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うなじから首から目から羽を吹き血を吹きながら辿る足跡



蜘蛛は蜘蛛何も残さず何も見ず虫を喰みただ夏に凍える



ふところの火を手に結び手をひらき何も無い日をかき分 ....
書くことが

なにもなくても

ぼくたち ....
  
 
北の空さよなら言ってふりかえる
南へ行こうとつぶやいて

もう一度振り返るから 
梅の花にも似合わない如月の風



うつつ世の涙とけてく雪々に
歩く僕らの踏み跡もなく ....
ベランダで詩を黙々と読んでいる彼女のこころに青く咲く花


「愛だけが空から降ってくるんだよ」彼女は月に住んでいると言う
 という回文を考えた まだ誰にも負けていない


後輩がおっきな賞をとってから宙ぶらりんの命のキャップ


「夏よりはいいよ」とめんどくさそうにサドルの雪を追い払ってる


あな ....
妹が勝手にうちに押しかけてシーチキンの缶あけて帰った


オルガンのゼリーや朝焼けのゼリーをたべたいとこぼす夜の病室


太陽のみてないところで北風が上手にほおずりするハイウェイ


 ....
心などないとみんなに言われてた君の寝息に肩を貸す帰路


雨音に崩れてしまう紙の束 泥にとけだす歌をみている


テレビ越しにお怒りのきみ 善良なワタクシの詩をアガメヨという

 ....
酒臭い罵声のついでに投げられた雑な励まし まあ聞いとくわ


戦友は ポケットのなかの愛読書 長く履いても疲れない靴


原色のファストフードに声援の記憶重ねるモーニングセット
 ....
紫の スミレの花に 染まってく 砂利の庭に 春の喜び おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
風鈴の 音色が似合う 窓辺から 吹き込む風は 夏のお便り


気つけば小さい体に 汗疹でき 君と迎える はじめての夏


寝苦しい 夜に響くは 虫の声 今年の夏も 暑くなりそう
からからと 庭の枯れ葉は 風に舞い 集まってゆく 雪のように



チチチチと 小鳥は木の実 ついばんで 眺めるわたし 息をひそめて



ベランダに 小さな服が 並んでいる 冬の陽射 ....
ニッポンのバブル時代が大嫌い俺に良いことなにもなかった 知恵の輪は2つでひとつお互いの隙をかさねて溶け合ってゆく


陽を透かし夢幻の彩を紡ぎだす色無き二重はカゲロウの翅


夢にむかう列車を乗せた二本線つかぬはなれぬ轍のこころ

 ....
はじめての電話口での溜め息は
恥じらいながら憧れの色


「何色か聴いてみたいなきみの声」
「歌った声に似ているみたい」


話す声は低いのに不思議だよね
愛(かな)しがる声は高くな ....
アイキャンゲンノウノウのところでタイムカードがガシャピーと鳴く


昼休みひとに会わない公園で齧るおにぎり冷えてカチカチ


小便のあとで鏡に中指立てて廊下で上司にお疲れさまです
 ....
とどくきみ電話の声にねころんで
正しく蒔いたわたしの母音


はじまりの予感にまみれ匂い立つ
いとおしい小さな過ちよ


今日もやっぱり晴れたよねわたしたち
多摩一番の ....
いつまでも聴いていたいと思う歌ずっとリピートしている僕ら


きみがほら、流れ星だと電話口言うから慌ててスリッパのまま


曲線は神の線だと昔々きみから教えてもらったような


 ....
縄が切れた首吊り月のころんころん転がってゆく先の湖

黒猫を振り回している友達と目を合わせないように歩く

容疑者は「月がきれいですね」などと供述しており

日記には月齢を書く欄がある そ ....
猫みたい まどろむきみの横顔は
誇り高いのにやたら無防備

午後の風がきみの香りをはこぶから
ぼくは蜂になる ちいさな蜂に

きみのこと、理解できるっておもわない
だけど知りたい 手 ....
とくん、とくんときみはうなずいて
真昼の空をひろげてみせた

背伸びして手をのばしてもまだ遠い
青の時間につつみこまれる

目をふせて きみは何かを想ってる
雲にかくれた月に似ている
 ....
改札で「じゃあね」の後に一度だけ振り向く君に「惚れてまうやろ」 人数分目的詰めた高速バス 午前3時をしずかに滑る


自分でもうるさいくらいにきみのことばかりを想う夢でも想う


このバスはしかくい博多 「そうたい」が飛び交う新宿駅南口


新 ....
なにからも なにからももう触れられない ひとりぽっちのやさしいよなか


ねえきみはアイスでできているんでしょ ふわふわ甘くて、甘くてつめたい


嘘つきで居続けることの尊大さ 愛とか理想 ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭


背伸びしたささやか過ぎる罪のせい おとなになるを経験している


すきすきの思い出ぜんぶ消えてゆけきらいきらいが本当 ....
ピアスの穴をあなたが舐めたらわけがわからなくなるまであと20秒


くるくるのパーマネントにからまってきみと一生一緒にいたい


学ランの下には泥のユニフォーム 大好きな人が走って来てる
 ....
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね


つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい


日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
すきだよ、とあなたが言えばそれだけで あたしはてんしになれるのだけど


「うそみたい、うそみたい ねえ」涙目で星降る空の下に立つきみ


ほんとうは何も知らない僕のこと 夏が過ぎても好き ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら

ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で

戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ


 ....
よそ行きの気持ちを全部詰めたから
カバンがとても重たくなった

どこからかきれいな歌聞こえたから
旅の予定をそっちへ向ける

青地図に行程表を書きこんだ
知らない街をたどる点線
 ....
唐草フウさんの短歌おすすめリスト(105)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むこうへ_むこうへ- 木立 悟短歌1018-6-18
書くことが_な- TAT短歌218-2-5
フラグメンツ/雪どけ_三十一音- AB(な ...短歌217-12-30
彼女- 水宮うみ短歌2*17-1-2
私勝ちましたわ- ピッピ短歌4*16-12-6
さかなパーティ- さわ田マ ...短歌9*16-7-6
そっぽを向く- 深水遊脚短歌3*16-4-25
応援歌の記憶- 深水遊脚短歌4*16-3-16
スミレ- ミツバチ短歌216-3-16
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
夏の便り- ミツバチ短歌2*13-6-19
冬の日常- ミツバチ短歌313-1-17
時代- 北大路京 ...短歌412-10-10
二重星- ルナク短歌812-7-28
色と声- たちばな ...短歌1312-2-10
ロカリーマン- ホロウ・ ...短歌5*11-12-22
多摩のうた十二月- たちばな ...短歌1811-12-13
星屑でいず- 本木はじ ...短歌211-10-22
月世界にて- 春日線香短歌2+11-9-13
片恋の三首- 橘あまね短歌511-9-3
夏空のうた- 橘あまね短歌1211-7-22
君を見送るうた- 橘あまね短歌311-5-30
やっつ、新宿でおもうのうた- はちはち ...短歌510-12-13
やっつ、わすれられない(わすれない)のうた- はちはち ...短歌2*10-11-4
幾度もの終わり- 苅田由枝短歌6*10-10-2
ななつ_きみのうた- はちはち ...短歌610-9-24
土曜日はひとりで梅酒- 苅田由枝短歌9*10-9-11
むっつ、夏がおわるのうた- はちはち ...短歌3*10-9-9
幼心のうた- 橘あまね短歌910-9-5
旅にでる- 橘あまね短歌5*10-9-5

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