ことばのしずく
かんな
ふしあわせを
全部抱え込んだようなふり
してさ
きみは息をしているみたいな
ことをいう
ひくつになって
誰かのせいにして
世の中のせいにして
いきていくのはしんどいね
空はひろいよ
海もひろい
隣にいる人のこころも
きみのこころを開いて
みるといい
しあわせだから
そんなことを言えるんだと
また反論する
そうだよ
毎日朝が来ることも
ちいさな出来事も
ささいなありがとうも
しあわせって名づけてるだけさ
ね
比較でひとの
こころが決まるわけじゃない
ね
絶対こうだと
いうきもちが必要なわけじゃない
ね
笑っている瞬間の
あたたかさを忘れないでいて
ね
また話をしよう
一方的な結論ではなくて。
地上に
落ちる雨が
ゆっくりとしみ込んで
根から吸い上げられ
花が咲くように
ことばのしずくが
ゆっくりとこころにしみ込んで
えがおという花が
咲き誇りますように