩305-7-18
「_いわ。_」- PULL.自由詩11*05-7-18
_オレンジの中で死ぬ- 八月のさ ...自由詩905-7-18
円を描く- 大覚アキ ...自由詩405-7-18
つうかてん- 玉兎自由詩18*05-7-17
主婦- こしごえ自由詩12*05-7-17
羊飼いの歌- 落合朱美自由詩40*05-7-17
痕跡- スプート ...自由詩2*05-7-17
秘密の花園- ばら自由詩10*05-7-17
月の沈んでゆく夜- mayaco未詩・独白505-7-17
待合せ- こしごえ自由詩8*05-7-16
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。- ベンジャ ...自由詩23*05-7-16
星の胸- umineko自由詩8*05-7-16
お遅うございます- ヤギ自由詩8*05-7-16
散文詩に梱包されて- 岡部淳太 ...散文(批評 ...18*05-7-16
手毬唄- 千波 一 ...自由詩17*05-7-15
アスファルトに宣誓する- チャオ自由詩7*05-7-15
つばさひめ- 木立 悟自由詩505-7-15
まつりのよる- 八月のさ ...自由詩505-7-15
削除- umineko未詩・独白7*05-7-15
- スプート ...自由詩4*05-7-15
Arinos- 完食自由詩3*05-7-14
*凍てつく*- かおる自由詩7*05-7-14
そうやってうたえばいい- ベンジャ ...自由詩17*05-7-14
緋色の風- Ree.自由詩5*05-7-14
不実な肉- 初代ドリ ...自由詩10*05-7-13
優しくなれると思ったこともあった- 佐々宝砂自由詩1605-7-13
揚羽蝶- ベンジャ ...自由詩10*05-7-13

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