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何も浮かばない夜に
ヒラヒラと
僕は浮かぶ


それから宙を探って
宙に入り込み

痛がる景色を
置き去りにして

道の無い空間を
飲み込んでいる


光りのあぶく
 ....
ひからびている

あれは君を欲しがった
私だ


待ち伏せられた午後の中で
予感を創り

砂まみれの
希望を嗅いでいる



満ち足りている

あれは風に攫われた
私 ....
短い話の夢でした

ひらがなばかりの
セリフであって

半袖ばかりの
人と逢って

ところどころは
知る場所なのに

どこか遠くへ
運ばれて

目覚めたところの
この家の ....
夜道
眠りかけた草木の
濃密な薫りの中

歩く私の瞼は
少し重たい


やがてひとつ
ふたつと
意識の枝は
折れていき

私は一本の
幹となる



望む以外の答え ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
こんな風に突然ストン
と哀しくなってしまうのは

多分どこにも絶対
が見当たらないせいだろう


地上4階の
薄暗い床の上に立ち込めた

寝起きの孤独に
僕は{ルビ噎=む}せた
夏の時計が
連れてくる

風の羽ばたき
夢のさえずり


僕は時計に
ぶらさがり

くらりくらりと
遊びます
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
あなたがするり
と躱す度に

僕の身体は
曲がっていきます

人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです

薄い枯葉のようです
水を飲ませてください


あなたがひらり
と逃 ....
声を聴いていたんだよ
冷たい手足を
投げ出して


ランプが震えても
時計が途切れても



夢と踊っていたんだよ
大きな影を
いっぱいに


まばたきを忘れても
ノッ ....
 沈黙の闇に寝そべり

 ああ此処も

 宇宙のどこかと

 耳を澄ませる
チアーヌさんの松本 涼さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浮かぶ- 松本 涼自由詩2*05-1-17
午後- 松本 涼自由詩4*04-10-14
短い話- 松本 涼自由詩6*04-7-24
夜道- 松本 涼自由詩4*04-7-4
カタカナ- 松本 涼自由詩4*04-7-3
ネオキ- 松本 涼自由詩4*04-6-29
夏の時計- 松本 涼自由詩2*04-6-28
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
するり- 松本 涼自由詩10*04-6-14
そのとき- 松本 涼自由詩6*04-6-8
沈黙- 松本 涼短歌11*04-6-5

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