すべてのおすすめ
真夜中のベランダで
ぼんやりと
星を眺めながら
洗濯物を干していると

昨日すべてを
吹き払った
風のなごりが
夜空をそよぎ

よれたTシャツが
かすかに揺れる

季節はずれ ....
待合室の本棚で
文脈が所在なく足を抱えている
現代の錬金術師が白衣を着込み
セロトニンとドパミンを調律する
部屋の隅々まで描いた木は私は統計になる
意識が目の裏と舌の上で目まぐるしく動き
 ....
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて

それは大地を踏みしめる
力の違いでもある

厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ

それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
夢の中に落とし物をした日の朝
猫になっていた
仕方がないので
夫を会社に送り出してから
家事は明日にしようと決め
日向ぼっこをして過ごし
夜になったので眠った
明日はせめて、猿になりたい ....
この季節は自分の名前が口々に交わされるので
用心しなければならない
迂闊に返事をしないように
ほいほいとついては行かないように
簡単に微笑んでしまわぬように
まんまと
好かれているなどと思 ....
彼女は車を降りて
ドアを静かに閉めた。

結局はささやかで
しあわせな四年間も
こんなもの。

「彼とは別れたから」
玄関を開けるなり
母親にそう告げた。

「何で?どこが、なに ....
「ねえ、良いだろ?」

何が良いんだかと思いつつ
とりあえず
あなたの左腕にしがみついてみる

押し付けた胸のふくらみに気づいたらしく
慌てふためく様子が可笑しくて

かまととだとか ....
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる

春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ....
芽吹きの季節とはいえ
冷たい風が菜の花を揺らし
川面を颯爽と走る

光が流れていくのを
ただぼんやりと見ていた私は
纏わりついた髪をすき
静かに歩み始める

荷物は案外少なかった
 ....
脳と心を切り離して考えるのは
実はおかしなことです
心理学の先生は
恋をして胸が痛いというのは
間違いだと云いました
心臓に脳はないのですから
頭を抱えるべきと

あなたがわたしに入る ....
終わったぁ〜

首やら肩やらあちこちが痛む

大きく伸びをして

首を傾げて

ギュウ、としこりを押すと

痛/気持ち いい


そんなとき

君のことを思い出す

 ....

女の子
女の人
女性
分からない人たちです

まず少女マンガにはなぜ花が散りばめられているのか
それはどのような意図に基づいて配置された花なのか
もっさりしたアジサイですら可憐なの ....
わきあがるそれはしあわせなのでしょうか。
ふれはばのおおきく、それでいてとてもせんさいな
そのなまえはしあわせなのでしょうか。

わすれることはこうふくでしょうか。
きえさることはこうふくで ....
誰よりも早く死にたくて

一日に1095回メシを食い
一日に730回歯磨きをしていた
365倍速の人生を望んで
もう100歳を越えたというのに
それなのに



時間が解決してくれ ....
「15分以上もここで立っているんですか?」

よその見知らぬおばさんが問う。

確かに寒空の下15分以上待ち続けるのは可笑しいかもしれません

「15分以上待ち続けるの?」

返す答え ....
また後で携帯にメールでも入れるから

あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い

シャワ ....
               080222





妙な因縁でございます
25歳にもなったのですから
行儀見習いでもないでしょう
お役目ご免ですと
小塚原に立ち寄って
晒されて ....
いつもぼくの頭の中では
警報が鳴りっぱなし
いつもぼくの前には
抜き身の刀をもった辻斬りが立ちふさがっている。

日常の些細な事ごとに神経をすり減らし
表の顔では平然をよそおう。
家に引 ....
光が背後から打つ
日が終わろうとしているのだ。

空は私たちの絶叫で赤く染まる
寂寥として風がゆくなか
君の微笑みだけが
春を告げるようだ。
見上げれば

青い空
白い雲
飛行機が白い軌跡を残して

バトミントンなんかしちゃったりして

出来すぎた木曜日

よく晴れた木曜日

ちょっとはずかしくて
でも

こん ....
想い出は
まぶしすぎる ひかりのなか

 とうめいな包み紙が
 美しい影を落としていく

  想い出は ひかりのなか
僕は
ここに愛はなかったと気が付いた

ただ
おもいだしていたのは

夏の
うだるような暑さとビニールプールのゴムの感触

そして
記憶の底に微かに残ったあの子の笑顔

僕は
 ....
あきかん
なんて寂しい響きだろう
あきかん あきかん あきかん
悲しくなるだろう
あきかん
魂を吸い取られて
中身はスッカラカン
あきかん
そのへんに捨てられ
イテッ
あきかん
 ....
こころを一部
切り取った

切り取られたこころ
わたしを離れ
苦しそうに跳ねる

しかしまたすぐ
新たな血管が生まれ
弱々しくはあるが
規則正しく
収縮し始める

もうわたし ....
どれだけできたって
誰かに好まれたって
救われない僕がいるんです


どれもが半端だって
なんにもなくったって
ひっくるめて自分なんです



残 ....
かつて私の心はまだ白く何も描かれず
風のような手触りがした
誰も知らず 一枚の草の葉のように
静かにそよいで穏やかだった


ふとあやまって落としたインクのように
すべてがいつか変わって ....
あなたの住む街へ行こう
そう思う

そして
意図的な偶然で
何食わぬ顔をして

あなたに道を
尋ねるんだ

一緒にいることは
できないけれど

それでも
せめてわたしにでき ....
どうやらそれは
ブーツキーパーというものらしい
ねこ鍋と聞いて
顔をゆがめたリリーのことを笑えない
迷った末に手にしたのは
大好きなキャラクターであるシルベスター

家に帰ると
かわい ....
大きくなったらお父さんみたいになりたい
保育園で描いた父の肖像画を掲げて
恥ずかしがりながら言って
グローブみたいな手で撫でてもらって


四角い輪郭
プツプツの髭?
目?が三つ?
 ....
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