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穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我


我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど


愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子

 ....
「ありえなくない?」「ありえない」「やばいよね」「22なんてもうババアじゃし」


ぬりすぎてひじきみたいになるまつ毛「ひじきって何?」「虫じゃねんかな?」


なーなーなー修正ペンだけ貸 ....
Metalic Glay ノ 宙 ニ コザカシキ 電波 トビカヒ 気ガチリ止マヌ



薄暗キ 時ナガレナキ 地下室 ニ Noize 聴キツツ 睡ル Pneuma



人生 ハ 平凡 ....
会いに来て腕一杯の猫じゃらし花束にしてリボンをかけて

うつせみやあなたの上着をだきしめてくんくんくんと息を吸いこむ

小枝とか石だとか夜空情報とかわたしのもとにもたらす人よ

朝風を浴び ....
よちよちとあどけなき手に握られた小菊の束はあさつゆに濡れ


街かどに伽羅のかほりの漂ひて白き日傘に蝉時雨のふる


いま何処におはしますやら彼の人の辿るゆくへは菩薩か修羅か



 ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情

ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない

ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く

口紅の色を迷 ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて ....
謳歌する冷蔵庫の中の牛乳 冷える身体は一人のもので
日曜の午後の桜の眩しさに白昼堂々犬を買います
僕が犬を触ることができるのは夜に牛乳皿を割るとき
君と犬の似ているところ探しては沈む夕日に口笛を ....
楽しいショーの始まりだ!と言いながら僕らは産まれてきたはずだ


僕に名前が無かったころ、魂は行き先を欲してなかった


たくさんの人、たくさんの名前、溺れそうになって君の名を呼ぶ ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き


背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ


水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅


風邪薬ばらまく園児裏山 ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない


手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ


舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
 ....
眠ってるそうではなくて沈黙よあなたを葬るながいまばたき


肉食の僕を嫌いと言うきみもすでに世界に捕食されてる


夜遅く広い畑に穴を掘り埋めるという名の行為を見てた


寄り添って ....
大雪が降ったら降ったで雪かきに見せかけながら遊ぶべベイビー 朝でなく夜でもなくて目覚め悪く夕陽遮る白天井

全身を駆け抜けてゆく閃きは貫く光冷えた弾丸

裂かれた身夢での出来事ではあれど痛む身 頭 “戦争ごっこ”

偏頭痛 止まったまんまの ....
姉さ姉さ 何故に我が前 生まれやる

我が姉ざれば 憎まざるらむ


曼珠沙華 折々重ね 心埋める 

未だ剥がれぬ 彼の人の香
ドーナツの穴に通した薬指キミは微笑って食べちゃったけど

夕焼けとカレーの匂い誘われて結局君を選んだ僕は

なんとなく恋の病に効くモノを君に聞いてる治る気はなし
乗る人も降りる人もみな押し黙る小雨にけむる夜のバス停

終バスは寂しからずや乗客は恋人同士と老婆が三人

二人がけのシルバーシートに三人の老婆が肩を寄せ合って眠る

窓ガラス額をつけ ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
思い出は美しかったと過去形で静かにきしめ回転木馬

さようならまたこんにちわ結局はどこにも行けない回転木馬

夕べから眠れませんという君に回転木馬の歌を聞かせよう
今赤き風船ひとつきみの手をはなれ空へと浮気なぼくら


胎動を促すごとく数々の伏線蜘蛛の巣顔にかぶれば


ソヴィエトで焚き火にあたっている少女大陸横断鉄道の窓


金魚鉢のふちで指 ....
薔薇百合も花でしかなく私ならひとつの顔で死なない人間 いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
軒を借る身をも忘れよやはらかき秋雨にふるよわき世心 あんたの短歌はフルーチェの匂いがするね愛しいだけさ


真白なTシャツで作ったフラッグを振る死んでも名前は同じでいたい


眠れないのは誰のせい深夜音楽番組を片っ端から惚れる土曜日

 ....
罪の森きみの手を取り「逃げよう」と言った途端に僕も罪人


森のなか追いかけごっこふたりして迷い込んだねもうひとつの森


瓶詰めの蝶を埋めます木の根元「飛び立つものはすべて埋めます」
 ....
夕暮れに花を選べばひまわりが遠いどこかでうなだれている


草むらの茂みに隠れ咲いた花ひとりの兵士 目は閉じたまま


ゆっくりと開いてゆくの花びらがだからわたしは滅んでゆくの


 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
散歩道 「猛犬注意」の 文字探し
吠えられまくって 至福の喜び
チアーヌさんの短歌おすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
肉体を- 石畑由紀 ...短歌11*07-10-31
岡山県岡山市駅元町1−1- 石原ユキ ...短歌7*07-7-27
歌集【Virtual_Happiness】- 工藤伸一短歌305-10-14
をさなぶり- 白糸雅樹短歌4*05-7-23
盂蘭盆- 落合朱美短歌8*05-7-10
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
恋愛のカタチ- 落合朱美短歌12*05-5-22
DAYDREAM_BELIEVER- 本木はじ ...短歌1205-5-15
優しき弓夜- りっと( ...短歌505-4-10
誕生- バカ男短歌23*05-3-25
SENTIMENTAL_COUPDETAT- 本木はじ ...短歌18*05-2-7
SUNDAY- 本木はじ ...短歌8*05-2-3
優しいひとへ- 本木はじ ...短歌11*05-1-30
ニセ雪かき- たいにぃ ...短歌3*05-1-20
Wake_Up_at_6:00_P.M.- たいにぃ ...短歌2*05-1-17
姉さ- きとり短歌405-1-17
なんとなく- ユメミ  ...短歌304-12-12
最終バスの風景- 山田せば ...短歌404-11-17
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14
回転木馬- 山田せば ...短歌804-11-9
帯色未遂- 本木はじ ...短歌1304-11-3
- 蒼木りん短歌2*04-10-14
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
_a_wandering_jew- 佐伯短歌204-10-5
十年後から- ピッピ短歌1104-10-4
瓶詰めの森- 本木はじ ...短歌1604-8-26
INNERGARDEN- 本木はじ ...短歌1104-8-15
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
欠乏症- 木葉 揺短歌404-7-11

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