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昼下がりのファミレス

奥まったテーブル席
初老の婦人が
ぽつんと一人
一人 ナポリタンの遅い昼食

ゆっくりと彼女は
飲み放題のコーヒーを
啜る
そして 静かな店内に目をやる
 ....
              120913



カロリーメイト大好き!
甘くて脆くて少しだけの噛み応え
何時でも何処でも腹が空いたときには
反省することなく飲み込めますと
喜平さんは思 ....
喉の乾きが 君の危機を教える
君は魔王が目の前にやってきたように
逃げ出さずに 悠然と立ちすくむ
   そう決戦の時
なけなしのランスを握りしめ
渾身の構えを取る

変わった ....
 柄のとれたモップの毛先から滴りおちてくるのは
 汚れた雨だれ
 きっと
 津波だってそうだね
 津波なんて言葉ききたくもないけどね
 月なみだってそうだよ
 邪気がないからや ....
{引用=



 掠れた息をつくように
 ベッドにそっと
 言葉にならないものを吐いたとき
 その言葉にならないものはすぐ露のように朝の陽にきえた

 あの日のあの雲にはもうであえな ....
いわれの無い 悲しみは
こどもの頃の 押入れの匂いがするから
布団のすきまに押しこんだ
この目は きっと赤

ともだち
と いう響きの電話の声が
「いまから 出かけない?」と ....
浴室にこおろぎがいた

おまえ、どこから入ってきた?
こんなところにいたら
いずれ泡にまみれて死んでしまうよ
ここは地獄のお湯屋だよ
どこの世界にも
ちゃんと生きているつもりでも
なぜ ....
{引用=パラダイス通信}
サントスのタコスは那覇イチおいしい
のが当たり前
半世紀以上やっている
私も6回ぐらいは食っている
親戚だから
サントスじゃない親戚が食え食え言うし
トルティー ....
仕事 変わって と
頼むよりはやく移動してくる人

ちょっと待て この間この作業は向かないと
変わったばかりなのに また少し嫌や所にふられて
そそくさと戻ってくる 私は あっけにとられる
 ....
あなたの笑顔をずっと見ていたい
 世界の悲惨を取り除く


自身の命 
光と闇

傷つける怒り
引き裂く妬み
よどむ怠惰
暗黒の絶望

慈しみの眼差し
励ます声
限界突破の ....
上体を起こして肩当てとモヒカンを外しながら
ヒャハーと小さく呟いてみる
今日の台詞はこれだけだったけれど
会心の出来だったな

帰りのローソンで
チョコレートを16個も買ってしまった
J ....
落下する一滴の体液
足下に舗装された道が広がる。

一滴の体液は一滴の水ですらなく
足下を潤すことはない

アスファルトに吸収されることもなく
側溝に流れる粘り気のある体液

全て虚 ....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る

他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい

今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
 ....
いつも猫ばかり見ている

静謐な佇まいに時を忘れ

衝動のまま自らを由とする様に息をのみ

猫という美しい獣に憧れ続けている

 わたしは悲しい犬

どれほど否定しようとも

 ....
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
逆立ちしたくなって
雲の底をひっくり返して
ごっちゃんですの青い空鍋

てんやわんやのこの前の出来事も
ごっつり煮詰めてしまえば
薄味醤油がたっぷり染み込んで

こってり泣き虫だっ ....
生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた

気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる

それから、立ち上がって

なにもかも行き届いた ....
雨あがり
ひたひたとどこかで
小さな眼が
光っているようだ
きっと虹を隠しているんだ
あいつら
カナヘビたち


すこしずつ
空の時間をずらしている
気をつけるんだな
光ってい ....
旅先の朝
隣のテーブルは
幼子と祖母

みいちゃんは、
しんかんせんで、
あのね、あのね、

伝えたいことがあるのだ
オレンジジュースが
朝日にゆれる

私は
私のほんとうを ....
コトバの意味がワカラナイ
知らない国のメロディ
不思議にキモチがおちついてくる
きっと子守唄だから

ママみたいな
パパみたいな
やさしさ きっとそれが星の温度

気まぐれなあたしも ....
軽く手を振るでもなく

また明日
会うかのように分かれる

これまでと変わらない
一日の終わり

違うのは
明日からは此処にはもう
来ないということ


それでいいと思った
 ....
グローブを投げても
届きそうにない白球を
見送って
近所の売店のアイスボックスの
スライドを上げる

手を入れる
当たり付きを探す
通りがかった同級生に
当りだったらやるよ
と ....
その夜そらは光の雨で満たされて
彼方の丘の上にまたひとつ星が突き刺さり
まるで堕ちてゆく天使のようにうたいながら
ことばのかけらのように降り続けるのです

こえにならない声がきこえて
胸を ....
目を閉じて

瞼の裏で泳ぐ半透明の熱帯魚

朧げな景色

緑に覆われた朽ち果てた遺跡の中で

私はとても柔らかい座布団に座っている

宙には

カップ麺の容器がたくさん浮いてお ....
「おかあさん あの人 飽和してるよ」と
小学生くらいの子が僕を見ている

「大人になると 何人かは ああなるのよ」と
お母さんが僕のほうを見て子供に説明している

    ※

胸の奥 ....
祖母が大事にしていたサボテン
   それが枯れて軒下に放置されると
      ひ孫がデッサンの対象にしてしまった
(若し温室に並んでいたら
   祖母は民話の対象にしていたかも知れない)
 ....
詳しくは番組ホームページで・・、とお茶を濁され
また今度での朗読授業の次の機会が決してないのを思いだす
思いだせ! 悔悟の数々を水に流して朝焼けの海に戻し
黄色の大地をグリーンに染めた大雨に
 ....
五、六年前

朝の光に向かって

新鮮な空気と浴びながら

自転車をこいで出勤していると

週に一度は見かける草摘むおばさんがいた

公園にある小さなグランドのフェンスと

舗 ....
嬉しいことはそんなにないのに
悲しいことはいっぱいある

その悲しみはひとそれぞれだけど
だれもがその悲しみを背負い生きていく

でもその悲しみはひとの悲しみを教えてくれる
だからだろう ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない

大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている

僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファミレスの孤独- ……とあ ...自由詩19*12-9-13
喜平時- あおば自由詩8*12-9-13
決戦の時- 田園自由詩3*12-9-13
石の気分で- 石川敬大自由詩9*12-9-12
失語症から- 石川敬大自由詩28*12-9-12
つじつまの虹- るるりら自由詩24+*12-9-12
こおろぎ- そらの珊 ...自由詩2612-9-12
せんだのギャグはどっかよそでやれめんそーれ- salco自由詩6*12-9-12
指笛でブルース- 砂木自由詩11*12-9-11
光と闇- 侔義自由詩3*12-9-11
old_memories- mizunomadoka自由詩212-9-11
一滴の水遊び- ……とあ ...自由詩10*12-9-11
天使の祈り- 夏美かを ...自由詩28*12-9-11
憂鬱の鎖- ただのみ ...自由詩16*12-9-10
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
空鍋- 乱太郎自由詩24*12-9-10
ばらのジャムを煮る- はるな自由詩2012-9-10
そうしつ- yo-yo自由詩1012-9-10
モダン・タイムス- umineko自由詩12*12-9-10
どこかの国の子守唄- 朧月自由詩712-9-9
あっけないさよなら- kauz ...自由詩6*12-9-9
ポータル- mizunomadoka自由詩212-9-9
流星群- 梅昆布茶自由詩1912-9-9
トロピカルな未来- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-9
「飽和する」- ベンジャ ...自由詩4*12-9-9
クィックライフ(六)- 信天翁自由詩6*12-9-8
番組- あおば自由詩5*12-9-8
草摘むおばさん- 灰泥軽茶自由詩5*12-9-7
悲しみがくれるもの- HAL自由詩6*12-9-7
屈折点- 梅昆布茶自由詩1612-9-6

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