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彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた

月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
私は今日も、顔を洗う。 

両手で覆った顔を上げて 
目に映る何でもない日常が 
常に真新しい(今)であるように 


  * 


もう会うこともない 
ある人が 
いつか何 ....
呼吸を始めてから、にじゅうねんとすこし

手を繋ぐことを夢見ました
実際は並んで歩くこともできない私だったから

もう、きっと、
忘れられているでしょう

呼吸を始めてから、にじゅうね ....
日曜日
午前11時

3日前の新聞
細く切り裂いてる

ときどき
思い出したように
朝食の皿
トマト
ブロッコリー
の順で口に運ぶ
最下位のウィンナー
干乾びてる

 ....
何処を生きてる、今。
感覚を研ぎ澄まして 鼓動を感じようか

目を閉じれば 架空的空間で
浮遊するボクを掴めるか、
最後のチャンスは?

突き動かされ
波にのまれ
風は遠く
英 ....
叱るつもりが
感情に身を任せ怒っている
自分の醜い姿に気づく

ひとは誰でも
誰かを叱ったり怒ったり出来ないはずなのに

自らの思いを通そうとでもするのか
声を荒げてみたり
ときは手 ....
朝なのに黄昏れている

金木犀も消えてしまった

風がほころんでいる

なんだかさびしい気も?

ヨーロピアン・レゲエ、

中国の愛人の

おかしくなったひとり言のよう

 ....
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

 ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ....
眩しい今日
雀がせわしく
朝の挨拶

魚の焼ける匂いに
ピンと張るひげ

眠気には勝てず
我輩は身体を丸めて
もうひと眠り

ぽかぽかお日さま追い掛けて
何度も寝場所を変えな ....
優しい光が降り注ぐ
穏やかに晴れた休日の午後は
微風に吹かれながら
静かに死にたいと思う

毎日が死に続けていて
こころはこんなにも穢れているのに
姿は透明のままで誰の瞳にも映らない
 ....
{引用=縦に瞼をひらく半円形の港 回転扉を転がす
いくつもの歳月 このひっかかり具合に画さ
れカサコソ枯葉が散るから 浴槽のなかで手
拭を頭にのせ、石柱はすこしいい気分になる


てんでば ....
小指の先ほどに小さな炎でも
肩を寄せ合えば
暖かい

ときに
大きな炎に体を預け
読書を嗜むもいいだろう


大きさでも形でもなく
たとえ細々としていても
そこに灯火があれば
 ....
 
そういえば
結婚式しなかったね
ときどき妻が言う
僕は聴こえないふりをする

本当に
妻がそう言ったのか
確証のないまま過ぎてしまう
日々の幻聴のように

出会ってから
十 ....
            081017


横を向いて歩いていった
強者達が
立ち止まり
上を向いて
叫ぶ
ユーフォーだ!
ユーフォー!

駄洒落の神様
怒り出す
強者共をつ ....
デジタルの時計を見ている
タイムスリップを繰り返している
1が出て唐突に2が来て
3がその上に重なっていく



分の十の位が一の位に話しかけていて
突然相手が変わったので
びっくり ....
狂ってない、今日も正常に動いてる




君は一生籠の中
皆に愛でられ息絶える

僕は一生溝の中
皆に嫌われ息絶える

「世界が平等」だと
唱える人がいるのなら
大声で否定し ....
ひとつの自信がわたしを暴く
押し出す日中に
無防備な顔は灼かれていて
爛れたままで外出をする
十月の風が痛みを冷ます

脱いでいる
わたしの鱗粉が付着しなくとも
きみは変わらず胸を張り ....
 
本家の夜更け
障子のむこうの影を
目で追いながら
人の鼾と鼾を調和させ
命のありかを探すように
それらの影と音は
まだ幼い眠りの夢のように
瞬きを絶やさず生きのびていた

これ ....
ストレートな言葉が煌めいている
計算のない素直な言葉たちが
大きな声で自己主張している

言葉に衒いなどありようもなくて
発せられた言葉と意図された意味は
ピッタリくっついている

平 ....
職場の休憩室で 
目覚めた朝 
ふいに手を見ると 

午前零時過ぎまで残業した 
昨日の仕事をメモした文字が 
手の甲に薄っすらと残っていた 

昨日がどんなに忙しかろうと
昨日がど ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....
立ち上る煙を見ると
その先に魂を探してしまう
人ひとり死んだのに
山は頬を染め始め
わたしは焼き芋を食らう

パチパチ、と鳴る
時を刻むより不規則で
ずっと我慢していた拍手を
本当は ....
{引用=
制作方法について:
2008年10月13日に秩父・ポエトリーカフェ武甲書店にて行った秩父お散歩ツアー&ポエトリーワークショップにて制作。
参加者がそれぞれ持参した写真2枚と今村知晃さん ....
 
サービスエースを決めようとしたら
今日からあたし入院します
と言って
ネットのむこうのあたしが
眠ってしまった

ときどき点滴したりして
管がネットにひっかかると
 ....
おそらく
鱒たちが
お月さんの脇をくすぐる

ボクの足を
くすぐってはくれない

鱒たちは
ボクの投げる毛鉤の
届かない
はるか
はるか
彼方の水面直下で
輪を描いて踊り
 ....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね

金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた背中を映し出してくれるようで

ひとたび心離れてしまうと
あれほどに固く結ばれていた思いまで
 ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる

手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる

雪がつもり
薄っすらと ....
渋谷駅前広場に置かれた 
緑のレトロ電車に入り腰を下ろせば 
クッションみたいな長椅子は 
日頃の腰の疲れを
吸い取るように暖かい 

走ることの無いこの車両に 
集まる老若男女は 
 ....
恋が恋とはわからずに
そう初恋と云う言葉
さえも知らなかった
少年の頃の焦がれる記憶は
小さな翼が
羽ばたいていく
軌跡のような
鳥たちの
とても切ない
ぬくもりみたいに
少女の小 ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
収集日の朝- 伊月りさ自由詩7*08-10-23
(_秋の日の断章_)_- 服部 剛自由詩508-10-22
にじゅうねんと、すこし- 三奈自由詩8*08-10-22
彼と日曜日- nonya自由詩8*08-10-22
Evils- Izm自由詩208-10-19
いたみ- 恋月 ぴ ...自由詩36*08-10-19
黄昏れている- 吉岡ペペ ...自由詩208-10-19
酔う- かんな自由詩21+*08-10-19
あわせかがみ- たりぽん ...自由詩22+*08-10-19
【チョコレート同盟*連詩】明日から笑う猫- 舞狐自由詩8+*08-10-18
透明人間- 皆月 零 ...自由詩1108-10-18
アケビ- norif自由詩1208-10-18
ありかた- 見崎 光自由詩308-10-18
聴こえないふり- 小川 葉自由詩12+08-10-17
聴こえないふり- あおば自由詩5*08-10-17
デジタル時計- 小原あき自由詩19*08-10-16
僕は影- 三奈自由詩5*08-10-16
粧飾- 伊月りさ自由詩4*08-10-16
本家- 小川 葉自由詩508-10-16
小学校4年詩集- kauz ...自由詩5*08-10-15
(_今)に立つ- 服部 剛自由詩5*08-10-15
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
焚き火- 小原あき自由詩20*08-10-14
今村知晃・木のうろ・カフェの内装からなるコンポジション(20 ...- イダヅカ ...自由詩808-10-14
卓球カフェ- 小川 葉自由詩508-10-14
夕暮れにて立ち込む釣り師- 北村 守 ...自由詩7+08-10-14
十月のひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-10-13
なき雪- かんな自由詩18+*08-10-13
昭和の電車_- 服部 剛自由詩908-10-13
初恋の記憶- りゅうの ...自由詩6*08-10-13

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