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指の磨り減る夢の中に
のび続ける空
皺寄る滴る色の 落ち続けるにおいが
まだする まだする 短い指をふる
空が包む身体からは何かが出て行かないので
遠い壁の高さまで吊り上げられても いかれ ....
緑が風に揺れないでいる辺りを狙っても、届かないと思う石の重さが道の端からはずれ、影にしかならないコンクリートのはりつく斜面まで垂れ下がる枝の乾きかたを確かめながら削れた指先をしゃぶっては、ひそひそと ....
くねる影まで あたたかい空気にもたれるので
削りきれない岩のとがりも 無力だと思うことはある
天井に浮いた油を拭かせて欲しそうな
羽ばたきがもりあがる部屋から
窓際で息をついて あの雲の襞を梳 ....