すべてのおすすめ
蜂をしゃぶったのどに光が当たる
竹ひごで編んだ身体に風が吹く
シャーベットカラーの臨終に手足が跳ねる
沖あいでこいびとが放ったブイが海中へ消える
香水と星とが同時に蒸発する
水のようにド ....
従来の航空工学に反した形をしている
あのH型は一見、「スターウォーズ」の戦闘機や
前世紀初頭の複葉機にも似ているが
真空を飛ぶわけでなく、プロペラは上向き
という事は
推力より揚力に重点が置 ....
{引用=

少女はあしあとをのこさなかった、水はけのわるい雨にゆるんだ
校庭をあるくときも、また、うすく雪のつもった歩道のうえをあ
るくときにも、わたしは彼女に聞いてみたことがある、それって
 ....
透明な祭壇の上で
君は羽化する
私はただ見あげ見つめるだけ

君は羽化をくりかえす
私はただ見つめつづけるだけ
君はそのたびごとにちがう羽をひろげて
   雨の羽
   砂の羽
   ....
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
仮の名を
光でおくる
ぼくら星


流星も
声なき叫び
残したり


混沌の
星のことばを
セーブする


掬っても
すくっても君の
青い星


鈍足の
北斗 ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
もう終わりだ
と思ったのは雨に
濡れた瞬間だった

世界がゆがんだ気がした
水気を含んだ髪を
乾かしながら

僕は
思う

何処にも逃げ場所はない


静かに雨が降ってい ....
**というわけで 愛用の帽子はベージュのレース製
筋金入りの自由自在 たたんでひろげてひっぱる
突然ピンと宙に浮く
新しいのを買ったらと 90歳の母の助言

思い出の中に浮かぶ帽子たち

 ....
自分にあいたくて
かがみをのぞいてみた
だれかの詩をよんでみた
昔の写真をひらいてみた

どんな自分ならいいんだろう

こたえがほしかった
だれかの言葉でほしかった

ほんとうはね ....
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
放課後の教室に
誰も居ない座席達に
夏の夕陽は当たり、
グラウンドではスポーツ部員が
陽に照らされ僅かに
眉をひそめ、
先生達はもう家に帰っていて、あるいは
職員室で明日の説教の予習と
 ....
 #滲む

 空っぽの鞄を持って歩いていると、友人は、どうしてそんな意味の無いことをするのかと笑った。私には鞄に入れるべきものなど無いので、なにも言い返せない。それなら手ぶらで歩けばいいの ....
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
 ....
         かぜのやさしい日
  ガラス窓を開示して 勧めました
        レースのカーテンに
            腹式呼吸を

          ひかりの淡い日
裏木戸 ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
生まれたての赤ん坊が
声を殺して泣いていた

夕陽を追いかけている内に
海に沈んでもがいていた子供

狭いハコの中の更に狭い監獄で
ひしめき合って窒息した中学生

本来なら真っ白のキ ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
もうすでに
だれかが座っている
私の今朝の椅子に

父かもしれない
母かもしれない

それが
毎日というものかもしれない

背伸びしてでも
前へとおもっていたけれど
くりかえし ....
そうして語り部は謳う


燕に託した幸福の王子

お菓子の家の魔女の事

舞踏会に行く灰かぶり


夜毎夜毎に語り部は謳う


もしいつかこのわたしが

語り部になれ ....
変わることよりも
変わらないでいることのほうが
難しいと知った頃

変わることと変わらないことは
まだ等しいままだった

やがてその違いに気づき
そして変わることが失うだけでなく
変 ....
さかんに水が降りますね
明日に蓋でもするように
おびただしく注いでおります

地面の下はどうなっているだろう
私はこんな時決まって
泥濘に埋もれた兵士の白骨を連想します
それから恐竜の化 ....
裸足で歩こう
もともと
裸足で生まれてきたのに
飾ることを覚えたから
うまく歩けなくなったんだ

裸足で歩こう
危険だというけど
今 以上に危険なんてない

確かめればいい
傷つ ....
宛先のない、差出人名だけ書いた
何一つ言葉の綴られていない手紙を
したためる毎日だった

訴えたいこと
懇願したいこと
助けてほしい、と
どれだけ書いても書ききれないくらいある
そんな ....
遠い異国の丘にある 
旅先の宿で、軋む階段をのぼり 
入った部屋の開かれた窓から、身を乗り出し 
いちめんの街を見渡す 

日々背負っていた 
「悩み」という名の重たい荷物が 
ここでは ....
いつになくぱっちり目覚め 
むくりと起きた僕は 
妻にお風呂セットの袋を渡され 
車のキーを廻し、アクセルを踏む。 

青信号の交差点で、すれ違う護送車。 
(青年達の母親は、今頃どうして ....
ふしあわせを
全部抱え込んだようなふり
してさ
きみは息をしているみたいな
ことをいう

ひくつになって
誰かのせいにして
世の中のせいにして
いきていくのはしんどいね
 ....
七月の家

窓から風が
緑の葉は揺れ
庭の木々も
風と戯れ
汗ばむ頬
七月の午後
珈琲はおいしく
壁の絵もうれしくて
全てのものが
涼しい唄をうたっています。
圧縮されたファイル
記憶という
過ぎ去った時間

遠くで花火の音
安全地帯からは
それをみることは叶わない

蒸れた熱が
蜃気楼のように、ゆらぎ
ここではない何処かへ連れていく
 ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浄化のシステム- 平井容子自由詩1912-7-23
オスプレイのなぞ- salco自由詩2*12-7-23
わるいこと- mugi自由詩6+*12-7-23
羽化少年- 塔野夏子自由詩7*12-7-23
わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
北斗七星☆五七五- yo-yo自由詩312-7-23
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
静かな雨に討たれて- kauz ...自由詩4*12-7-23
帽子と**考- 木原東子自由詩14*12-7-22
星からはじまる- 朧月自由詩412-7-22
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
永遠の座席- yamadahifumi自由詩212-7-22
滲むということ_有るということ_無いということ- 青土よし自由詩6*12-7-22
サイレント- 永乃ゆち自由詩7*12-7-22
ベランダの猫- 梅昆布茶自由詩2312-7-22
ある日の空に向けて- 信天翁自由詩512-7-21
とうもろこしを茹でながら- そらの珊 ...自由詩19*12-7-21
「それでも死んでほしくなかった」- 桐ヶ谷忍自由詩412-7-21
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
今朝の椅子- 朧月自由詩212-7-21
語り部は謳う- 永乃ゆち自由詩4*12-7-21
「もう少しそのままで」- ベンジャ ...自由詩2*12-7-21
黒アンモナイト記- salco自由詩10*12-7-21
素足- 朧月自由詩612-7-20
「そして虚妄へと至る」- 桐ヶ谷忍自由詩312-7-20
世界の絵本- 服部 剛自由詩412-7-20
朝の珈琲_- 服部 剛自由詩312-7-20
ことばのしずく- かんな自由詩7*12-7-20
七月の家- 生田 稔自由詩512-7-20
夏の鍵- そらの珊 ...自由詩15*12-7-20

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