ことばのしずく
かんな




ふしあわせを
全部抱え込んだようなふり
してさ
きみは息をしているみたいな
ことをいう

ひくつになって
誰かのせいにして
世の中のせいにして
いきていくのはしんどいね

空はひろいよ
海もひろい
隣にいる人のこころも
きみのこころを開いて
みるといい

しあわせだから
そんなことを言えるんだと
また反論する

そうだよ
毎日朝が来ることも
ちいさな出来事も
ささいなありがとうも
しあわせって名づけてるだけさ



比較でひとの
こころが決まるわけじゃない



絶対こうだと
いうきもちが必要なわけじゃない



笑っている瞬間の
あたたかさを忘れないでいて



また話をしよう
一方的な結論ではなくて。



 地上に
 落ちる雨が
 ゆっくりとしみ込んで
 根から吸い上げられ
 花が咲くように
 ことばのしずくが
 ゆっくりとこころにしみ込んで
 えがおという花が
 咲き誇りますように





自由詩 ことばのしずく Copyright かんな 2012-07-20 17:38:46
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