すべてのおすすめ
 夢は常に遥か遠くに横たわっている。
 僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
 幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
 空には気さくな雲が流れている。
 ....
 
恋して 弱くなりました

愛して 強くなりました

向き合って 真実を得ました



 
その靴は私の足にあわないので
履くたびに痛みが増しました

1日その靴を履かなかったら
少し痛みがやわらぎました

どうしても
その靴をはきたかったので
翌日は我慢して履きました

 ....
石段に咲いた紫野草
苔に混じって隅に咲く

月光が飛沫とはしゃぐ
鯉が眠らず 水源はそそがれる

水滴の輝きが 近く遠い真夜中
カーテン越しに およぐため息
 
山峡から雲がほどかれて
青空の薄い隙間に流れ込んだ

寺の境内のジャングルジムの上を
白球は大きく弧を描いて巡り
泥田の中に澄んだ影を潜ませ
その影の中にぼくらは遊んだ
風は風のように木 ....
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
公道から駐車場に車を入れる
「いらっしゃいませ」の声を聞き流して
雑誌架から適当に雑誌を抜き出し
窓際から店の中央へ視線を流して
空席を見付け 椅子を引いて座り込む

盆に水とおしぼりを持 ....
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは

きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう

小さな ....
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに

緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年

封を開け
グラスに注いだ

未来の記憶から
冬山 ....
きれいなことばの、
尖った先で
日常にいくつもの
穴をあける
風船のようにふくらんだ毎日から
すこしずつ
空気のようなものを抜くために
あらそいなんて
したくないから


 ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ 
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
   土砂降りは はげしいリグレットの雨
    腐敗臭は つめたいカルマのヘドロ
 頼りの杖だけが 骨折をわずかにささえる

   胸のうちで 燃やすものがなくなった
 胸の底から 萌えあ ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱

おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを

ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
あなたの熱が
愛情
なのか
義理
なのか
義務感
なのか
興味
なのか
など
など

探ってしまう深みで

選ぶ言葉

わたしにむけられた
言葉から
未来を
つく ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
都会に降る雨は
ビルをぬらし 
車の音をくぐもらせる

ビルに囲まれた後楽園を洗う
こぬか雨の中
大島紬に蛇の目の女がひとり
水田のほとりにたたずんで

周りのビルは雨に流れ
 ....
わたしのカレは
私が淹れるドリップコーヒー(甘い香りの)
を、のみ残す カップの下らへん いつもそう

私が作った豚肉のしょうが焼きを食べて
汁に溶けそうな玉ねぎのいくらか
も、食べのこす ....
頭蓋骨にぽっかりと穴の空いた人は
心にもぽっかりと穴が空いたようで
表情は少ない。
手の震えは、脳味噌の痙攣で
その人の手の震えは、僕の心を痙攣させる

その人の無表情の時間は次第に長くな ....
銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。

七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
 ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない

まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
 ....
もはや言葉というものに絶望してしまったよ
錆びきった弾丸のように鼓膜や網膜を貫いた

傷付けてもいいものに傷を付けて
見えない針を張り巡らせていく

貴方は何処の誰なのか答えようとはしない ....
駐車場に車を止めて目をやると

2階の窓が明るい

携帯で電話



これからすることがあるので
今日はちょっと



すぐに窓は黒くフェイドアウト

駐車場に取 ....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし 
── 鳴らし ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
リベラルな共産党員

天気のよい氷雨

帰りを待っている女房

USO800取得の国家

コマネチをやらないビートたけし

歌をわすれないカナリヤ

ツタンカーメンの祝福

 ....
秋の朝陽は低く輝き
燦々と紅葉を照らしている
頂きの前は
これ以上ない空の青さ
エッジの効いた青さで
山を目指す街の人たちには
これ以上ない休日の
癒される風景だ
まるで絵葉書のような ....
あなたの誕生日に一篇の力作をと
無謀に取り組み敗者となって迎えたきょう
おたんじょうびおめでとう
訳ありなので西に向かってでも
そちらはみないように気をつけて
ちいさな紙のその隅っこに
書 ....
「こんなとこにおったら,殺されてまうわ」

自覚症状のない患者は 大抵こう言う
痛くもない腹を探られるような 不快感
PCが作った断層映像など 何の説得力もない
説明すればするほど 脅し ....
私はわたしの重みだけで倒れて割れる

痛みの断片を寄せ集めて
出来上がったわたしを私は消したいのに
身体の内側から鋭い切っ先に刺されて
抜けた髪の毛の断面からすら血がしたたる
私の中身はわ ....
黒い電線が網目のように空を巡る朝
ポンコツみたいな雲がひとつ
薄い空にくっきり張り付いていた
両側の木々は背後に蛇腹に折りたたまれていった

眠れない哲学者のように旅客機が
あちこちに佇ん ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢語り- ヒヤシン ...自由詩10*14-10-13
あなたとわたし- 殿上 童自由詩22*14-10-12
新しい靴- Lucy自由詩17*14-10-12
影光- 砂木自由詩7*14-10-12
ぼくたちは静かに遊んでいた- オイタル自由詩3*14-10-12
敬愛- ただのみ ...自由詩15*14-10-11
行列の出来ない店で- イナエ自由詩11*14-10-11
嵐の夜に灯火を照らして- りゅうの ...自由詩10*14-10-11
硝子氷- 凍月自由詩5*14-10-11
深い呼吸の前に- かんな自由詩3*14-10-11
【_レジリエンス_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-10-11
熾きをみつめて_五- 信天翁自由詩214-10-11
包装紙- 梅昆布茶自由詩2214-10-11
天秤- はなもと ...自由詩314-10-10
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10
雨の小石川後楽園- イナエ自由詩11*14-10-10
残り物- 佐和自由詩514-10-9
その人の笑顔- ……とあ ...自由詩18*14-10-9
- ヒヤシン ...自由詩8*14-10-9
月蝕から遠くない日に- りゅうの ...自由詩16*14-10-8
荒れ地に立つ- 1486 106自由詩314-10-8
サフランモンブラン- 芦沢 恵自由詩21*14-10-8
誰ももうネジを巻くな- ただのみ ...自由詩22*14-10-8
偏愛- そらの珊 ...自由詩2414-10-8
ラジカル・ミステリー・ツアー- 梅昆布茶自由詩714-10-8
木曽の御嶽山- ……とあ ...自由詩7+*14-10-8
お父さんへ- もっぷ自由詩314-10-8
徒然に- 藤原絵理 ...自由詩6*14-10-7
「ハンプティダンプティ」- 桐ヶ谷忍自由詩9*14-10-7
黒い電線が網目のように空を巡る朝- オイタル自由詩4*14-10-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191