永遠の旋律
渡 ひろこ

神が引きあわせし
おぼし召しか
地下に沈んだ
鈍色の界隈の中で
二つの魂は出逢った


強く惹きあう
その穢れなき愛は
至高の芸術を
求めあい


深く
深く
蒼い情感の海に
潜行していく


ふつふつと
飽和した水面に
甘い旋律と
言葉の調べが
やわらかい
和音のように
漂い 流れ


永遠とわに響くようにと
音色に祈りを
そっと織りこみ


一陣の風に乗り
虚空の果てへと
散っていった






自由詩 永遠の旋律 Copyright 渡 ひろこ 2007-09-22 18:46:49
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