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35646歩

35647歩

気が遠くなるほどの数を数えながら
ひたすら階段を上り続けている

誰もいなくなった放課後で
開かないはずの扉を開けた
そしてこの世界に迷い込んだ

 ....
肌を刺す風が
愛しさを増して儚さに気付く

透き通る空は冷たく
理由の無い微笑みを浮かべた

感覚的な人間が
時として季節を亡くし
暗く沈んだ夜空で涙を流す

やがて訪れる季節 ....
窓の外には二重世界
流れる夜景に重なる
車内風景は簡単に反転して

揚げ餅を食べる自分と目が会う
それは疾走する鏡像/虚像だけど
あちらから見たら僕が虚像に違いない

快速電車が途中駅 ....
君の目は光を失ってた?
その瞬間
君はどんな顔をしてた?


生まれてきて
生きてきた


嬉しかった事は?
辛かった事は?



僕等には  ....
 
あたしが
死について考えてるうちは
死んでないから

ぼくが詩を書き終えるまで
思ってる
誰かが

そのことを
忘れたふりして
思い出した
ただそれだけの作業のような
気 ....
思い出をコーヒーにとかしながら
ゆっくり飲もう
暖かな毎日を思い出しながら
角砂糖みたいにじわりと溶け出すのを
軽く掻き交ぜながら変わっていく味を
楽しみながらゆっくりと
味わいながらゆっ ....
部屋でひとり
ぽつり
窓の外を見ると
空が落し物をしていたので
拾いに外へ出る

最近おもう
ふり返ると
いくらか沢山のものを
落としてきました
過去という

それを拾うこ ....
斜面を切り分けて
父の家が建つ
小さな

直方体を
重ねただけの
たぶん
遠い質量の

かたちのないたましいを
とどめおくために

ほっとした表情で
母は告げる
これで
 ....
秋学期が始まって
そろそろ学校祭だって。

シュウカツ。
乾燥して響く近い未来

秋が始まって
そろそろ飽きてきた平日。

ぶっちぎって走る地下鉄
脳を駆け巡る信号
改札を通り過 ....
 
自転車を漕いでる
全速力で
ふみきりまで
息子を荷台にのせて
遠くから汽笛の音が聞こえる
蒸気機関車だ!

夢をみていた
眠りにつくまで
SLを夢みる
少年だったはずなのに
 ....
「探さないでください」
そう書き記された置き手紙は
彼の心境を静かに物語っていた

そこからいなくなることで
初めて存在が知られるというのは
忘れられるよりはるかに寂しい

空っぽにな ....
自分が嫌いだ
身近な人を傷付けまわして
誰もいなくなってから後悔する
そんな自分が嫌いだ

くろ

人間が好きだ
身近な人を傷付けまわして
誰もいなくなってから後悔する
そんな人間 ....
死んだおじいちゃんが
君が気づかないように
枕元にチケットを置いた

太陽の管弦楽
冥王星が吹き飛ぶ 重厚な音の味

 ご招待 官能のGORGEOUS TIME

トトロには影が ....
すとんっと落ちた釣瓶の井戸に響くあっという間の出来事の
外はもう闇
急に冷え込む閉店準備の店内で
夜には強すぎる冷房で涼む集積回路
ホッとしながら「もっともわずかな安堵の時期である」と言った
 ....
買っておいたパンの消費期限が
朝の五時だったので
とにかくも早起きをして
そのパンを食べないといけないと
思ったのだ
そんな朝に
荷造りを終えると
ダンボール五箱と衣類ケース四個
収ま ....
はねを生やして飛び立とうとするのは
なにも言葉だけじゃない
重すぎる心臓を
あかく吐き出しながら
お前のことを絵にするのは
いいかげんにしなくちゃね
お前はそう、
ひっそりとやさしいに近 ....
好きかもしれない人は
好きな人になり
好きな人は
好きだった人になり
好きだった人は
苦手な人になり
苦手な人は
嫌いな人になり
嫌いな人は
知らない人にかわって
わたしの体に ....
 
景色を
琥珀色に染めながら
涙のように零れてしまう
煙が風に揺れてる

力いっぱい泣く
汽笛はいつも
理由も知らずに
旅立ってしまった僕らのように
涙をこらえてる

繋がり ....
苦しみっていうよりも
悲しみっていうのかな
そんな石ころが
河辺にごろごろ転がって

そこの隣に猫の親子
みゃーみゃー鳴くから
にぼしをやった

食べかす石ころに置いてった
どっか ....
私の頬についた
大きな大きな
キスマーク

冬の花火を
震えながら見ていた
屋上のベンチ

恥ずかしがり屋の貴方が
私につけた
俺専用って印


あざか怪我かと間違うくらいの ....
(一)

「ここも戦場になるのね」

キキはちょっと悲しそうに呟いて
刈り込まれた芝生の向う側に
迷彩服の男たちを認める
忙しく移動式対空レーダーを組み立てていた
目的のためなら一番大 ....
今日も夕暮れ時の静かな校庭で
二つの影が伸びている

最近私の掌にできたマメが潰れて
痛いんだ

分厚い皮膚の下から、ホントの私が見えている

君の姿を見ていると、心がズキズキ
 ....
いけない いけない
悪いクセ

いつのまにか気付かずにまた

ほうらまわりを見てごらん
誰も居ない


心に鍵がかかってる

空気穴さえ見当たらない


ほうらまわりを見て ....
10年と少し前まで走っていた真っ赤な電車
50年以上前にデザインされたとは思えない
斬新な色使いの電車は今でも地球の裏側で
タンゴのリズムを纏って走り続けている

メトロと言いながらそこここ ....
蝉のように
最後の一週間で
羽化してみたい

  飛べるだろうか

そんなことより
左手と右手の違いについて
考えている
ついでに右目と左目について
も、ちょこっと
やはり
 ....
冷たく横たわったそいつは
人間にもけものにも昆虫にもなれない
5ほん足のいきもののなれのはてだった
みみずにもからすにもこうもりにも馬鹿にされた
5ほん足のいきもの

「せめてここに居るこ ....
君はいつも高みを目指して
私はそれに応えられず

空の路にはぞろぞろと
人の行列、先頭は君

次の星を目指すのだ
眠りについたこの星をすてて
豊かな緑を目指して歩く

空の路には人 ....
 
なぜだろう
ただそれだけのことなのに
いらないものが
少しもない

テレビで見たものを買うよりも
増えていく
たくさんのあなたやあなた
そしてあなたも

それでいて
どこか ....
なあ あんちゃん
俺たちふたり ドラム罐転がして
まっすぐな坂道のぼっていこうよ
ここ二週間 頭は痛えし咳がとまらねえ
たぶん少しだけちがった空気吸って さ
たぶん少しだけちがった景色を ....
伸びきった髪を
バリカンで刈るような作業
稲刈り後の田んぼは
すっきりとしていて
その清々しさが
秋の空気を絹のようにする


***


新米は少し水を少なくして炊く
十代の ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
異次元- 1486 106自由詩3*08-10-7
- Izm自由詩208-10-7
疾走する虚像- kauz ...自由詩3*08-10-6
きみとうたう- caleha自由詩508-10-6
東京タワー- 小川 葉自由詩308-10-6
カフェユリテラス- プル式自由詩7*08-10-6
おもう- かんな自由詩7*08-10-6
帰路- umineko自由詩28*08-10-6
日曜メトロ- 相羽 柚 ...自由詩3*08-10-6
臨時列車- 小川 葉自由詩1008-10-6
行方不明- 1486 106自由詩1*08-10-5
モノクロストライプ- 緋月 衣 ...自由詩9*08-10-5
トトロには影がない- 北大路京 ...自由詩10*08-10-5
6CO2_+_12H2O_→_C6H12O6_+_6H2O_ ...- 西日 茜自由詩17*08-10-5
引越し- かんな自由詩4*08-10-5
光速の美夏- 石田 圭 ...自由詩2308-10-5
***- 士狼(銀)自由詩5*08-10-5
蒸気機関車- 小川 葉自由詩4*08-10-4
食べかす- くま出没自由詩108-10-4
キスマーク- 舞狐自由詩6*08-10-4
混濁のひと- 恋月 ぴ ...自由詩17+*08-10-3
放課後- 蜜柑自由詩108-10-3
悪いクセ- 舞狐自由詩9*08-10-3
丸ノ内線- kauz ...自由詩7*08-10-3
うつしみ- たりぽん ...自由詩808-10-3
5ほん足のいきもの- 因子自由詩3*08-10-2
さぁ、とりあえず陸を探そうか?- 三奈自由詩10*08-10-2
キャベツ畑- 小川 葉自由詩308-10-1
星になる方法- 角田寿星自由詩8*08-10-1
新米という季節- 小原あき自由詩14*08-10-1

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