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宇宙に開かれた水の滴の
泥の堆積
火の木っ端に
夢が沈む 
雲の破片の沈殿物 また水の滴

屋敷の塀の高さに隠されていた
思い出のくす玉が
ロートルな部屋に輝く
ミラーボールの乱反射 ....
はたらく人の手
大きな手
油まみれの
重みのある手

その大きな
たなごころで
わたしは撫でられ
育まれ

はたらく人の手
素敵な手
物をうみだす
魔法の手

岩のよ ....
友達が風を捕まえた。
見せて貰うと
風は虫かごに入れられて
崩れないように
消えないように
中へ中へと
その身を渦巻いた。
見続けて感じた時間は
ほんの数十秒、
虫かごの隙間から
 ....
力を信じる人
仲間を信じる人
明日を信じる人

僕達は
大きな葉っぱの上に
偶然落ちてきた
震える水玉

金を信じる人
言葉を信じる人
目に見えないものを信じる人

風が ....
起きると二時
ああ、夜中に目が覚めてしもうた
と、思いきや、昼の二時である
よく寝たな
と、テレビをつけるとサスペンスドラマの再放送
うむ。
面白いではないか
と、それから寝転がってテレ ....
あと
いくつ夏があるだろう
母のいる夏

母に
もしものことがあったら
私は
どんな風に送るだろう
出来れば

いくつかの詩と
数え切れない花束で
彼女を 包んで

黄泉の ....
絡み合った方程式
かけてたして、導き出すの
“しあわせ”という名の回答を

笑っていたい
笑ってほしい

わたしの“しあわせ”は
わたし一人ではつくれない

空いた隙間を埋める ....
小さな女の子が通りを歩いている
手荷物を持って 一人で行く

どこへいくの

頼まれたものを持って行くの
一人前なの

偉いね

路上で爆発した八歳の女の子

どこへいったの
書きたいと
ひたすらに願うゆうべに眠る
ことばは
季節を持っていて
と同時に時間も持っている
私はいつも
それらを扱いきれず手放してしまう

夏、は早朝に海に向かって走っている
そう ....
幸いによって用意された
名前は
あらかじめ課せられた
役割を帯びて

分厚い殻を割れば
どうどうと押し寄せてくる
風とも波とも知らない力に
離ればなれにされぬよう近付く
術さえ知 ....
              110701



ありふれた放射性同位元素を探し
地球を三周くらいした後に
原始人の顔をした博士が暖簾を潜って入ってきたときに
味噌ラーメンを啜ってい ....
世間の冷たい風に押されて君は、目の前 
の扉を開いた銀河の世界へ、逝ってしま 
った。地上に遺された僕等は、舞台で{ルビ詩=うた} 
う君の輝きを心象のネガに灼きつけて、  
冷たい風に抗いな ....
梅雨の季節に君に遭い
雨の中の紫陽花に君をみた
幾重にも重ねた肺胞の中に
君はすべてを吸い取って
僕は君の吐息の中に埋もれた

暑い夏が来て
君の髪から砂粒がさらさら流れ
僕の耳に入り ....
わたしは、思い出す。
緑青色に変化する刹那に

わたしは、思い出す。
貴賎の値札を貼らないと不安な人々が
まだ陽気だったころ
西欧の文化道理の規範と日本とは別であったころ
学 ....
薔薇の花弁の道から
幼子は現われてくるのだ
父の一滴の涙と
母のうめき声のもとに

遠いはるかなところから
一つの言葉はやってくるのだ
父なるものの死と
母なるものの無のもとに
 ....
いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを


だから僕は酒を呑んで
へべれけに ....



明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる


憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
すうっと染みてくる

とても自然で
ひんやりとして

あたしの
脳細胞に
刻まれる

なめらかな言葉

遠くから
キラキラとした
あなたの姿を
見つめていたの

だんだ ....

朝九時にニコライ堂を右手に見
下りる坂の街路樹は
銀杏のくせに輝く緑


靖国通が
花満開だなんて
だれが信じるものだろうか
でも事実なのだから


湿気の多いビル ....
雑誌の記事を鵜呑みにして
夏を代名詞する都道府県を
アバンチュールの篩いにかける。
クーラーを27℃辺りに設定し
冷気をどうにか扇風機で拡げて
缶と鳴るビールがごきゅごきゅと
食道を通 ....
おの いちる
おる いのち
いち の おる
いのち おる
ち の おる い
いる ちのお
いる の オチ
のち おいる
おちる の い
おちいるの
おい ちるの?
血要る斧
野 ....
                110627




化け物といわれた男
おとこなのに乙子と呼ばれるのは大嫌い
蒲柳の質で
ウィルス感染を恐れ
人混みを忌避した
老いて
関節リュ ....
この坂道は君とともに上った坂道

ふたりして登坂の辛さにあえぎ
君の差し出した手のひらの熱さに驚きながらも
未来への扉が垣間見えたような気がして

したたる汗の交わる戸惑いと
きつく握り ....
  新緑の木々と風が
  奪い合うように睦み合うそばで
  夕暮れの光とあなたが
  隔て合うように惹き合っている



  もしも生まれ変わることができたら
  同じ時に同じ ....
歩いている。
あてもなく歩いている。
すっからかんの着のみ着のままで
歩いている。

足下には星屑が輝き
頭上には異様に大きな月が
幾つものクレーターを見せて
垂れ下がっている。

 ....
式もひととおり終わり
厳粛な空気も抜けて
片付け始められた斎場の一隅では
親戚連中がくつろいでおしゃべりしているところで
ちょうど叔母さんが
   うちのおじいさんがガンで死ん ....
ねえ

もうためらわずに

道路のまん中を歩こう
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....

たくさん降ってじとじとするから
梅雨はイヤだねって

けど雨
たくさん降って
こんな時がいちばん
紫陽花がキレイ

花に見えるのは
ホントは花じゃないんだよって
そんなの ....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰郷- ……とあ ...自由詩5*11-7-2
大きな手- シホ.N自由詩411-7-2
風追っかけ- 電灯虫自由詩6*11-7-2
よろめく水玉- nonya自由詩12*11-7-2
安宿ごろごろ- 真山義一 ...自由詩2111-7-2
朝の蛍- umineko自由詩12*11-7-2
ふたり- 三奈自由詩811-7-1
神様へ- 砂木自由詩8+*11-7-1
この夏、このゆうべ- かんな自由詩6*11-7-1
かしおぺあ- 高梁サト ...自由詩911-7-1
誰も貴方を呼ばない- あおば自由詩10*11-7-1
wonder_words_- 服部 剛自由詩311-7-1
秋風- 山人自由詩11*11-6-30
燐光- るるりら自由詩12+*11-6-30
一つの言葉- シホ.N自由詩3+11-6-29
僕たちはあまり難しい詩を書かなくともよいのではないか- ……とあ ...自由詩6*11-6-29
- るるりら自由詩9*11-6-28
好きな人の言葉って- 森の猫自由詩11*11-6-28
初夏の神田の六つの詩- ……とあ ...自由詩13*11-6-28
僕の夏- 電灯虫自由詩4*11-6-28
アナグラム- salco自由詩6*11-6-27
ばけもの- あおば自由詩5*11-6-27
坂の上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2411-6-27
転生- 草野春心自由詩5*11-6-27
月夜- ……とあ ...自由詩16*11-6-27
とむらいの逸話- シホ.N自由詩411-6-27
middle_of- れもん自由詩4*11-6-27
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
あじさい- ささやま ...自由詩4*11-6-26
そうしよう。- 電灯虫自由詩6*11-6-26

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