すべてのおすすめ
何が彼女をそうさせたの
何が彼女を駆り立てたの
何が彼女を塗り替えたの
何が彼女を陥れたの

She was beautiful
たまらなく惜しい
She was beautiful
 ....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ

おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
 ....
勝者と敗者の間に
三角定規で線を引く

本物と偽物の間に
フリーハンドで線を引く

好きと嫌いの間に
眉間で線を引く

面白いと面白くないの間に
口角で線を引く

瞬きする ....
朝どこかで

読経の声がする

一日のはじまりの

静かの時間に

慎ましやかな叫びが

聞こえてくるのだ


明日への祈りや過去への懺悔

今を強化し越えてゆこうとする ....
昭和二十年八月六日午前八時十五分

ヒロシマは地獄と化した

おなかのなかで泳いでいた名もない 胎児
三輪車に乗って遊んでいた あやちゃん
竹の物干し竿に洗濯ものを広げていた 母さん
ア ....
   瑠璃色が

微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ

   瑠 ....
  暗い夜には
  一羽の鳥がやってきて
  私の口に潜り込むと
  枝を使って舌根の辺りに巣を作り
  数個の卵を産みつけ飛び去ってゆく



  朝、私の舌で
  殻を破 ....
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか

私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
 ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
ファスナーがいつも従順だと思ったら
それは思い込み もしくは 先入観みたいなもので
生地を喰うことがある
貞淑だった人妻が 
何を思ったか豹変し 
畏れをしらぬ 厄介なうえ 世にも面倒な 小 ....
なんだか知らないが
兎に角 最初の一行が出来あがる
なんだか知らないが
次の行は誰も知らない
もちろん自分も

なんだか知らないが
行と行の間には
深い深い溝がある方がいい
つまり驚 ....
深夜の海で独り船に乗っていた 
やがて風は強まり、波はざわめき 
震える両手をあわせ、必死に祈った 

遠い暗闇からひかりの人が 
こちらへ、歩いてくる 
ずっと昔から私をみつめる目が 
 ....
生まれぬ仔を
待望して止まないように
生まれぬ言葉の
形なき存在を想う

非存在という
存在のありかた
存在なきことは
ひとつの救いでもある

発そうとした言葉を
失いつづけ ....
まだ
誰一人として
踏みしめてはいない
ふわりとした新雪のままの
土手に重なって 遥か遠く
超然とした白雲が広がり
それを 微かに淡い
冬の空がつつんでいる

こがね色の午後の日差し ....
お年寄りが耳から外した 
補聴器の電池が外れて 
キーと、鳴っている 

僕自身の内にある 
電池も少し、外れているので 
脳の何処かが
キーと、鳴り 

雲に覆われた空から
(天 ....
人は
手から他人になる

あなたがあなたの顔を
隠すためにその手を使う時が
私たちのはじまり/他人への

ますます遠くなる
あなたの声のでる場所を
凝視しなくなった私は

それよ ....
少女が恋した相手は{ルビ舟人=ふなびと}だった
{ルビ陸=おか}で生きてはいけない
それが舟人

祖先をたどれば
互いに 海で生まれた小さな泡同志だが
海を捨てたものたちは{ルビ陸人=おか ....
土曜日
仕事は少し早く終わる
4時過ぎごろバス停に行くと
たいがい彼もそこにいて
いつもと同じことを話しかけてくる

「こんにちは」

  「こんにちは」

「いま なん時」

 ....
憂鬱な朝の第一声
曇天に向かって
呪詛する言葉を発する
自分は独りの老人だ

曇天の向こうには
雲から垂れ下がった
塔が地上に突き刺さる
恐ろしく繊細な根元が
地上に突き刺さる

 ....
目をつむると火花が散る
切なさで肺がつぶれる
わたしは、ただの人間で
恋をするとレモンのような理想を夢見る

あの人の、浮遊感が堪らない
彼の影に針をさして標本にしたい
アコースティック ....
君は ポーズをとる
傷ついた純真
夢の紡ぎ手
{ルビ女王=クイーン}
その他 もろもろ

その全てに 飽きたとき

君は 煙草をくわえる
春先のプラットホームで
紫煙の中に霞む 擦 ....
世の中に
いくら偽物が溢れているからと言って
悲嘆に暮れる必要はない
イミテーションや贋作があるってことは
ちゃんと本物が存在しているってことだ

 「 わたしは必死に探し続け
   祈 ....
こころは凍えていたね

ねえ

言葉が通じない以上に

冷たいたたずまいの時刻


柱時計は

風の中でぼんと鳴ったね


田圃の上にはオリオン座

ペテルギウスの紅が ....
Fの
セーターの裾から
一本の毛糸が出ていたので
引っ張ってみた

スルスルと
それは
面白いように引き出せる
どんどん出てくる
止まらない

糸の編み目が崩壊する時の
微かな ....
男が嘘をついた

嘘だと分かっていて
わたしは騙されたふりをする
嘘だと言ったら
瞬間に
嘘が本当の嘘になってしまうから
すべてを失いそうで
怖くて
わたしはそれを言えない

男 ....
僕が勝手にホームだと思ってる店がある

マスターはブルースバンドのギタリスト

髭がかわいい熊ちゃん


カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら

ぼんやりとい ....
夜更け
寒空
ふいに切り立つ飛行機の音は
機械音ではなく
上空に沸く数百の命で成り立つ音なのだと
朝焼けに染まる海 
昼の青空の日に{ルビ煌=きらめ}く海 
夜も更けた月の光を映す海 

時に凪いだ{ルビ小波=さざなみ}は 
時に唸る大波は  
絶え間ない交響曲を奏でる 

小さい ....
 
あなたを乗せた船は故郷に近づき

ふたりの思い出は遠ざかる

幸せになりなよと、そんな一言のメールも打てぬ間に



 
言葉巧みに語れなければ
分かったことにはなりませんか。

上手に形にできなければ
想ったことにはなりませんか。

確かに知識は大切です。
豊富に越したことはありません。
伝えたい想いに ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
she_was_beautiful- faik自由詩6*12-1-22
感性は理性の食卓に満足できない- ただのみ ...自由詩7*12-1-22
線を引く- nonya自由詩28*12-1-21
美しい大作戦- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-21
折り鶴- そらの珊 ...自由詩9*12-1-21
瑠璃色- ブロッコ ...自由詩9*12-1-21
- 草野春心自由詩11*12-1-21
窓辺の風- faik自由詩14*12-1-20
だれか買うてんか- たま自由詩40*12-1-20
我が愛しき小娘(ガーリッシュ)- そらの珊 ...自由詩8*12-1-20
詩論- 浩一自由詩2+12-1-20
ひかりの人_- 服部 剛自由詩6*12-1-20
存在の秘密- シホ.N自由詩612-1-20
美しいものは流転する- ただのみ ...自由詩12*12-1-19
雲間の窓_- 服部 剛自由詩212-1-19
正直な手- 朧月自由詩712-1-18
ひなぎく- そらの珊 ...自由詩11*12-1-18
土曜日の決闘- ただのみ ...自由詩9*12-1-18
ネガティブ- ……とあ ...自由詩13*12-1-18
枕もとのアバンチュール- モリー自由詩10*12-1-18
春と決別- まーつん自由詩11*12-1-18
- ただのみ ...自由詩9*12-1-18
冬の星座- 梅昆布茶自由詩612-1-18
いたづら- そらの珊 ...自由詩5*12-1-17
【_嘘と男と着信メール_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-1-17
PAZU- 梅昆布茶自由詩12*12-1-17
【五行詩】フライト- 凛々椿自由詩812-1-17
永遠の海_- 服部 剛自由詩212-1-16
幸せになりなよ- 殿上 童自由詩22*12-1-16
未詩- faik自由詩7*12-1-16

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