光、光
光響く
この未知なる道を
僕は行くよ、
もう希望もなく絶望もなく
(夢の通い路は荒れ果てて)
逃れ去る郷愁抱き
進める限り何処までも。
「昭和の日本車は
 フェンダーミラーが似合うよな
 前髪ハラリみたいでさ」
「そうだね
 ドアミラーにすると
 坊主頭みたいに見えるよな」
「その時代、その時代の
 ファッションなんだね ....
金の明かりに照らされた
夜桜のトンネルのした を

屋台の光が金色だ。林檎飴をひからせている。

夜叉か、この、爪、爪を磨いて、
夜桜の香にあてられる、
この手が銀の羽になろうとしている ....
ミイラ男だったころ
身体は包帯を巻いてひっかけるための
ものでしかありませんでした

歩けば犬が吠え、親は子どもを隠します
皮膚が引き攣るのでよたよた、していると
見知らぬ人たちが不幸だ、 ....
何かを失くした
そう思った時
吹き抜ける風は
自由で良いな

押していくだけの
背中を眺めて
明日は休もう

季節の区切りが
心を人にする

穏やかな朝も
荒れ狂う夜も
立 ....
口笛が足りなくなって
いつもの森へ 懐かしを浴びに行く
二度と来ないって
吐き捨てた唾は 乾ききって久しい

丸っこい姿が愛おしい
ウソ 小さな鳴き声で 哀しさの片鱗を語る
裏っかわも
 ....
まばゆさに目をとじれば
暗闇となった世界に浮かんだ
円が燃え上がる
そんな遊びを繰り返していた

あれはぶらっくほーる
宇宙への入り口か出口だった

だれもかれもみんなおとなになってし ....
さよなら、が瞬いては消えて

こころに小々波もおきない
からだの輪郭はどこかに消えて
狭い部屋でちいさな湖になって

水源へ染み入ってゆく
くらいくらいばしょ
ひかりしかないばしょ
 ....
桜並木から運ばれた花びらや砂利が
しみったれた街道を明るく染め上げる
肌寒そうにぶらり スーツが歩く
俺は生きたい そう
空腹が告げている 日中
微かに陽の当たる 路地を抜けていく

「 ....
僕らの未来に、星がありますように。 君の
動物の痕跡が
皮膚の上から見える
総毛立つ君の気配が
君の内側を開かせる
月のベールが剥がれ落ちる夜
痕跡が発芽する
皮膚の上から
それは
動物の浅黒い皮膚なのか
縄文人の紫 ....
「君死にたまふことなかれ 」

湯本温泉の瀧で手を洗い
与謝野晶子の歌を読む

山荘へ
玉簾の瀧
流れ入り
客房の灯を
もてあそぶかな

**
脇詩

多くの顔が
言葉を ....
忘れ去られ、蔦が這い
色褪せくすみ、ねむったまま
死んでいく、そんな佇まい
そんな救いのような光景を
横目に朝夕を、行き帰る
遠くのタバコ屋の廃屋まえ
どんどんとカメラが引いて行き
エン ....
駅から続く桜並木
だらだら坂のドン詰まり
君がいた病院があります。

桜並木の木の下には
死体と狂気が
埋まっています。

もう四年も前の想い出ひとつ
今年も桜の木の下で
散りゆく ....
満開の桜の下に集う人々は
静脈のように透き通っている
花曇りの午後に風が吹いて
柔らかい水のような眠りを誘う

穏やかに笑う彼らの腕時計は
それぞれの時刻で停止している
目的も意味もそっ ....
歩いて来た
砂浜に落とした
貝殻のベッドが
受け止めるもの

薄い体に
透ける光の道
星の嘆きや叫びを
映し出す

心のバリアを
外した時に
初めて輝く
命の呪文

人が ....
もう
陽がくれる

とつとつと
西へ西へと歩んでいくと
孤影は東へ歩み去り

すれちがうのは

ひとつ、ふたつの足音と
みっつ、よっつの息づかい
いつつ、むっつのさみしさよ

 ....
次々と移り変わるテレビの画面をふたり
黙って見ていた
あなたがいま
何を想っているのかはわからない
私は、ただ
あなたに届く言葉を捜して
あなたに触れる手立てを探して

いろいろなこと ....
生きながら朽ちはててゆく裏路地を愉しむ我のぬるき退廃

初恋のひとを育みたりし店舗(いへ)代替はれるか新装に見ゆ

連座せよ 勇猛を誇りし箔の剥がれては金の兜の黙せし九月
ちんぴらに絡まれる小学生だった

ハガキを書いたり電話をしたり

自由過ぎるくらい好きなひとがいた

薄暗い緑がたちこめていた

そこでゴマダラカミキリをつかまえる


あれが純 ....
牛になって

風にふかれながら

草原を食べていたい



できれば

あなたとふたりきりがいい
丸い小窓を抜けたなら
まぁるい形になるだろか
四角い小窓を抜けたなら
しかくい形になるだろか

まぁるくしかくくなりながら
眠る赤児のくちをぬければ
どんな形になるだろか

そこにい ....
飲んでもよい水なのだろうか
川辺の花は
瑞々しい

夢が夜霧に濡らされて
私に指が生える頃

花を摘むのが
私のしごと
花を摘むのが
私のしごと


舟が渓間をぬって
流れ ....
頭の上に
王冠を乗せる
例えそれが
幻だとしても

春の日向を
掴めるだけでもう
靴紐の長さが
短くなる

旅人の靴が
動き出すまで
たくさんの爪が
剥がれるように

桜 ....
詩、書けない 念じていたら そのままだ
月落ちて 目からウロコと コンタクト
独眼竜 めだま親父は 一眼流
流された 眼球何処と コミカルに
名古屋駅 めだま親父の 御彫像(時計台)
デジタ ....
誰かが正しいという循環から外れても
心臓は打ち、もの思わぬことはない
放たれない言葉の流れが澱み

わたしはわたしから溢れ
低きに流れて見上げるのも
疲れるから地底湖になっている

と ....
手渡す人の人相が好かろうと悪かろうと
ついでにナントカ法人取締役だとか
はたまた○○財団ナントカ会長だとか
いつまでも覚えられない本人の名前と
どこまでも続く法人名・財団名・団体名

本人 ....
明日の僕は
春の舟に乗るだろう

川の両岸につらなる桜並木は
咲いているのか、いないのか
わからないが
僕は自らの中に
ようやく唇を開き始めた
小さな{ルビ蕾=つぼみ}に、手をあてる
 ....
音のないテレビが
空間を蝕んでいる 明けがた
熱は引くどころか

からすたちがつくる
今日の切り取り線を
はやく裂かなきゃ
でも なぜだろう もう
からださえ ここにはないのだ
 ....
国民的ニュースを
現代
定刻どおり観ることは
まだ
義務付けられていないが
あろうことか

子供を経験したことがあるはずの
人達
あの大人になった大人達は
あろうことか
今も
 ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
walk・on_15- ひだかた ...自由詩419-4-14
フェンダーミラー- イオン自由詩2+*19-4-13
うす布- 田中修子自由詩14+19-4-12
わたしがミイラ男だったころ- 帆場蔵人自由詩519-4-12
風の人- ミナト ...自由詩219-4-12
懐かしの鷽の森- ふじりゅ ...自由詩419-4-11
ぶらっくほーる遊び- そらの珊 ...自由詩1919-4-11
ゆきてはかえり- 帆場蔵人自由詩319-4-10
「閉店」の張り紙は今日も- ふじりゅ ...自由詩219-4-10
願い- 水宮うみ自由詩1*19-4-10
痕跡- マサヒロ ...自由詩119-4-9
玉簾の瀧に立っていた歌- 足立らど ...自由詩219-4-9
唯一の友だち- 帆場蔵人自由詩10*19-4-9
鬼と桜- ……とあ ...自由詩12*19-4-9
花曇りの午後- もとこ自由詩17*19-4-9
プラネタリウム- ミナト ...自由詩219-4-9
日暮れをゆく- 帆場蔵人自由詩11*19-4-8
再会- 高林 光自由詩419-4-6
旧立花藩領よりもどりて詠める歌- 吉岡孝次短歌119-3-31
純粋- ペペロ自由詩119-3-31
戦争- ねむのき自由詩1519-3-31
風、風、風よ- 帆場蔵人自由詩12*19-3-30
花運ぶ舟- 秋良自由詩1119-3-29
開花- ミナト ...自由詩519-3-26
最初から_きみが悪いと_僕、思う- 足立らど ...川柳219-3-24
循環- 帆場蔵人自由詩5*19-3-23
名刺- 為平 澪自由詩319-3-23
春の舟- 服部 剛自由詩219-3-23
音のないテレビ- はるな自由詩319-3-23
禁煙の苛立ちを文字化けしてみる。- よーかん自由詩119-3-22

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