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9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から 
広い地上を見下ろすより 
たった数人で集う、ひとつの場所を 
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい 

「私は正しい人である」 
と胸を張るより  ....
あの人には
あの人だけの言葉があることを知って
それを聞き洩らさぬようにと
心を砕いた時もあったけれど

いつの頃からか
あたしは
それをやめてしまって
やめてしまったら
あたしは
 ....
素直になろう

ココロの底の
声をきいて

素直になろう

諦めきれないのなら
そのままでいい

自分にウソをつくのはやめよう

これだけ焦がれる気持ちには
逆らえない

 ....
そろそろ(忘れるコツ)を身につけたい僕は 
凹んでしまいそうな夜にこそ 
「Today is anotherday」と言ってみる 

自分の落度に指をさされて 
眉をしかめそうな時にこそ 
 ....
あの日、少年が追いかけて 
精一杯伸ばした、グローブの先に 
白いボールは、転がった――― 

夢中で土の上に飛びこむ少年の姿が 
大人になったこの胸を 
無性に揺さぶるのは、何故だろう? ....
つくづく
惜しい
つくづく

よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く

つくづく
惜しい
つくづく

不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
つまりは総括なのだ。

ありとあり余る残滓と
ありとあり余る余韻と
ありと有り余る余震と
ありとあり余る贅肉と
ありとあり余るバリと
ありとあり余るカニバリズム

雷鳴の中 交差点を ....
猫と人間
解り合うなんてまやかし
だけど確かにその目線の先にお互い存在して

真夜中に交差する心
 わがままなあなたのReは愛しても
 まだ足りないと盗みいるひと


雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
鏡を見つめるわたしの目の中に、
鏡を見つめるわたしの目が映る。
(ひとみの中で、鏡像が無限に連鎖する。)

鏡の回廊、光線の無限反復。
鏡の回廊、すべてのものを閉じ込める。

瞳のなかで ....
くろく、くろく、くらい空。
雨の音がきこえる。
天井のうえ、
雨の音がきこえる。
空と屋根との多重唱。

埃積もった机のうえの、
十年遅れの怠惰な時計。
秒針だけが独りできざむ、
十 ....
今日もいつも通り
という自覚もなく

今日もいつも通り
という毎日が過ぎ

今日もいつも通り
私の隣には君がいる


だけど突然

底なし沼にハマるように
記憶に足を ....
一足早い中国の秋

人恋しい季節

たどりついた河北の地で

気の早い寂寥が

僕をつかまえる

もう出会えないかも知れない

あのひとの笑顔を

残してきたのは

や ....
路地裏の縁台に腰掛け
はだけた胸元に
団扇で風を送り

茶請けに水羊羹
冷茶を一服口に含み
にんまり、

路地には打ち水がしてあり、
しおれかけた朝顔の鉢が
そこ ここ

遠く ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
            110912



祈りたいならば
どこか遠く
だれにも見えないところで
おやりなさい
異教徒の群れの中では
声を立てたり
十字を切ったりしたら
命にかか ....
NHK{ルビ何某=なにがし}局 午前8時12分
気象予報士 {ルビ大菅=おおすげ}伝次郎はハ
いや、照っている 照っている
月並みな予報を伝える人柄の
実直な紳士感がまばゆいね
気象予報士  ....
ちりちり、ちりん
しゃりしゃらん

秋のはじまりの夜は澄んで
いくつもの水面に映し出される
まるい光を数えて歩きます

ふくらんでいく気持ちが
ぼくの肋骨を、内側から
甘く、うずかせ ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
菜の花畑
咲きさかり
やまぶき色とみどり色
そよ風と土のかおり
織りあわされる

やわらかな茎の
なかほどで
てんとう虫は
僅かのあいだ
同朋の仔を
確かに見守る

てんとう ....
それはいつもとおなじ散歩道
いつもとおなじ日曜日の
気だるい午後に
わたしは、
歩いているわたしの背中を
見つけてしまった

(あれはもうひとりのわたし?
それともいつもの白昼夢?
 ....
花満ちる丘 風見守る下で
永遠の誓い あなたに囁く

明日が見えなくて
押し潰されそうな日々

自分さえ信じられない
凍てつく心を
そっと抱き締めてくれたね

信じれば 織り成せる ....
空港のインフォメーションを知らせる音がする

人生はひとつの感傷旅行のようなものだ

ぼくは何処へも行きたくなかった

みんな普通に歩いている

それが羨ましくて淋しかった

ぼく ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒れ気味の風が林檎畑を走る

強い風に羽があおられて もっと草の奥へと
二人は入り込んだ
夜空 ....
湿度にとらわれた熱量が
肌にまとわりついている

エアコンは嫌いだ
あの冷やりとした
微かにカビ臭い風は
地下の駐車場を思い出す
軟らかにしなだれる
段ボールを思い出す

寝苦しさ ....
井戸の底が

ぼくには

霊的な汚濁にしか見えなかった

上から降りそそぐ光や雨

ぼくには

汚濁が降るようにしか見えなかった


ひろがる闇を測るにも

永遠なんて長 ....
僕はこの中国の猥雑な街で

現実世界と適合する為のリハビリをしている

語学の勉強をしているのも

体力を回復させるために歩こうとしているのも

いわゆるリハビリに相当するだろう

 ....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ

いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5726)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
9月/真夏日_針仕事- たちばな ...自由詩17*11-9-16
天の声_- 服部 剛自由詩511-9-15
- blue自由詩811-9-15
素直になろう- 森の猫自由詩12*11-9-15
はじまりの詩- 服部 剛自由詩311-9-14
野球少年_- 服部 剛自由詩311-9-14
つくつくぼうし- nonya自由詩19*11-9-14
夏の総括- ……とあ ...自由詩911-9-14
真夜中に見つめ合う二つの生命体- れもん自由詩211-9-14
夢猫- たま自由詩27*11-9-14
無限回廊- あまね自由詩6*11-9-13
時をきざむもの- あまね自由詩3*11-9-13
惑いの記憶- COCO自由詩911-9-13
中国の秋- ジム・プ ...自由詩2*11-9-13
夏の夕暮れ- ……とあ ...自由詩10*11-9-13
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
のぼる夕日- あおば自由詩4*11-9-12
気象予報士_大菅伝次郎- salco自由詩6*11-9-12
明月によせる- あまね自由詩811-9-12
許されたひと- 恋月 ぴ ...自由詩28+11-9-12
菜の花畑- あまね自由詩12*11-9-11
二重歩行- あまね自由詩9*11-9-11
刻の彩り- 洞野いち ...自由詩611-9-11
空港のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩511-9-11
九月階段- 塔野夏子自由詩22*11-9-11
銀河の下で- 砂木自由詩13*11-9-11
月の夜、幻の空(未詩・独白)- プル式自由詩11*11-9-10
汚濁した胸のいたみ- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-10
僕はかなりちゃんと生きています- ジム・プ ...自由詩2*11-9-10
あたしのまま- 朧月自由詩811-9-10

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