朝起きてしばらくしたら驚愕しました。というのも両腕と首にびっしりと変な赤いぽつぽつができているのです。夢ではたまに、足にびっちり黒いミミズ腫れができたり手が蟹になったり背中がうろこむしたりするのですが .... 真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた

真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
道路をわたった向いのコンビニの怠惰な
額の奥にひかりがともってる
「今とてもしあわせだよ」
何度もこの台詞を繰り返す

高速道路の壁を国産車が
ぶち抜いていく
アンデッドなボディーとソー ....
海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別

そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする

海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
波の匂いがする。

まぼろしはわたしをさらうことはしない。

やさしさという風が、角のコンビニエンスストアに入っていった。思わず後を追う。ああ、ここにはいつも、誰かがいる。自動ドア ....
いくらでもある
吐き出しきれないぐらいある
それにとらわれて夜も眠れないこともある


水滴、集中豪雨と雷光
ガラス越しに映るだけだから 怖くない

どころか
向こう岸の出来事に ....
ましろい机の上に便箋をひろげて 
君に「はじめまして」の手紙を書いた 

カーテンのふくらむ隙間から 
{ルビ朧=おぼろ}な日が射し
視界のぼやける 



  一瞬 



 ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
ありのまま、
あるがままの姿であれと
ひとは口々にいうけれど


 途方もない約束を
 捨てたくなくて
 潰れてみたり

 飾りのつもりが
 汚れてみたり

 だれかが ....
空になった米びつを
流し台下の収納から取り出すと 初夏
扉裏から日陰がやって来て
「今日は暑いですね」と作業を急かされる


10キロ袋の角を少し切り
よいこら 持ち上げてから
う ....
 眠りから覚めて、煙草が吸いたくなるが
 千円にするだとか五百円にするだとか言って
 国と新聞記事に脅されていたのでやめた

 ぼくも脅してみようかな、と思ったが
 逮捕するだとか、くびにす ....
『せんせい
あのね、
きりかぶのかげに
あさがおをみつけたよ』

とってもきれいで
なつかしくて
すごくうれしくて
なきそうになったよ
だってね、せんせい
なつのはじめ
ちいさなプランターに
みんなの ....
待たされすぎた過ちが
無風のなかをざわめいている


 低く、
 そらへと
 這いだす者を
 あやぶむ声はいつも、高い



わかれたはずの
軌道の彼方、
もっとも遠 ....
旅にでたけれど旅って何さ

ここはどこかな ねえ
サンダル船長さん 調子はどうだい

うん 段々 体が重くなってる
海水がしみこんでるのかなあ
沈んじゃうのかな

えー それは困るよ ....
ミミという女の子がいて
今もどこかで生きています

彼女は
ゲームセンターのUFOキャッチャーで
お母さんにキャッチされ
取り出し口から生まれてきました

生まれたての彼女は
背 ....
さくさくと枯れ草を踏むかたわらに寝ぼけまなこの緑やわらか



晴天をながれる雲の端っこをそっと匂わせたんぽぽ揺れる




ぷらぷらと散歩日和のさかなたち
言葉は気泡、刃 ....
走り去る緑

水田は
鮮やかにきらめいて

遠く木々が
燃え立つ

なんて
真っ青な
そら

これが
最後のドライブなら

そう言ってくれれば
よかったのに
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
いっそのこと
壊れてやろうかと思ったのです

午前8時20分 正確には午前8時19分49秒
あなたは怖いものでも見るような目つきで
私を見ると言葉でない何かを叫びました
それから物凄い ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....

ポストには請求書ばかりが届き
携帯電話の受信フォルダは
迷惑メールでいっぱいだ
履歴書を書けば誤字脱字ばかりで
修整液はとうに使い切ってしまったし

紙屑ばかりあふれる部屋で
どう ....
落陽、その時に見えたのは希望でも何でもなかった



羊を数えた夜が明けないから
一匹ずつ撃ち殺そうとして
銃創、その時に知ったのは暗闇でも死でもなかった


{引用=捨てないように ....
不安定な渦に呑みこまれてゆこうとしている
その、生命体
疼いているのだろうか

ふと、余韻
迷惑がるきみの背中
もしかしたら
怖かったのかもしれないね

{引用=つめたい、
そうい ....
湿った夜に
孤独の匂う扉が開いたらしい
今日の陽射しに晒した、
二の腕も敵わない強さで
戻る道を塞がれた

草むらに埋もれる羽虫や
苦瓜の、
生き物のような苛立った肌

何 ....
{ルビ鳴家=やなり}という言葉よりさきに
ラップ音という言葉を覚えてしまった。
部屋の片隅なにもないところで
ごく局部的に温度が上昇または下降し
はっきりと物質化したエクトプラズムがあらわれ
 ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
 さいきん岡真史の名をネット上で目にすることが何度かあった。彼は12歳で投身自殺したという少年で僕より一回りくらい上である。かれが亡くなったとき、僕は1歳であった。

 
 知り合いお2人のブロ ....
* 1

愛無しには生きられない
わたしは本気でそう思っていた


* 2

あの水着もそうなんだけど
これもなんだよね

目新しさは常に外側からやってくる
そんな時代になった ....
湖にボートで乗っかり
ゆっくり漕いでいく

メロンゼリーを思い出す
地球の穴にメロンゼリー
ボートのスプンですくう

目の前にかわいい女の子が
座っていたらいいなあ
僕が冗談を言って ....
雨は降らなかった 猛暑だった
埃っぽい早朝だった
突然のはげしいノックの音に眼をこする
ふあい なんか事件っすかあ 立ち上がりながら
生あくびひとつ 鍵は開いてますよお
次の瞬間 ドアノ ....
たりぽん(大理 奔)さんのおすすめリスト(4281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ASEMO- ふるる散文(批評 ...14*08-7-25
苦い夏の日- 銀猫自由詩9*08-7-25
シガー- モリマサ ...自由詩1908-7-25
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ひとつなぎ凪ぐ夏- 紺野 夏 ...自由詩1808-7-23
許せないこと- 長谷川智 ...自由詩4*08-7-23
伝書鳩_- 服部 剛自由詩5*08-7-22
- たもつ自由詩3208-7-22
等身大- 千波 一 ...自由詩10*08-7-22
お米をこぼした日- 千月 話 ...自由詩12*08-7-21
タスケテー- 風船6号自由詩208-7-21
絵日記- 見崎 光携帯写真+ ...4*08-7-21
静脈- 千波 一 ...自由詩6*08-7-21
ザ・ブーンン- 砂木自由詩8*08-7-21
_ミ_ミ_- 吉田ぐん ...自由詩1908-7-21
◆てんぷら日和- 千波 一 ...短歌4*08-7-20
走り去る- 風音携帯写真+ ...13*08-7-20
環情線- Rin K自由詩37*08-7-20
目覚し時計- nonya自由詩22*08-7-19
君のかげふみ- Rin.短歌25*08-7-19
花と戸棚と着信音- 吉田ぐん ...自由詩1808-7-19
落陽- 士狼(銀)自由詩7*08-7-19
エラー- 笹子ゆら自由詩4*08-7-18
夏の落とし子- 銀猫自由詩10*08-7-18
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いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
33年後の岡真史、おれ34歳- 石川和広散文(批評 ...11*08-7-18
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給水制限の朝(Mr._チャボ、正義と友情と愛とナントカと)- 角田寿星自由詩708-7-16

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