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おとなになるから。
もう泣くのは止めるのだと
きみは言う。

ぼくたちはまるっきりこどもで
お互いの身体に恐る恐る手を伸ばしながらも
やっぱりこどもで

おとなになりたいのかと ....
海辺で

***

あなたは
丁寧に研がれた小刀をひとつだけ持って
後ろ髪をひと房ずつ殺ぎ落としてゆく
かさばるから そういう理由で置き去りにしたのは
一度だけではない だ ....
その新月の夜
庭におおきな 深い穴を掘る

   足元に大きな布の包みがひとつ置いてある

掘り起こされた土は濡れて
手に持ったスコップが地面を突き刺しては
一塊を持ち上げる湿った音だけ ....
kauzakさんのUtakataさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おとなに。- Utakata自由詩308-6-22
Innocent/Adolescent- Utakata自由詩508-4-28
埋葬- Utakata自由詩308-4-21

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